2013年7月31日水曜日

ニヤカムさんがやってきた!

ニヤカムさんがやってきました!
あと、ニシモトさん(映像)も!

今回は公演まで3回しかリハーサルがなく、すごい勢いで各シーンを確認していきました。今回のツアー先3カ所でそれぞれ条件が異なるため、いろいろ試す作業を行いつつ、日々作り上げていくのでスタッフさんは結構死にそう。毎日必死。

数日前にセットのパネルの置き方を変更したことに伴い、映像の変更を入れるためニシモトさんはダッシュで東京に戻っていきました。8月1日にはゲネを行うらしく、それには間に合わせる!とのこと。

子ども達は韓国へのあこがれか?ニヤカムさんへの想いがあふれすぎたか?とにかくすごいハイテンションで今日の練習を終えました。

さあ、あと2日がんばりましょう。



おまけ
ニシモトさんに教えてもらったのですが、
韓国のウェブサイト情報が適当のようで、どうも私はダンサーさんだと思われたらしいです。なぜか子ども達の名前も若い(中学生)4人。中学生に間違えられたのか???ちょっと微妙な感じで笑えます。
http://www.stt1986.com/stt_new/new/playDay.asp?pdate=08-03&mode=view&play_code=0000162

写真にも10人子ども達写っているのに、、、なぜ、、。
ちなみに写真は芸術劇場バージョン(初年度)です。


2013年7月29日月曜日

大人達のタカセの夢

「タカセの夢」リハーサルは今日お休み。
明日からのニヤカムさん稽古に備えて身体を休ませることにしました。(ニヤカムさんは今日夜来静)
子ども達は毎日遠くから(浜松、沼津辺りは片道1時間半を超える遠方)通ってきており、学校の授業もあった先週はかなりのハードスケジュールだったはず。今日はとにかく寝るように!休むように!という一日。

子ども達のリハーサルは日中ですが、それが終った直後スタッフ達の準備が始まります。セット、映像、照明毎日12時近くまで作業が続きます。(ちなみにお弁当も水筒もお昼と夜と2食分もってくる)今日の夜にはニヤカムさんに舞台を見せねばならないため、ドキドキしております。

さらに今日は韓国行きのための「大パッキング大会』です。
私がこれまで関わってきた作品の中でも突出して小道具、衣装の多い「タカセの夢」、これらをみんなの手荷物にまぜて持っていこうというのだから大変なことになります。当然超過荷物も計算しているのですが、、、映像用の機材にはじまり、桜マットや桜の花吹雪まで(しかも3回の本番分でそれをほぐす作業も追われている)。考えるだけでめまいが、、、


大人達はほんとは結構体力的にきついのですが、こどもたちからもらった「おまもりだるま」にはげまされがんばっています。

2013年7月25日木曜日

山ごもりから1週間

静岡山ごもりからおよそ1週間。
子ども達は学校がある子もいるため午後から練習。遠方からの子もいるためなかなかハードスケジュールだけれどよくがんばっています。
ニヤカムさんはなんとまだきていないので、私はリハーサルダイレクターのようにがんばっています。ウォーミングアップなども。
今日は公演予定のBOXシアターで実際にパネル(舞台装置)をたてての実験。今年の舞台は昨年までのものともまた異なります。ツアーの都合もありこじんまり、でも踊り手と観客が近いので大迫力!なかんじになりそう。楽しみです。
明日はお休みですがスタッフ達は必死で舞台作りを行います。
私は、学校の授業が、、、。静岡から通います。さて、これから準備だ!

韓国公演、大阪公演舞台情報もはいってきますが、なかなか過酷なスケジュール。あの作品を1日に2回公演なんて!スリリングな感じです。
ケガをせず、体調をととのえて乗り切れるよう。それが何より一番大事。

あと1週間で韓国行き。さあ、がんばりましょうか。


2013年7月22日月曜日

綾子舞

静岡にこもる前にやっておくべきことがたくさんあり、死にかけておりました。毎年静岡へやってくる日の前は徹夜状態で、きて1日めは練習後すぐにねてしまうのです。今年はテストだ舞踊展だとドタバタしていた合間に国立東京博物館(の裏)を見学をさせていただく機会を得て、さらに綾子舞を学びにいく機会を得、とても興味深いものでした。

静御前の舞を調べていましたが、なかなか出てこない白拍子舞。現代に残る近い舞として綾子舞には常々興味がありましたが、今回友人の友人までたどって面白い先生に会うことができました。須藤武子さん(日本民俗舞踊研究会代表)。80歳代ですがまだまだ元気。今でも日本中あちこちをめぐって踊りを実際に見、学び、伝え手いらっしゃるのだそうです。ちなみに元々はモダン(ジャズ)ダンスをやっていたようで、アメリカにもわたり学んだのだそう。そのとき学んだ黒人の先生にあなたはあなたの中にあるリズムを大事にしなさいと言われたことが、日本のダンスに目を向けるきっかけとなった様子。
面白い方です。

静御前プロジェクト、まだ密かに続いています。



静岡こもりスタート

今年も夏休みがはじまり、静岡在住生活がスタートしました。今週は私も静岡から学校へ通いつつタカセの夢の練習をしつつです。
タカセの子ども達はみな普通の中高生なので、まだ学校があり学校に行ったあと稽古にきたりとハードな毎日をおくります。試験はのりきったものの、補講が、追試が、となかなか忙しい現代の中高生。
例年夏休み一杯練習して9月初めに公演だったのですが、今年は8月初めに韓国公演が始まってしまうこともあり、今は既に追い込み。
昨日も通し稽古を久しぶりにしてみて、いろいろなところを思い出しました。

音響原田姉さんも合流、ますますパワーアップして夏を迎えます。


チラシができました!




2013年7月5日金曜日

希少糖 アロース

知人にALSという難病にかかっている人がいる。
簡単にいうと筋肉が萎縮してしまい、すべての運動(現在は歩行ができていても、将来的には歩行だけでなく、咀嚼、呼吸などもできなくなっていってしまう)ができなくなっていってしまう病気で、原因は不明である。
原因は不明だから治療法もまだない。もちろん国の特定難病疾患である。(ちなみに私自身も特定難病疾患として認定されており、それにより治療費が大幅に減免されている。ありがたい制度であるが、疾患によってその重症度はかなり異なる。)
治療法はまだないが、先日NHKの番組で希少糖がきく可能性があるという話しがでていた。同病気のねずみに希少糖を食べさせると運動機能の低下速度が遅くなるらしい。もちろんそれでなおるわけではないがそれでも大きな進化である。
その希少糖(自然界には存在しない糖)の研究は実は香川県(世界的に見てもトップクラスのよう)で行われており、血糖値を上げない→糖尿病にも有効、がんにもきくらしいなどということで医療業界的には注目の糖だということだ。

先週話したときには、それが手に入らなくてという話しをしていたが、この一週間で法人向けの販売ははじまることになったらしく、大幅に値段も下げられ入手しやすくなったそうだ。(ちなみに元々は1g42000円で販売されていたが、24L(液体化した状態で販売)で10000円弱というかなりお値打ち価格まで下がったそうだ。)法人向けということで入手はいまだ難しいらしいが、これらの病気の人にはかなり心強い情報と思いのせてみました。

身の回りの人がどんどん倒れていく年齢となってきた自分に気がつく。




2013年7月3日水曜日

筒井筒無事終了しました

「筒井筒」無事終了しました。
思いがけない友人、知人が見に来てくれたこともあり、懐かしい不思議な会でした。

能をもとにしているとはいえ動きは私の動きなので全然印象は違います。ミラーシートだし。しかし能の下地を知っているとより面白い、そんな作品です。

今回は4作品別の作家がつくっており、同じ牧野先生のところの人なのにこれだけ作品カラーが違うのかと驚かれました。動き方も大分違います。その違いが牧野先生なのだなあと。
牧野先生は70歳代だというのにきっちり踊り(!)おいしいところをすべて持っていかれました。

見に来てくださった皆様ありがとうございます。
またお手伝いにきてくださった皆様もありがとうございます。夜も遅くなってしまったので、詳しくはまた後日。


かえったら(さっき)応募したはずの書類が「締め切りがすぎていたので返信します」とかえってきてて、がーんとちょっとしたショックを受けました。というか申込日には間に合っているはずなんですけれど!郵便局の証明書持っていきましょうか!?という勢いで明日は朝から大忙しです。
平日舞台の大変さを思い知るのでした。日本だ、、、


森に浮かぶ



舞踊作家協会第169回公演

森に浮かぶ
夜の黒い森の上に浮かんでくる一人一人の心象風景


1.     ripple mark-Pisces-
振付・出演  秦真紀子
映像    坂田洋一
森の中で魚は泳ぎ 海の底で星は煌めくそして空にはripple mark

ripple mark 
波跡 漣痕 砂紋 波痕
水流または風により砂の面にできた一連の小さな隆線の1
(日本語WordNet   

流れた時間の中で 出会った多くのことが私に残したripple mark               



.「いのちのしずくを月にもらった。」
振付・出演 冴子

 

休憩<10分>

3「筒井筒」
筒井筒 井筒にかけし まろがたけ 生ひにけらしな 老いにけるぞや
振付  木野彩子
僧(演奏) ノブナガケン
紀有常娘 木野彩子

4「浮かぶ森」
振付 ハンダイズミ
出演   牧野京子
和田裕子
宮崎千恵子
ハンダイズミ

日時:2013年 72日(火)19時開演
場所:ティアラこうとう小ホール
芸術監督:牧野京子
スタッフ:照明             関淳子
                        舞台監督    山田亜由美
                        ビデオ         たきしまひろよし(plastic rains
                        写真              古里麻衣
主催:舞踊作家協会
舞踊作家協会会員
アキコカンダ 石井清子 折田克子 雑賀淑子 エムザブロウ 関直人 横井茂 若松美黄 尾上菊之丞 西川扇蔵 片岡通人 河野潤 牧野京子 花柳寿南海 新井雅子 江原朋子 渡辺元 真島恵理 安達哲治 ケイタケイ 加藤みや子 武元賀寿子 石黒節子 加藤きよ子 二見一幸 ユキスガヌマ 森嘉子 執行伸宣 平田実千子 高瀬多佳子 杉原ともじ 吾妻寛穂 ヨネヤマママコ 藤蔭静枝 萩谷京子 花柳面 大谷けい子 三好直美 石川須妹子 一色眞由美 鈴木恵子 山本美代子 五條詠佳

後援:ティアラこうとう(公益財団法人江東区文化コミュニティ財団)


2013年7月2日火曜日

筒井筒

ティアラこうとうで発表する作品は「筒井筒」と名付けました。

能「井筒」をうけてフレームドラムのノブナガケンさんに助けていただきつつつくりました。

IchI、しづと続く和物シリーズの3つめ、さらに「待つ女」としては同じお話の流れだと思っています。しかも構造は1+1=3やthe three cornered worldとつながっているという。

そもそも「待つ」というテーマは大学の動作学のレポートで取り上げたテーマでした。他の人が走るとか投げるとか普通に運動で書いていくのに対し、延々と待つ姿勢(運動にもなっていない)を取り上げるへんな(?)レポートを書いたのでした。

一つの作品にたどり着くまでに何年かかるんだよと突っ込みが入りそうなまま、なんとかかんとか続いております。
平日の夜となかなか難しいとは思いますがぜひお越し下さいませ。


ふじのくにせかい演劇祭

ふじのくにせかい演劇祭が無事終了しました。
今年タカセチームは出演していないのですが、勉強のためできる限り見に行くようにしていて(リハーサル室が劇場の真上で上演中は練習ができないという事情もある。奈落の逆ですね)私も付き添いつつ様々な舞台をみました。
今年の演目は政治色が強いものも多く含まれていて、特に最終日のHate radioはルワンダの虐殺(1994年)を題材としており、かなりヘビーなものでした。

演劇を数多く見ていて
世界を演じるということによって様々なものの見方を提示できるのだということを感じました。例えばHate Radioでいえばフツ族、ツチ族それぞれの視点、国際連合のような外の存在、それぞれのものの見方があり、最終的にどれが正しいと私たちはいえるのか?という投げかけを私は感じました。
それを表現するために演劇では役を演じるという方法を用います。

ダンスの場合ストーリーがあり、テーマ性がはっきりしているタカセの夢のような作品もありますが、多くはあくまで自分のお話のような気がします。
少なくとも自分のお話に見えるのです。

私は役を演じる感覚がよくわからなくて、大混戦になってしまうのでダンスへと動いていったのかもしれないなと多くの舞台をみて思います。

私はあくまで私の話しをしている。
私の話しは個人の話しだけれど、どんな人へも通じる話しへと削ぎ落していく。
ダンスを踊る人は多くいるけれど、そういう作品の作り方をしている人はあまり多くない。そんなことを感じます。