2020年6月22日月曜日

鳥取夏至祭2020を終えて

鳥取夏至祭2020はある意味、大きな学びの会でした。
私はこの夏至祭をまちなかで即興ダンス(音楽)に遭遇する機会を作れたらなと思い始めました。2017年から4回目です。ツアーパフォーマンスは初回が一番お客さんも、メディア報道も多かったのですが、その後メディアの完全無視状態が続いていました。
ワークショッププログラムだけでも継続的に行っていったら、変わっていくのではないかと文化庁支援を受けるアートマネジメント人材育成講座に加えてもらい、毎月継続開催してきました。
コロナウイルス問題で3月に6月開催予定の夏至祭も開催できないだろうと思ったときに、応募者の皆さんと相談し、それでもできることを考えようと新たな可能性を目指すことを決め、そこから週に2回のzoom稽古が始まりました。
各回でお題を設定しながら、即興トライアルを繰り返していきました。それぞれが提案をし、また、緩やかにきたひとウェルカムな状態を保ちながらかれこれ20回。
即興ですが各回議事録(?)を作成し、映像をシェアしながら「クリエーション」(石和田さんの言葉)を継続してきました。参加者の中にも仕事など事情により稽古に参加できない人も多くいます。また、そもそも参加すると言っていても最終的にいなかった人も多々います。ただ、正直この毎回のように参加していたメンバーは「コアメンバー」とすべき存在だったと思います。それぞれが意見を言い、また何ができるかを模索し、この状況下で何ができるか、コアメンバーとどこまでできるかを模索し続けた3ヶ月でした。
メンバーの大脇さんが音楽はCDなど生で体験しなくても得られるメディアを活用してきた(それにより、ファンを獲得してきた)のに対し、ダンスはそれをしてこなかった。故に直接目にした人しか語れなく広がらなかった点を指摘し、この「クリエーション」の可能性を指摘してくれました。生身の身体と映像化した身体の違和感や、自分から動き出すダンスと枠組みに当てていくダンスの差異を感じることができました。それは実は結構大きな問題だと思っています。小さい試みのようで、この先へつながる一歩でもある、そう考えています。今回参加してくださったコアメンバーはそれを共有しており、いつかにつないでいきたいと思っています。
私は普段一人で作品作るをすることにしています(それはあまりにも過去に起きたことが悲しく、またこれからも作らねばならない時しか作らないでしょう)が、久しぶりに人とと共に「クリエーション」を行うことができて、心穏やかな、幸せな時間を過ごすことができました。家から出られない状況の中だったからこそ、模索できた、ある意味幸せな時間でもあったのです。
どうしても枠からはみ出ちゃう私に、はみでちゃえお題を出してくれたり、厄除けお題ができたり、この人たちの愛情に救われました。
皆さん、ありがとう。
zoom初体験から始まり、よくできたものだと思います。
小さいながらも、それでも今できることを一歩ずつです。
今後どうなるかわからないからこそ、今、一つ一つできることを。それが次の時代へつながる。私はそう簡単にコロナ前には戻らないと捉えています。しかし、そんな中で何ができるか。規制を乗り越え、あるいはすりぬけ、飛び越えていくことが芸術の形と私は思っています。

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