2020年7月18日土曜日

『ダンスハ體育ナリ?札幌編』

長い間、私は自分ができることをできる範囲でと暮らしてきました。
そして不快に感じる人がいないように、と今も常に思っています。
作品を作るたびに犠牲者が出る、その事実と何年も戦ってきました。大分緩和されましたが、今回は家が壊れた。(ちなみに鳥取夏至祭2020ではパソコン1台と携帯が壊れ、現在も携帯を持たない生活を継続しています。)
40代になり、成人なのだから元の家族などどうでもいいと切り捨てていいのかといえば私にはわかりません。これまでも何らかの犠牲を出しても行わねばならない公演しか行なってきていませんでしたが、依頼があるもの以外の公演をしばらく止めねばいけないと感じています。

転々としながらこれまでなんとか生き延びてきました。様々な人にサポートされ、これまで公演、ダンス活動を続けてきました。現在は大学での仕事を得、世間的にはある種の成功と言えると思いますが、それもまた許せない、ということです。
私はそもそも、この世の中にいることが許されないのだろうか、と考え、必要とされる場所を求めずっと転々としてきました。今もそれは変わりません。ただ、言えることは自分のことを語る当事者性の高い作品をやめなければいけないこと、そしてできれば違う名前なのか、存在を変えて表現活動を行なっていくしかない、そんな感じです。あとは死を待つ。そういうことなのかと。
このような事情もあり『ダンスハ體育ナリ?札幌編』についてのコメントを差し控えさせていただきます。また、このブログも当分お休みとさせていただく事とします。

見にきてくださった方々には感謝します。2009年に作った作品がこのように進化するのかという点でも興味深く幸せな作品だったと思います。また、感想にも励まされました。ありがとうございました。

2020年7月1日水曜日

今後の予定(2020.07.01) 7.2情報追加

◎『ダンスハ體育ナリ?札幌編』
制作中です。もともと7月にオリンピックマラソンコースとなったことを受けて作成が予定されていました。現状では状況は良くなったとしても、舞台公演として集客を行うこと自体が問題ではないかと私たちは考えています。もともとがレクチャーパフォーマンスという形態なこともあり、現在学校で行っているオンライン授業(鳥取大学は4月22日からオンラインで授業をすることになり、毎週教材を作るのにあわわとなっています)と近いのではないかと考え、今の時期だからこその作品を今の時期だからこその方法でお届けするということを試みようと思い、模索が続いて来ました。少人数観客を入れながらZoom配信という特殊な形で(鳥取夏至祭同様On-off Lineで)開催します。(ただし状況の悪化により変更になる可能性があります)。


\緊急開催決定!少人数公演&ライブ配信/
ダンスハ體育ナリ? 其ノ2.5 札幌編「木野彩子、きのさいこを語る」
構成・演出・出演・映像:木野彩子
[日時]2020年7月5日(日) 14:30 開演(上演時間 約70分)
[会場]カナモトホール(札幌市民ホール) 第2会議室
    +同時刻にZOOMにてライブ配信
[料金]公演&配信とも無料・要予約
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木野彩子レクチャーパフォーマンスシリーズでは、これまで「ダンスハ體育ナリ 体育教員トシテノ大野一雄ヲ通シテ」(2016)、「ダンスハ體育ナリ? 建国体操ヲ踊ッテミタ」(2018・2019)を発表してきました。そして再演を繰り返しながら時勢に合わせ改訂を重ねてきました。このたびはその第三弾に向けて「ダンスハ體育ナリ? その2.5 札幌編」として、「木野彩子、きのさいこを語る」を発表します。
コロナ禍でソーシャルディスタンスの必要性が強調され、他人との距離に突然の大きな変更がもたらされました。パフォーミングアーツは創作においても、上演においても深刻な影響を受けざるを得ません。しかしそのような状況でも、「自分との対話」は、誰にとっても変わらず続いている日常に違いありません。そこで、木野彩子レクチャーパフォーマンスでは、木野自らのルーツである札幌の地で、自分自身との対話から、自分史、札幌、オリンピックへと、言葉と身体を紡ぎます。
本公演は、現況に鑑み、少数観客限定で公開すると同時に、木野自身の自撮り撮影によるZOOMライブ配信を行います。皆様のご来場、ご高覧を心よりお待ちしております。
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【ご予約方法】
■ 会場でご覧になるお客様 ■
以下の情報をお書き添えの上、info@dance-archive.net宛にメールでお申し込みください。
①お名前 ②人数 ③お電話番号
※ 新型コロナウイルス流行の影響により、人数制限がございます。お早めにご予約ください。
■ ライブ配信をご覧になるお客様 ■
同時刻にZOOMライブ配信も行います。視聴無料です。
事前にZOOMのリンクをお知らせしますので、以下の情報をお書き添えの上、info@dance-archive.net宛にお申し込みください。
①お名前 ②ZOOMでの表示名(ニックネーム可)
※ 技術環境により、配信に不具合が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
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【座学シラバス】(事前の予告なく変更される場合があります)
・簡単な自己紹介
・1940年の幻の札幌オリンピック 
・1972年の札幌オリンピック
・1972年のミュンヘンオリンピックと寺山修司
・1984年残念札幌オリンピック
・2026年夢よもう一度札幌オリンピック
・2030年、まだよぶの?札幌オリンピック
・スポーツは必要だけど、芸術は不要不急?
・「走れメロス」で踊ってみた 
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音響:國府田典明
制作:溝端俊夫
協力:高橋正和
主催:NPO法人ダンスアーカイヴ構想

以下は2018年5月公演を見に来てくださった松本さんが北海道で記事にしてくれたものです。ありがたい事です。そのときからのいつかがやっとなんとか実現できそうです。



なお、秋にと話していた東京編は冬になりそうです。(すべてはコロナウィルスによるもので、今後も変更になる可能性が高いです。)


◎『【補講】ダンスハ保健体育ナリ?』short version

『films from nowhere』で発表した映像版ですが外からの依頼でショートバージョンを作成しました。佐々木先生ありがとう。ですが、最終的に上映する場をなくし、現在路頭にまよっています。でもこちらもなんらかの形で皆様にお届けできるようにと考えています。




『おととからだであそぼう!即興音楽とダンスのワークショップ』
(令和2年度 文化庁大学における文化芸術推進事業)
2017年よりわらべ館と共催で1ヶ月に1度程度開催し、即興音楽とダンスの普及・周知に努めています。今年度は新型コロナウィルスの感染防止対策から屋外での接触を控えつつ遊ぶ方法を考案する勉強会として開催し、その手法をまとめ、一般へと広めていくこととしています。また、その中に音楽やダンスの要素を含んでいく予定です。



しばらくは屋外での開催を予定しています。定員が20名となることもあり、事前にお申し込みいただけると助かります。
2回目は7月19日いずれも13時半よりを予定しています。

ファシリテーター養成講座としてのページはこちらをご参照ください。(7月1日ウェブサイトができました。第1回目のレポートも上がっています。
http://www.rs.tottori-u.ac.jp/artculturecenter/artmanagement2020/