2015年4月16日木曜日

一期一会について

一期一会 山崎阿弥さんの回が終了。

今回の記録をできれば文字起こしをしたいと思いつつ、時間がかかりそう。
山崎さんとの話し→その話しをうけつつそこからキーワードをひろう→踊り(山崎さんは照明をやってみてほしいというお客さんの無茶ぶりにも対応)→話しという流れでした。
きて下さった方もまた私と山崎さんの活動をよく知る人たちだったので結構ディープな話しになり、山崎さんがこれまでたどってきた活動(写真、映画、音楽、インスタレーションなど幅広く)にはじまり、いろんなお話を伺いました。

その中で「シェアをする」という言葉について引っかかりを感じるとの話しが出てきました。つまり私たちが行っていること(山崎さんだと声を出すための身体の操作術になるだろうし、私の動き方もそう)はそう簡単にシェアできるものではない。自分の技術がそう簡単に伝えられるものであれば、私のいる意味はなくなってしまう。
ラッセルさんが(現在はワークショップのようなものも行っているらしいが)当時教えやワークショップを行っていなかったこともそうだが、その振付家ごとに身体の作り方があるわけで、それはそう簡単に習得できるようなものではない。
これができれば良いという正解がないコンテンポラリーダンスだからこそ、下手にトレーニングをふむことで無個性化していくし、それくらいなら一般の人が踊った方がという流れがあり、コミュニティダンスという形でどんどん広まっているし、今後も広がっていくと思う。その一方で誰でも舞台にのれるというのはどうなのか?という話しが出てきました。
貸し館の公共ホールでお稽古場の発表会が開かれるというのと何が違うのか。
これは現在かかわっている仕事でもそうですが、今後仕事として一般の人の身体を舞台上にのせ普遍性の表現にする演出力が問われるようになるだろうと考えています。演出力、ファシリテーター力、みせ方。つまりダンサーとしての職業は特殊技術を持つ人(サーカス、クラシックバレエなど)はともかくどんどん減っていき、演出、ファシリテーションがより必要とされるに違いないと思っています。


さて、今回私は山崎さんの声の出し方や技術をまなぼうとしているわけではなく、見方、視点を引き出したいと思いました。引き出し、思考回路の元になっているもの。シェアするものというよりは既に多分近い概念を持っているのではないか。
歌はそれだけで涙がでてくる、心臓にとても近い部分だとのこと。
自分の発している音と聞いている音が一致するようになったこと、自分の耳がパコッと外してまるで外にあるかのような感じ。
音が時間芸術だとは思わない、私にとっては空間芸術だと思う。
など。

山田せつ子さんとお話していたときに
よいダンサーにはたくさんの秘密がある。との言葉が出てきたことがあります。
様々な記憶、質感そういうものがダンスの引き出しになる。
この一期一会は私がそれぞれの人たちから学ぶために設定した場。
秘密の引き出しを少しのぞかせていただく会。

本来だと宣伝をたくさんしてお客さんをたくさん呼ぼうとなりますが、この会だけはむしろひっそりと。自分のためにまた表現者のために開く会。ここから新しい作品が生まれるかもしれません。


茶会記 福地さんがブログに写真をあげていただいています。
茶会記は狭いこともあり、映像や写真記録はとれないのですが、ありがたいことです。
http://gekkasha.jugem.jp/?eid=954722

2015年4月15日水曜日

アシュフォードさんより



アシュフォードさんより
今年のaerowaveはライブでみれるようにしたとのお知らせをいただきました。
ヨーロッパ圏内の若手振付家作品みれます。
ただこのファイルの添付がみれるのか不安なのですが、とりあえず17−19日とのこと。ご興味ある方はぜひ。

ただし以下のプログラム時間はバルセロナ時間ですのでお気をつけ下さい。

Spring Forward Barcelona

Streaming programme

Friday 17 April

20.15           Introduction
20.45           Dan Canham (UK) 30 Cecil Street 25'

                        Milena Ugren Koulas (CY) Manlike 35'
21.45           Interviews
22.00           Guy Nader & Maria Campos (ES) Time takes the time time takes 40'
22.45           Wind-up, sign-off

Saturday 18 April

12.15            Meerkat at the Mercat from Antic Theatre
15.00           Twitter responses
16.00           Meerkat goes to Graner
16.30           Twitter responses
17.10            Interviews
17.30           Meytal Blanaru (BE) AURORA 15'

                        Giorgia Nardin (IT) All dressed up with nowhere to go 35'
18.20           Tabea Martin (CH) FIELD 40'
                        Hodworks (HU) Conditions of Being a Mortal, Movement I. and Movement III. 40'
19.40           Osmosis Theatre Company/Euripides Laskaridis (GR) Relic 35'

                        We Company/Vilma Pitrinaite (LT) Miss Lithuania 35’
20.50           Spitfire Company (CZ) One step before the fall 40'

                        BOD.Y (SK) BAKKHEIA - dancing on the edge 40'
22.10           Berstad/Helgebostad/Wigdel (NO) Jordjenta (Soil Girl) 40'

                        Luís Guerra (PT) FOG 40'
23.20           Wind-up, sign-off

Sunday 19 April

10.00           Meerkat at Critical Issues
11.30            Follow up issues
12.00           Twitter responses
13.20           Meerkat at the Mercat
15.30           Twitter responses
17.00           Last walk with the Meerkat to the Mercat bar
18.00           Interviews
18.35           Ayelen Parolin (BE) Hérétiques 40'

                        Marco da Silva Ferreira (PT) Hu(r)mano 40'
19.55           Alexander Gottfarb & Alexander Deutinger (AT) Chivalry is Dead 35'
                        Igor & Moreno (UK) Idiot-Syncrasy 40'    
21.10            Company HGSD/Mia Habib (NO) MONO 40'
                        Karel van Laere & Vanja Rukavina (NL) BOKKO 20'
22.40           Wind-up, sign-off


The after-party

19.00           Interviews
19.15            Critical Issues
20.15           Ugne Dievaityte & Poliana Lima (ES) Flesh 40'
                        Location X/Taneli Törmä (FI/DK) ZOOM 30'
21.25           Roser Lopez Espinosa (ES) Lowland 40'
                        Edhem Jesenkovic (DK) M.E.N. 40'

22.45           Goodbye till Pilsen

2015年4月11日土曜日

Dance×Classics




2015年4月8日(水)
Dance ×Classics@巣鴨教会
コンテンポラリーダンスとクラシック音楽の夕べ

シカゴから加藤文子(ダンサー)を招いて。
特別演奏:渡辺善忠(オルガン、巣鴨教会牧師)、中野恵子(ピアノ)

第1部 1階ホールにて
ドビュッシー「子供の領分」「月の光」
演奏:中野恵子(ピアノ)
ダンス:加藤文子、木野彩子

第2部 2階礼拝堂にて
J.S. バッハ「O Mensch Bewein 'dein' Sunde Gross」「ファンタジア(ト短調)」
演奏:渡辺善忠(オルガン)
ダンス:加藤文子、木野彩子

Dance and Classics
8.4.2015(Wed) 19:30start

Ayako Kato( Dance from Chicago)
Zenchu Watanabe( Organ)
Keiko Nakano( Piano)
Saiko Kino(Dance)

Music
Piano:Children's Corner,Claire de lune( Debbusy)
Organ:O Mensch Bewein 'dein' Sunde Gross,Fantasia( J.S.Bach)

このタイトルは3年前sentival!にて鳴海康平(第7劇場)がつけてくださったイベントのタイトルです。気軽にダンスにふれていただける会にしようと名づけました。







写真:古里麻衣





彼女は2004年にシカゴに移ったため、本当に久しぶりに一緒に踊ることになります。これはパリでの即興ライブの模様。おそらく2006年ではないかと。これが最後でこのときぎりぎりデジタルデータがありました。その前までのものは全て紙媒体、、時代の流れを感じます。ダブルベースはジェイソンレブキ(文子さんの旦那さん)とジーンボルデさん(当時パリ在住)。ボルデさんいい奏者さんでしたが、今はどうしているのかしら、、、。




踊るのも音を出すのも生きること。



踊るのも音を出すのも生きること。
 横山祐太(tp) 小山彰太(ds)木野彩子(dance)
19:30開場  20:00開演  前売2500円(当日3000円)別途飲物代500円必要

タイトルはくうのマスターさんがつけてくださったそうです。ありがとうございます。

祐太くんとのデュオ
小山さんとのデュオ
トリオ

つまり木野はずっと踊りっぱなしです。祐太くん結構Sです。(というかまさかこの勢いで踊るとは思っていなかったらしい)

伝説のドラマー小山さん、初めてお会いしました。すごい、どんどんのせられてしまいます。ちょっと後半でばててしまった自分が情けないです。

くぅのマスターさんもとても素敵な方で。
またぜひ伺いたいと思います。

ちなみに今回の札幌シリーズチラシ作成すべて自分でやっています。(Amanogawa募集は妹にも助けてもらいました。優秀です)ワードで。イラストレータまでたどり着けるようがんばります。

踊後飯塚さんとの話し合い

いつも応援していただいているレッドベリー飯塚さん。
これまでのユーグ会、Amanogawaとここの協力なくしては公演はできなかった。

レッドベリーは個人宅の一部がスタジオになっているため、大音量が難しかったり、俗にいう照明機材が少なかったりという制限はあるが、関東圏の小劇場を思えば結構広く、てごろな大きさの小屋でもある。
終了後飯塚さんと話しをし、ダンス、演劇を広めていくにはどうしたらよいか?ということになった。

今回Amanogawaの参加者は演劇、ダンス経験者が多く純粋な初めての人ではない。元々このAmanogawaは一般の人にダンスにふれてもらうきっかけとして作成したものであり、だとすれば、ワークショップの開催対象から考える必要があったのではないか?という指摘をうける。
現実問題として一般の人にふれていくにはその土地に住んでいなければかなり難しい。私自身の人脈もほとんどない状態では難しいのではないか?

また逆に即興など1回性の面白さもいいけれど、本当に広げようと思ったらロングランしかないという。つまり一度見たお客さんが他の人に話し、それをきいた人が見に来れるだけのタイムラグ。札幌演劇フェスティバルはそれゆえロングランにこだわっており、そういう力のある作品、ロングランできうるものをつくらないか?
(札幌にいる人とであれば長期滞在が必要になる)

集客ができないということもあり私はあまり公演回数を増やそうとは考えてきていなかったが、そのためにも長期滞在が必要ではないか?

関東圏でロングラン、予算的にもありえないけれど、確かに札幌だと不可能ではないかもしれない。(滞在費などの別の問題は起きるかもしれないが)

その昔クナウカがcafe de la dance(パリバスチーユの劇場)でロングランした事を思い出す。その土地で暮らさなければ、その土地の人が何を必要としているのかはわからない。そして一回やって帰ってくる従来の公演形態では移動費の問題もあり収益は出すことができないという事実。


演劇文化、劇場文化をどのように根付かせていくかを考えてきた智慧。

Amanogawa プロジェクト 札幌 20150311 上映会

プログラムノーツより

ごあいさつ

 札幌に生まれ、育ち、しかし街をはなれて暮らすようになり、既に人生の半分以上の時がたつようになりました。それでも私にとって札幌という街は特別で、くるたびに「帰ってきた」感じをうけます。札幌でできることはないか、様々に模索をしてきましたが、なかなか活動しきれていないのが現状です。それでもなぜ私は惹かれるのか、そんなことを知りたくて、Amanogawa札幌計画はスタートしました。
 震災について、原発について、四年が経過した今再び考え直してみると、今の生活がみえてきます。なぜ私はここにこだわるのだろう?なぜ私は生きているのだろう?何が自分にとって大事なのかということは人によって様々で、また同じ人においても時期、時代でかわっていくものです。なので、このワーク内で語られた言葉もあくまで今この時を切り取ったものにすぎません。しかし、心から語る時その言葉は真実であり、人の心を打ちます。
 ダンスや演劇経験の有無にかかわらず、心からの言葉や動きは美しく、そこに踊りの本質はあると私は考えます。そこには正しい答えはありません。様々な声を聞き、受け入れ自らの糧にしていくその繰り返しです。私もまたこのプロジェクトにより学び、考えさせられています。今回の参加者にはダンス、演劇経験を私以上に積み重ねている方もいらっしゃいました。が、ダンサーや役者である前の一人の人として率直に意見を出し、また参加していただきました。

職業芸術家は一度亡びねばならぬ
誰人もみな芸術家たる感受をなせ
個性の優れる方面に於て各々止むなき表現をなせ
(中略)
まづもろともにかがやく宇宙の微塵となりて無方の空にちらばらう(宮澤賢治「農民芸術概論綱要」)

 文字おこしはまだ時間がかかるとは思いますが、全てまとめ次第公開します。経過全てが作品であるため、お時間ある方はぜひご覧下さい。
 今回参加してくださった皆さん、ご協力くださった各施設スタッフの皆さん、手弁当に近い状態なのに札幌まで来てくれるスタッフたち、私を育てた札幌の街に感謝いたします。



Amanogawa プロジェクト 札幌 20150311

石井香帆
石井美帆
梅村和史
こしばきこう
佐藤浩子
高橋ちひろ
福田盛雄
平野孝
三木美智代
村田ひろ美


構成:木野彩子
映像撮影、編集:中川泰伸
写真:古里麻衣
楽曲提供:上地正彦
広報、記録:木野翠
宣伝美術:427@FOTO
協力:NPO法人コンカリーニョ、あけぼのアート&コミュニティセンター、あけぼのまちづくりセンター、天神山アートスタジオ

Amanogawaプロジェクト」とは
ダンサー・振付家の木野彩子がファシリテーターとなって、体と心を解きほぐしながら住民の皆さんと意見交換やインタビューをし、映像作品に取りまとめる市民参加型映像づくりプロジェクトです。
今の生活への思い、過去への悔み、失ったもの…さまざまな記憶や思いは一つ一つが天の川を構成している小さな星。みんなが持ち寄り集うことで、それぞれの土地ならではの集団的な記憶の外郭が浮かび上がります。さまざまな土地の違いや時代の違いを蓄積していき最終的に天の川を構成するべく、インタビュー・ダイアローグの過程から映像とダンスの作品にします。2012年川崎市アートセンターアルテリオ小劇場(新百合ケ丘)よりはじまったこのプロジェクトを札幌にて開催しました。
今回のワークショップ内容はテキスト、写真などとあわせ、ウェブ上にて公開されます。また、317日より天神山アートスタジオにて新百合ケ丘版とあわせて映像展示が予定されています。







Amanogawaの記憶
          構成、ダンス:木野彩子
                写真:古里麻衣
                音楽:上地正彦(「Amanogawaプロジェクト」より)
この作品は「北海道札幌市中央区南6条西26丁目」(初演2009踊りにいくぜ)、「からたち」(2012)「からたちから」(2013)をベースに今回のAmanogawaプロジェクトをふまえ再構成しました。
古里さんが撮影した写真のスライドショーとともにダンスを踊っています。




踊(improvisation
          演奏:横山祐太(Tp.
                ダンス:木野彩子
横山祐太:198549日生まれ、北海道札幌市出身。札幌で演奏活動を始め、2010年から演奏活動の場を東京に移す。「ART JAZZ SENGAWA 2011,2012 CLUBJAZZ屏風」に出演。2012年に活動を開始した「TOKYO IMPROVISERS ORCHESTRA」に参加。2013年活動の拠点を再び札幌に戻し、札幌を拠点にヨーロッパ、アジア、国内外のミュージシャンやダンサーとライブ、ツアーを行っている。http://yuta-yokoyama-tp.jimdo.com/

318日くぅ(地下鉄西18丁目から徒歩1分)にて小山彰太さん(ドラム)を招いてのライブが予定されています。ご興味のある方は終演後おたずねください。













日時:2015315日(日)19時開演
場所:レッドベリースタジオ
料金:2000
主催:キノコチケット(kinokoticket@gmail.com
後援:札幌市、札幌市教育委員会
協力:NPO法人コンカリーニョ、あけぼのアート&コミュニティセンター、あけぼのまちづくりセンター、天神山アートスタジオ、北海道文化財団、弦巻楽団