2016年10月24日月曜日

鳥取の地震について

鳥取でまさかの地震が発生して3日ほど。
私の住む東部地域では、ほぼ日常と変わらぬ生活になっている(もともと震度5なので、大きな被害も出ていない)が、汽車で1時間ほどの中部では今も避難生活を送る人も出ている。実際の倒壊具合は、東日本大震災、熊本地震を思えばかなり少ないが、元々古い建物が多いエリアだけに、コンクリートのひび割れ、剝がれ落ち、歪みなどが生じており、ぱっと見よりも被害は深刻と言えそうです。
地震そのものも怖いけれども、それに伴う観光客の減少の方が問題になっているらしいです。みなさん、応援よろしくお願いします。鳥取遊びに来てください。

それにしてもなぜ死者が出ないのか(いいことだけれど)と考えさせられるこの鳥取地震。2000年の西部地震もそうなのですが、これだけの規模の被害を受けつつ、たくましい鳥取県民。助け合い精神が養われているせいなのか。
鳥取県民曰く「人がいないから」、いえいえ、きっと何かがあるはずです。


鳥取に赴任したからにはAmanogawa鳥取を行わねばならないと考えていた矢先に今回の地震。鳥取について学ぶいい機会かもしれません。

2016年10月9日日曜日

音楽とダンス、ハーブの時間@森のテラス Sound and Herb vol.4

音楽とダンス、ハーブの時間@森のテラス Sound and Herb vol.4

 昨年森のテラスで開催したイベントが今年も開催されます。見て、聴いて、味わって、緑に触れてしまう、そんな緩やかな会です。のんびりしたテラスでの1日をお過ごしください。


日時:201610813時開場13時半開演
料金:2500円(フレッシュハーブティーつき)
ご予約、お問合せ:kinokoticket@gmail.com(席数に限りがございます。ご予約をお勧めいたします。)


池田千夏:大阪府出身。ピアノ弾き。高校の頃より作曲も始める。ジャズ、即興音楽に傾倒し上京、全オリジナルのピアノトリオを結成、独自のアコースティックな音世界を作る。現在はソロ、デュオなどでも活動中。

木野彩子:踊子。もとは振付家。即興音楽とダンスの可能性を追求するうちに振付から離れてしまう。あんまり考えないでただ踊りなさいと勧められる。札幌東京パリロンドンぐるぐる回って現在はなぜか鳥取。http://saikokino.jimdo.com


ジプシーカフェ葉花:植物の力を身近にをテーマにハーブのある暮らしを提案するユニット。アロマセラピストの八代眞由美、ハーブコーディネーターの金子優子による、ハーブティーとハンドマッサージのミニ講座もお楽しみいただけます。

Dance New Air2016と連携しています。
Dance New Air 2016
2016101日(土)~10日(月・祝) 
2年に一度のダンスの祭典。青山がダンスに染まる10日間!
会場:スパイラルホール、東京ウィメンズプラザ、シアター・イメージフォーラム 他
プログラム:山田うん、伊藤キム/フィジカルシアターカンパニーGEROKENTARO!!/東京ELECTROCK STAIRS、ヴェルテダンス(チェコ共和国)、向井山朋子(オランダ/日本/イタリア)、カンパニー・アドリアンM/クレールB(フランス) 他
http://dancenewair.tokyo
連携特典
「該当公演タイトル」公演のチケットとDNA2016のプログラム(パフォーマンス、ダンスフィルム 他)のチケット計5枚でミナ ペルホネン特製フェスティバルTシャツをプレゼント。詳細はこちら 






今回のテーマ:食事に使われる身近なハーブについて
前半
それぞれのハーブに関するミニ講義とともに10分程度の即興パフォーマンス
⑴オリーブ:オリーブはオリンピックの時の勝者に渡される冠にも使われているそう(わたしは月桂樹だと思っていたのですが、月桂樹は芸術面限定だそう)ということでオリーブの冠とともに。
⑵タイム:夏の夜の夢のタイターニアのベッドという言葉もありましたが、脱線しすぎとカットに。贈り物として使われた逸話から小箱とともに。
⑶ローズマリー:ローズマリーウォーターは若返りの水と言われ、70歳代のハンガリーの女王が隣国の王子にプロポーズされたという言い伝えがあるのだとか。と、いうわけで水で清めさせていただきました。
実際には小物から動くというよりはその匂いと味とお話しが動きを作り出すきっかけになっています。

休憩:これらの食材を使って作ったパン(ローズマリーを発酵して作ったパン)にオリーブオイルを使って食べてみましょう。
オイルにはタイム、ローズマリーの他唐辛子、にんにくなどを詰め保存しておくとパスタなどにも使えて便利です。

後半
口直しに配られたレモンバーベナのお茶をもとに長めの即興、雨が上がったのでテラスへも出て。

最後に池田さん楽曲「みどりのゆび」に合わせて、ハンドマッサージ講座を。

盛りだくさんの1日になりました。
なお、衣装、毎回好評ですが金子さん作です。金子さんはオーガニックコットンを扱っていて、衣装制作の他小物なども作っています。
今回写真を撮るという重大なことを忘れており、一切記録がないという失態をおかしてしまいました。残念です。。。








Mobiusシカゴ photos

Mobiusのシカゴ版はここにいない人のためのダンスになりました。
舞台中央に置かれた椅子の意味を踊り手も、演奏家も、静かに感じるそんな会だったと思います。映像も送っていただいたのですが、近々vimeo に出すとか出さないとか言っているので、詳細決まりましたらリンクを貼ります。

プレパフォーマンスとして別室でパフォーマンスを行ったMitsuさん。日米ハーフで日本にも3年住んでいたし日本語も話せます。なぜかユーグとも友達。

本来は劇場の部分にお客さんに座っていただき、そのウィング(袖幕)を利用して4つの部屋を作りました。鳥取の各部屋で起きたことを話し、そして踊ります。
 屋上部分で起こったことも健在
 そして気が付いたでしょうか。ダンサ−4人なのです。



で、この後に私は語ります。
しかもここにはいないダンサーとして、ここにはないチェロの音ともに。(About Rachel)

そんな感じで記念写真もパチリ。
ちなみに写真はカーラの彼(Jeremy O'Donnell)さん。すごいいい人。


Mobiusシカゴ プログラムノーツ

Mobiusの元々のコンセプトとして円形から四角い劇場へといかに変化していくかという考え方があり、鳥取のプログラムノーツにはそのように記載されています。またEdgeを上演する予定でした。
が、様々な諸事情により、今回はまた新しい作品として以下のような形で上演しました。
A5サイズの印刷で半分に折っているため、このようになっています。
作ってくれたのはCMCのKayさん。優秀なマネージャーさんですが、もともとはCMCで踊っていたそうです。(その当時の写真がスタジオに飾ってあります)ありがとうございます!







2016年10月1日土曜日

シカゴから帰ってきました。

シカゴからの長旅から帰ってきました。
帰っていきなり会議があるのでとにかく一回鳥取に帰り、ガンガンこなしていきます。

シカゴではかなり波乱万丈でした。
というのも、そもそもMobiusと木野ソロと言われていたので、自分の代表作であるEdgeをやろうと思って準備をしていました。が、出発前々日、ダンサーの一人が1日出られなくなるという連絡を受けて、木野が1日踊るという形でできないかと言われ、なんとかしなきゃと衣装を買い足し、何が起きても対応できるように、全部持っていくという形をとっていました。劇場状態もわからないので、裸電球セット(Hospitaleでも活躍)、LED、水ボトル、蓄光ペイント、白リノ、テープに至るまで全部担いで向かうことにしました。

リハーサル開始前日も会場下見をし、劇場が劇場ではなかったのでまず衝撃を受け、ウィング(袖幕)を小部屋に見立て、観客席のあった階段を音楽家専用スペースにしたてなんとか考えをまとめました。現地でできること、できないことを考えるのも仕事だろう。

リハーサルの日に顔をあわせるとダンサーの一人が来ていなくて聞いてみると、彼女は参加しないことになったわ、とのこと。彩子が踊るんだったらという判断だそうで、振付家の許可もないままキャンセルが出されることに。え、彼女が踊りたいのであれば、私は手伝うし、彼女のための作品でもあるんだけれどということで話したものの、動かず、仕方がないので4人用に作品を作り直すことに。
そして環境を考えるとどう頑張ってもEdgeを行うには無理があるため、諦めて、何か違うことをしようと考え直すことに。
各ダンサーに鳥取の部屋で見たこと、したことを言語化していくという作業をしてもらいながら、離れた土地の質感をいかに再現していくかという作業をしながら、「わからない」というダンサーたちにここにいない彼女だったらなんと言うだろうかという設定で話したことを元に、木野が彼女の役割をのりうつって演じるソロ作品へと展開させることを思いつき、Mobius本体と同じ動きを使いながらソロ作品として作り上げ、しかもそれをくっつけてしまうという荒技を繰り広げました。

さらにプログラムを見たら、オリジナルのダンサーの名前が消えていて、クリエーションプロセスがすべて消えてしまう気がしたので、彼女について語ることで名前を残し、そしていつかちゃんと5人で踊ることができるように祈ろうと思いました。

鳥取で思わず参加してしまったユリアちゃんを天使に見立て、野外テラスへと消えていったダンサーたちに重ね合わせ、「天使を見たの」と話しながら、すべてがつながっていく瞬間を味わいました。

あの時彼女が選んだ部屋がたまたま図書室であったこと、そして私たちが滞在したフラットの前に小さな本箱があり、そこに置かれていた小さな本には何も書かれていなかったこと、彼女が今回参加できなかったこと、その理由、そもそも病院という場所でのクリエーションであったこと、さらにその発展先は教会堂であったこと、阿弥陀様に会ってしまったこと、
不在の椅子の意味がすべて円を描くかのようにまとまっていったのでした。

私はこれまでもいろんな作品を手がけてきましたが、今回ほどいろんな巡り合わせによるものはなかったです。さりげなくこの夏私は天使たちを見たのというとAngelsにかかっていてそれもちょっとすごい。
またいつかさらなる形でお見せしなければいけません。
なぜならまだプルミエを迎えることができていないからです。(これについてはまた後で。これの方が深刻な問題だと私は捉えています)



帰ってきたらアリース(IchI、バイオリニスト)からのメールが。Sutraで日本に来ているそうです。これは何としても会いに行かねばなりません。