2013年10月31日木曜日

Dance and Music 札幌編


Dance and Music
27日は今年1月滝川美術自然史館の杉吉さん・ユーグの出会いを元に再び集結するスペシャルイベントです。上地くんがいないのが残念ですが、面白い会になりました。
今回杉吉さんライブペイントで登場。
昔から山海塾の岩下徹さんとのコラボなどをやっていますが、(私がみたのは東海林くんの絵)通常は大量の和紙にどんどん描いていって劇場中を埋め尽くすのだそうです。が、今回狭いレッドベリーでどうするかと考え、吊るした布に描くという初めての試みを行いました。
レッドベリースタジオは完全な劇場ではないため吊るしものも全部脚立で行います。大変なことになりました。

ちなみにこれは滝川美術自然史館での一コマ。この樹は杉吉さんの作品です。










舞台の時はライブペイント用に黒いパンチ(協力:たきかわホール)をひいていました。それを外したらなんだか幻想的な風景になったのでした。ちなみにこの後ろのライトは木野の私物です。
構成上の流れは
暗闇
音の移動
LINE
椅子ソロ(木野orレイ)
ユーグと2人
木野ソロ対杉吉ペインティング
ユーグ・レイデュオ

おおよそ1時間となりました(ちなみにペインティングまでの流れはいろいろリハーサルを行っていてもおよそ30分になるという精度をもっていて、その辺りもとても面白いと思っています。


杉吉さんからはこれで勉強するように(何を?)と「えろてぬぐい」を。
れいさんからはアメノウズメノミコトをまつる椿大社の藝道お守りをいただきました。みるからに強力そう。藝事に精進しなければ。
(れいさんにはお返しとして富士浅間神社お守りをお渡しせねば。)

札幌編、番外編というかいろいろあったのでそれはまたおってご報告いたします。











Dance and Music 札幌オービタル編


Dance and Music
札幌編は豪華二本立て。
26日はオービタルリンク、三重より中沢れいさんも招いてあのくじびき即興開催です。しかも演劇あり、ダンスあり、音楽ありとかなり盛りだくさんなメンツが集まりました。

オービタルリンクについて詳しくはorbitallink.tumblr.com

追記:参加者が小林けんじろうさん(ギター、フリーのPAさんだそうです)、工藤こうごうさん(サックス)、中田裕子さん(和太鼓)、斎藤智仁さん(ダンサー)続々と増え、最終的に12人の参加になりました。
当日配布のプログラム。ちなみに写真は1月のときから併用しています。よくできると評判の木野妹のレイアウトでございます。

超豪華といわれる今回のメンバー。かなり濃かったです。ダンス班は男性ダンサーが多く、しかもしゃべれるタイプがそろったため、笑いが絶えない会になりました。お兄ちゃんは舞踏家です、とかかなりすごい展開になり、大爆笑。
今回はゲストありにしたこともあり、それぞれの組み合わせもみれておもしろかったです。

中沢さんがくるならこれをやらねば!と思って強引に企画した今回でしたが、面白いメンツと場所さえあれば開催可能なので、今後広まっていくことを期待しています。


札幌の特徴としては
男性ダンサーが多いこと。(コンテさんのおかげですね。)
言葉系アプローチが多かったこと。
(逆にそれが説明しすぎるという声もありますが、これはこれで面白かったと個人的には思っています)
音楽人なのに動く強者が多かったこと。(福井さんさすがです)
暖かい観客のみなさま



おまけとしてレッドベリー飯塚さんのコミュニティFM番組「かれんずたいむ」にもでちゃいました。オービタルの説明などもさることながら、ユーグの生演奏と蜂谷さんとユーグのCDの曲(それもまたかなりはちきれているもの。アルバム”メビウスの鳥”より)も流していただきました。

ちなみに次のオービタルリンクは三重、津(れいさんのお住まいのエリア)にある洞窟での開催。(既にsold out )、翌日は名古屋での開催。あちこちで開催していますが、皆が観光がてらひょいと遊びにいってしまうノリがオービタルのよいところ。
これもれいさんのフットワークゆえのこと。
ありがとうございました!
写真: それぞれの魅力が絡み合い
ひとつの時間と空間をつくる
すてきな出会いをありがとう!
撮影中田裕子

最後は全員であばれています。5人以内という微妙なルールの即興で15分くらい。
実は写真があまりなく、現在募集中でございます。

https://www.facebook.com/keita.tsurumaki/media_set?set=a.480193285427178.100003095310042&type=3

弦巻くんによるFacebookアルバム。

弦巻、やっぱり君は高校の頃からかわらないよ。



2013年10月25日金曜日

札幌にて

札幌にてリハーサル中。
今日はユーグ、中沢さんなど道外組が登場。リハーサルスタートです。

いろんな方が手伝いに関わってくださりありがたい限りです。

明日はレッドベリーオーナーの飯塚さんがやっているコミュニティFM番組にもでちゃいます。(かれんずたいむ、三角山FM) そしてオービタル本番。
怒濤のような日程ですが楽しみにしています。
がんばらねば!
札幌近辺の方!ぜひお越し下さいませ。



2013年10月23日水曜日

明日より札幌いき

明日より札幌です。
その前に11月ハンダイズミ作品の照明合わせ、からたち(今回はからたちからというタイトルに変更予定)のチラシ作成、しずのライティングとにかく怒濤の日程で、その間にHuguesとのリハーサルを茶会記でさせていただいています。
ちょっとはやめにオープンしていただき、話してはインプロ、話してはインプロ、かなり密な時間を過ごすことができました。
Facebookにはあげていますが、ユーグ、踊りました。(本人は動きであって踊ってはいないといっていますが、かなり踊っていました)ワイフ(チェロ)てばなしちゃったよ。と、いうわけで最後まで何が起こるかわかりません。
プログラムも作成し上げ、あとは会場作りと、3人でのあわせ、仕上げ作業にはいっていきます。お時間あればぜひどうぞ。

明日は高校時代の友人相馬くん(照明家)がヘルプにきてくれるそうです。
何年ぶりにあうんだろう!ちょっと楽しみです。



2013年10月17日木曜日

蜂谷真紀さんと石田幹生さん@alma


蜂谷真紀さんと石田幹生さんのライブにお邪魔してきました。@alma en musique
2013.10.16
http://alma.syncl.jp
先月お邪魔したアルマは相模大野にある小さなジャズバー。
蜂谷さんは継続的にライブをしていたようなのですが、先月初めて知りました。
相模大野にこんな場所があるとは!
先月いったときにはその場の勢いでそのままちょこっと踊りマダムとも仲良しに。とても面白い方です。
しかし今月末で閉店、都内(おそらく代々木八幡)へ移転なさいます。
それは閉店前にいかねばと蜂谷さんに誘われ踊ることになりました。

蜂谷さんより3つの詩をいただきました。
White dream
てのひらの10グラム
Lunar lane
なかなかすてきな詩です。これは何かにいかさねばです。

今回ご一緒した石田さん、これがまた面白い方でしかも札幌に8年住んでいたという。相模大野在住。横山くんともお友達ときき、縁を感じます。あの短い時間の打ち合わせでいける技量、さすがです。

蜂谷さんはTIOでも知っていましたが今回もボーカル飛び越えた表現でかなり面白かったです。TIOの時からその指揮ぶりから何か近いものを感じていましたが、ただものではないのを改めて再認識。

最後は「つむじが丸」なる蜂谷さんが初めて書いた曲で踊ることになり、かなりコメディ路線で楽しくまとめました。木野の普段を知る人はかなり驚いたようです。蜂谷さんも。
それもまた即興の楽しみです。

また何かやりましょう!といいながら帰りました。


世代間の対話Ren dance

世代間の対話 Ren dance@森下スタジオ


Whenever Wherever Fes" Ren dance"
http://bodyartslabo.com/wwfes2013/festival/program
フェスティバル全体のHPなのでわかりずらいですが、、、
Ren danceという企画に参加しました。
気がつくと毎年参加しています(なぜ毎年よばれているのかは謎だが、タイミングがあうのか、私がひまだからなのか)が、ものすごく簡単にいうと大御所先生から若手までいろんな人が集まってそれぞれのダンスの経験について話し、踊るという企画です。

毎年参加している方は武元さん、武藤さんなど即興のエキスパート達。そして田中いづみさん、アキオキムラさんなど現代舞踊の先生方、どちらかというと今年は年齢層が高かったような気がしますがそれはそれで面白かったです。小学生のたくとくんも参加してくれたのもうれしかった。
ただ、残念だったのは20代前半の今学生くらいの世代がほとんどいなかったこと。また牧野先生世代が飛び入りの石川すずこさん(80歳代)は別としていなかったことでしょうか。

昨年までは①話す人②その話しに合わせて踊る人③ステップを踏む人などのように舞台上に何人かいる形だったのですが、今年は広太さんの提案によりモノローグ方式となり一人で話すことにフォーカスを置かれました。
その結果として若い世代は極端に話すことになり(全く動かない、あるいはネタを考えてくる)、50代以上の方々が時間オーバーも気にせず、踊り、語り、語っていても途中で身体表現を交えたり自由気ままに動き回る姿がみられました。
主催(声かけ)の山崎さんとの距離関係のせいもあるかもしれませんが、私も含め若い世代の印象が弱くなってしまったのは事実。動けないのかもしれません。(私が若いのか?は疑問ですが)逆に先生方の自由度は貫禄というものなのか、経験というものなのか、さすがです。

個人的に興味深かったのは武元さんの言葉。
踊っていても話していても身体は語っている
ダンスは言語を超える


終ったあと皆さんでお話でき、やっと対話に。でも先に帰ってしまう方も多くそれが残念。対話の時間もっと欲しいかも。楽しい時を過ごしました。



帰りの電車の中で杉田丈作さん、斎田美子さんご夫妻にお会いし、お二人とも「まめ蔵」つながりであることがわかりました。広太さん、山田せつ子さん、杉田さん、斎田さん、内藤さん(昨年UTCPの講演に招いてくれた同僚)、それから綾子舞でお世話になっている鳥飼さん、皆吉祥寺の一件のカレー屋さんつながりってちょっとすごいです。
コンテンポラリーダンスの聖地のようになったりして。


2013年10月5日土曜日

少人数教育について

ダンスを教えるということ⑥でお邪魔したT小学校(東京都北区)は1クラス11人という超少人数学校でした。


私自身も東京の小学校時代(3年ほど渋谷区の小学校に通っていたことがある)あまりに都心部だったせいか20人ほどの少人数クラスにいたことがある。その後10年ほどの間に学生数が減少、最後は一学年5人まで減ってしまい統合閉校となった。(現在は劇場、プラネタリウム、図書館を含む複合施設となっていることは「からたち」のなかで述べた)
ちなみに札幌の小中学校はいずれも45人学級5−6クラスでかなり大人数、高校にいたっては札幌市内の学校では少人数といわれたものの1学年360人。そのギャップはかなり激しかったです。

11人というのは本当に目が行き届く人数でたった2回のワークであっても全員の名前と雰囲気、傾向がわかるという機会でした。ダンス教室でも多くの人がいる稽古場もありますが、ちゃんと教えようとすると20人は多すぎる。そういう意味でとてもやりやすかったと思います。

人数が少ないということは家族のように仲がよく、逆に言えば逃げ場がない。40人学級だったら陰に隠れてごまかして終らせれても、11人では必ず前に出なければならない。それは実はとても大切なことではないかと思う。
校長先生が全学年、全生徒のあだ名まで知っている。なかなかないことだと思う。

担任の先生とおはなししていて、社会性が育たないのではないか、競争心がうまれない、中学校にあがってへこんでしまうのではないか、などの心配はたくさんあるらしい。確かにそれも一理ある。しかしこのアットホームさ、学校全体が一つにつながっていること、それは一生を通じて残る大切な要素ではないかと私は思いました。
この11人が世界中のどこかでがんばって生きていると思えば、たくましく生きていけるのではないか。そういう力強さを感じました。


2日め昼休みに強引に皆に参加してもらって皆の前で踊ってもらった。
1年生の子が踊りたいといってまざって踊ってくれた。
分けわからないながらも踊ったら楽しかった。
それを共有できるのも11人だからこそ。
おそらく11人という少人数学級でなかったらここまでの無茶ぶりはできなかったと思う。

RPG SEKAI NO OWARIの楽曲で強引に踊りました。
私の作品では絶対あり得ないだろうポップミュージック。
こども達からのリクエストで決まった曲ですが、こども達がえらんだ理由がよくわかります。


空は青くすみわたり 海を目指して歩く
怖くても大丈夫 僕らはもう一人じゃない


こども達が「僕らはもう一人じゃない」と思えるようになっていくのか。

正直踊りは2回ではまだまだですが、こども達がまたやろうよ、やりたいなといって工夫していくことを祈っています。


2013年10月4日金曜日

ダンスを教えるということ⑥ ASIAS

ダンスを教えるということ⑥ ASIAS
NPO法人芸術家とこどもたちのコーディネイトにより、都内の小学校へワークショップをしにいきました。
http://www.children-art.net/asias/

このシステムはASIASと呼ばれ豊島区を中心に展開されています。ものすごく簡単にいえば学校の授業の一環としてアーティストを招くというもので、ダンスに限らず音楽、美術など様々なジャンルの方が関わっています。また対象も小学校だけではなく中学、支援学級なども含まれ、内容も多岐にわたっています。
このNPOができたのは今から10年以上前でしたが、ダンスの必修化、表現教育重視の現在のカリキュラムを考えてみても、これからも需要が増えるだろうと思われます。アーティスト側と学校とを結びつける役割をするというのはNPO法人なのか、劇場なのか、いずれにしても必要だと思われます。
私は元教員(今も?)ですが、学校という特殊な場に異物(アーティスト)を入れるというのはかなりの冒険です。しかし本来は学校というものは多くの大人が関わるべきと感じています。各分野のプロフェッショナル、地域のおじいちゃんおばあちゃん、保護者、そして教師。芸術家に限らず様々な人がこども達に直接話しかける場があるべきだと思います。
閉じた社会になりがちなだけに、自分たちの暮らしている社会・世界を知り学ぶためにも生の声は必要なのです。

ダンスの形は人様々なので、また来年別の方がいくことになるかもしれません。しかし、そうなれば全く違うダンスにふれるわけで、これもすごい!あるいはこっちの方が好き!といった出会いがあるはずです。ダンスではない他のアートにふれるというのもよいと思います。ぜひ継続的に続けてほしいと思いました。
今はまだ限られた環境での開催ですが、SPACの中高生鑑賞授業同様、すべての小中学生が卒業までに一回はダンスにふれる機会をもてるとうれしいです。もっといえばダンスではなくてもいいです。なんかよくわからないけれどすごかった感覚を味わってほしいと思います。


イスラエルでは学校の授業でコンテンポラリーダンスを扱い、また多くの学校で公演が行われるといいます。バットシェバのセカンドは年間200以上の公演をこなすという話しを聞いたことがあります。
そこまではいかなくとももしも各学校にこのような派遣事業が行き渡れば現在のダンサー達の生き延びる仕事には十分すぎるほどではないかと思われます。限られた予算ではありますが、今後も広めていくことができればと思います。


担任の先生(身体表現に興味を持って自らワークショップなどをうけていらっしゃるそう、ちなみにそのきっかけになったのはJOUさんだったとか)曰く、皆で一つのものを作り上げるということが大事なのではないか、また身体表現を通じて皆で協力したり支えたり多くのことを学ぶことができるいい機会だったとのこと。また他者が関わることで新たに見えた側面と、やっぱりかわらない課題点と両方が見えて興味深かったとのこと。
特に小学校は担任が一人で担当しているためはなれてみるというのは重要なポイントかもしれないと個人的には感じました。

また、東京都の学校では美術・音楽の専門家がいるところが多いのですが、ダンスや演劇などはいないため2回、3回という超短期であっても専門家が関わるというのはとてもいい機会ではないかと感じました。




担当してくださった鳥居さん、堤さんありがとうございました。
T小学校の先生方も本当にありがとうございました。