2015年11月28日土曜日

都心部の小さな学校

NPO法人芸術家とこどもたちが開催しているパフォーマンスキッズトーキョーの発表をみにいく。
都内公立小学校へアーティストが小学校で10回(およそ)のワークショップをへて学芸会等で作品を発表する企画で、新井英夫さんの回と田畑真紀さんの回をみにいきました。
http://www.children-art.net/pkt/pkt_school/

新井さんは音楽との作品づくり(題材は教科書に出ているお話を元に脚色した演劇色を含む内容、演奏は子どもたちが音を出すこともあるが、新井さんとアシスタントさんが主に演奏)、田畑さんは支援学級の子どもたちと一緒に踊りながらの発表で、それぞれ全く異なるアプローチ。まさしく三者三様です。
たった10回(なにぶん小学校の時間は短い)なので、正直よくまとめていると思うし、それぞれの色が出ていてとても面白く拝見しました。また、他の学年の演目も自作劇、ミュージカル(?)、様々あり、先生方ががんばっているのがよくわかります。井上ひさしの11匹のねこがあらわれたときには驚きました。(ただしあの重い、暗い、衝撃的なエンディングではなかったのですが)

たまたまいった学校だったのですが、この2つの学校両方とも来年廃校とのことでした。それはたまたまプログラムにかいてあったり、PTAの方々がコーラスで校歌を歌ったからわかったことでした。
母校がなくなるということ。
実はそこに大きなドラマがあると私は思いました。

おかあさんもおばあちゃんもいっていたような学校がなくなるということ。
町が発展し、高齢化が進み、こどもの数は減り、閉校はあたりまえのことかもしれません。しかしそれは社会の効率の上でそういえるだけではないか。そこに気持ちが残っている人と最後に絶対忘れないような何かをのこせたら、と思ったりします。
私自身の小学校の母校(東京と札幌にありそのうち東京の方)はなくなってしまい、現在はプラネタリウム、劇場、図書館という複合施設になっています。大人になり、その劇場にて踊らせていただいたことを「からたち」「からたちから」で語っています。
過疎化は地方だけではないのです。


この発表会、学校ということもあり芸術家とこどもたちの関係者に限られますが、あらかじめコンタクトをとっておけば、ダンサーさん他コミュニティダンスに興味がある方は見ることができるようです。ご興味のある方はぜひ。


2015年11月26日木曜日

幼児の運動教育

某短大で幼児教育系を担当していることから、H市のこども園の見学をさせていただく。(お仕事としては神奈川県の幼稚園教育の研修会)一つのたてものを共有しているため、午前中でかえってしまうグループと夕方までのグループがあり、ちょっと複雑(なお、この園では夕方までのグループの方が大人数)。
保育園と幼稚園が合わさったこども園は今後も増えていくに違いなく、見にいらした幼稚園の先生方も興味津々。この日はよく晴れていたこともありお外で遊ぶ子どもたちのたくさんいます。

幼稚園の指導要領によると運動遊びを1日に60分以上行うことが推奨されています。これは続けて60分ではなく、トータルでとのこと。さらに様々な種類の運動要素が含まれることが好ましく、一つの種目に特化するのではなく、鬼ごっこのような複合的な運動能力が養われる遊びが好ましいのです。

私も担当の先生も表現運動系なので、アブラハムの子のアレンジバージョンや動物さんに変身したり、それを発展させた鬼ごっこ(まほう鬼)などを中心に運動遊びをご紹介。実際の遊びのネタを増やすということよりも実際の現場の先生方にこどもにもどって遊んでもらうことを目指した研修会となりました。

これまで様々な学校をみにいって、子どもたちは音楽にあわせてからだを動かすことが大好きということはわかります。それが小学校4年生くらいを境に、恥ずかしいといいはじめ、どんどん動かなくなっていってしまう。その前にいかに表現遊びになじんでもらうかが大事なのではないかと思うのです。
勿論ダンスの種類にはたくさんあって、技術を学んだりするダンスは人気があります。
でもその前に自分の存在を外に見せること、ただそのままあることで認めてもらうことの経験をすることが大事ではないか。自己肯定感を持つこどもに育っていくために表現の授業は大事だと思うのです。
「かっこいい」「かわいい」をめざしてがんばるの前に「ただやってみちゃう」こと。みんなで決まった動きを練習するのではない表現運動の形を模索しています。

競争の面白さがスポーツにはあります。
ダンスは勝ち負けではない。
周囲を肯定的に受け入れること、自分を認められるようになること、それがいまのこどもたちに一番必要なことではないかと思うのです。

目がみえないということ

ファシリテーター養成講座にいく直前、依頼を受けて視覚障がいをもつ方のためのワークショップを行いに埼玉県にお邪魔する。
2回という短い時間ではあるものの、1年に数回このようなダンス(身体表現)のワークを行っているとのこと。9名ほどの当事者の方とそのサポートの方(同数)が参加する。
コーディネーターの方とはじまる前、あとにいろいろお話しし、何度もプランを書き直してなかなか苦労しつつも無事終了しました。

今回私は「根の国」という蜂飼耳さんの詩(かめりあのときに使用している詩もこの作家さんのものです)を元にワークを組み立てたのですが、目が見えない分、いかにイメージを広げられるかと言うことが大事になってきます。一般には暗闇のなかの怖さの中をすっと歩くことができる強さがあります。そしてサポートの人の方がむしろ困難に感じるそんな環境をつくってみました。(メーテルリンクの「盲点たち」の話しをしようか迷いつつしませんでした)
動きをいかに伝えるか、導入するか等もなかなか難しく、普段使っている手法(マッサージや様々な遊び)も見ることが前提になっていて模倣をベースに広げているため、そのままではできません。コンタクトワークが中心に自然となるものの、パートナーチェンジはできないなど様々な制約があり、なかなか難しい回でした。

体操ではないダンスにしてほしい
(これまで少しずつうごく講座はやっているので)からだを動かすところまでは結構できているので、(私にとっては初めての現場だけれど)その先の発展にしてほしい
などなかなか大変。
しかし良い勉強になりました。

その話しのなかで
やはり音にのるというのは難しく、音楽じゃないと、しかもよく知っている音楽でなければ
イメージの広がりが欲しい
などの言葉も出てきており、”ダンス”と”運動”の違いを改めて考えさせられました。私は運動を通じて生じる(現れる)心の変化に注目しているところがあり、音楽によって盛り上げたりという発想はあまりなかったのではないか。

どんなワークショップも経験の積み重ねとはいうけれど、なかなか入ることができない現場でした。ありがとうございました!

コミュニティダンスファシリテーター養成講座2015@大阪体育大

19−24日の日程でJCDN主催コミュニティダンスファシリテーター養成講座2015にいってきました。
大阪体育大学で開催されるこの会、前回は応用コースをうけ、今年は通訳ボランティアとして参加。(通訳勉強と修論のための取材をかねています)なつかしの皆様に再会です。
ファシリテーターというのは参加者と同じ立場に立って、ともに学ぶという姿勢でワークショップをリードする声かけがかりのようなもの。(日本語で明確な訳がなく、現在はファシリテーターとそのまま使っています)ダンスに限らず様々なワークショップで使われている言葉です。
コミュニティダンスの概念自体が曖昧なので、何とも言い難いのですが、情熱をもち、皆を力づける強さを持ちながら、専門的知識を持つ人材と言えるのではないかと思います。コミュニティダンスの範囲が広いこともあり、高齢者、障がいを持つ方、小学校等それぞれの現場において必要な専門知識というのもあり、それぞれの地域での問題もあり、たった4日間の講義ではすべてを網羅することはできません。
しかしここで集まり、様々な情報を共有することができるのはかなり心強い。
たくさんの宿題をもらって、ふたたびがんばろうというかんじです。
基礎コースのみなさま、ダイアナと一緒に。
 打ち上げの光景。毎日朝から晩まで大盛り上がりのお祭り騒ぎでした。

大阪体育大は大学の大先輩でもありいろいろ縁がある麻子さんの学校。ここ数年は神戸の大会等でも大活躍中(がんばってます)。懐かしの再会です。でも毎年写真取らなきゃといいながら忘れる私たち。


2015年11月16日月曜日

パリについて

かつてパリに住んでいたことがある。
2004-5年、気がつけば10年前になる。今でも私にとっては特別な町で、ヨーロッパにいくと必ずよる(イギリスに行くよりもむしろパリの方がなじむ)。
今回テロにあった場所は当時すんでいた場所から徒歩5分ほどの場所らしい。
前回発砲事件があったのも比較的近いエリアであったが、見覚えある地域となるとさすがに驚く。(なお、思いついて連絡をとるような友人知人はとりあえず無事だった様子)

ロンドンに住んでいた頃、長く暮らしていたケンサルライズエリアはどんどんひらけ、オシャレなカフェ等もできていくようなエリアだったが(アレックス曰く、ここのエリアから行ける小学校がよいらしく、そこに入るために移り住んでいる人も多いのだそうで、どんどん住民の感じがかわっていった)、やっぱり徒歩10分ほどのバス通りで発砲事件などがあったりしていた。
ヨーロッパ安全じゃないよ。

テロは確かによくない。
でもテロをたたいても、憎しみは増幅する一方である。
その背景に何があるかを考えるべきであるし、各国の思惑を抱えたままでは結局「自分のため」にしかならず、新たな反感を生むだけである。
ただうまれてしぬだけのこと。
そこにうらみにくしみが生まれるのは抱えているからにすぎない。
宗教はなぜうまれたか。

最近そんなことをおもう。

2015年11月3日火曜日

Angels ⑮ 大道芸ワールドカップ@静岡

静岡大道芸ワールドカップ
まさかこんなに大きなお祭りとは思っていませんでした。
SPACenfantが1日限定で登場。(ワールドカップは10月31から11月3日まで続くのですが、子供たちは学校の都合上11月1日限定です)
観客数は昼1180人、夜730人。
毎年雨が降るらしいのですが、今年は快晴(翌日は雨でした)
こどもたちが晴れ女(晴れ男)なのでしょうか。

翌日中日新聞さんにものせていただいたとのこと。うれしいことです。
写真等後日。
写真追加します。
あ、珍しくみんな揃っている写真!
舞台面のリノリウムはスタッフ(おとな)チームが超スピードでばしばしつくってくれました。かっこいいおとなたちの写真はないのですが。。。

 5月の頃を思うとみんなで一緒に踊るということができるようになってきました。舞台がせまくてどうなることかと思いきや、そんななかでも最大限をめざすのです。

こちらはSPACおとな王国チーム。王国は現在上演中です。演出の大岡さん自ら歌っています。

Sound and Herb@森のテラス

 Sound and Herb
2015年10月31日
13時開場13時半開演@森のテラス

フレッシュハーブティつき、手浴や簡単なハンドマッサージ講座(?)など、ハーブとアロマにちょっと癒される時間です。
なお、今回金子さん(オーガニックコットンで衣装や小物をつくるのが本職)が衣装もつくってくださり、私は森の妖精のようになっています。(ちょっと照れます)


既に寒くなってきているので、ハーブさんたちにも力がなくなっているとのこと。冬眠のまえの最後の会。良い具合に天候ももってくれ、お外で踊らせていただきました。










写真は北里義之さん
ピアノの池田千夏さんとご一緒に。

前半は千夏さんピアノとのセッションおよそ30分ですが、千夏さんは曲を書く人なので完全な即興ではなく、曲をつなげつつ広げつつという展開。
後半はなんとハーブの講義つきダンスと音楽。
①ローズマリー②ゼラニウム③レモングラスの3種のお茶(と生の葉っぱ)を味わいながら踊ります。(お茶はお客様も)
ちなみにゼラニウムは一般に知られているのは観賞用で、使用したのはセンテットゼラニウムというもの。食べたらとんでもなく酸っぱいです。
最後に千夏さん楽曲「みどりのゆび」(園芸の達人のことをさします)にあわせたハンドマッサージコーナーで終了。盛りだくさんのハーブと音楽を楽しむ会でした。





行き方がわかりづらいので、表記しておきます。ご参考まで。
かわいい地図もHPにのっています。
森のテラス地図、今後もありそうなので、保管用にのこします。http://www.moritera.com/tokyo/map/access.htm
仙川駅の改札は1つ。
東部保育園、児童会館に向かって歩きます。(ここまでは駅前の地図等にもでているので大丈夫)
児童会館を超えた次の道を右に曲がります。
この電信柱があります。住所チェック1−29です。


その後まっすぐいくとしたにおりる階段があります。こんなふうになっています。が、そこはおりず左に曲がります。

そうすると看板がみえてきます。