2011年9月20日火曜日

阿佐ヶ谷美術専門学校ワークショップ

阿佐ヶ谷美術専門学校さんでワークショップを行ってきました。
「からだのじかん」3回シリーズ
本来6回だった枠だそうなのですが、場所の都合もあり、今年は3回だけになってしまったとのこと(昨年はコンドルズ鎌倉さんが”てっぱん”ダンスなどをやってくれたそうです)。
ただ、美術系ということもあり、単に踊ることだけではなくつくることに興味があるようで、内容も身体を用いてなにかをつくる/表現するという形になっていきました。
1回目「からだをゆるめる/のばす」
マッサージ、ストレッチ等を通じて身体をゆるめる作業を行う。基本的な身体の使い方について学ぶ。二人組でまねっこゲーム等する。(動け具合などをチェックする)

2回目「内観について/ポーズをつくる」
1回目のときにヨガをやりたいというリクエストがあったため、呼吸法からはいってヨガベースで動く。身体について目を向ける時間をもつ。後半は身体でポーズをつくる(彫刻をつくるのに近い)。マネキンを動かして形作る/トレースによる形の変化/相手のすき間に身体をいれるなど。
最後に部屋全体をキャンパスと考えてポーズをつくりながら全員で絵を完成させる、それをまた変化させるゲームを行う。

3回目「動きをつくる」
簡単なマッサージストレッチの後、前回のおさらいとしてポーズ作りを行い、そのポーズを強引につないで動きをつくってみる。またそれを各人で膨らませ、3人くらいで発表すると新しい意味が見えてくることを発見。その応用でインプロへとつなぐ。
どんな動きをするにしても明確に何をしたいのかをはっきりしなければ他の人に伝わらないこと等を学ぶ。また、すべての動きは静止(ポーズ)の固まりだということを学ぶ。日常の仕草もまた「動き」であるということを話し、学生からのポーズをつなぎながら簡単なデモンストレーションを行う。

3回でのワークショップというのはほんとうにあっという間で、やっと慣れてきたところで残念という気もする。が、創る学生だったこともあり、きっと今後の創作に応用してくれるだろうと考える。まあ、作品にするしないはともかくとして、身体動かしていないから、ひさびさに動いたら筋肉痛で大変だったというのをしっただけでもよかったのかもしれない。
まだ20歳くらい。若い。


今回のワークショップはSPACタカセの夢映像ニシモトタロウさんの紹介で行われました。ワークショップをしながら私自身もいろんなことを思い出します。とても楽しい時間でした。ありがとうございました。

札幌稲雲高校ワークショップ

札幌は稲雲高校の演劇部にワークショップにいってきました。
文化庁の「次代を担う子供の文化芸術体験事業」の一環で(ありがたいことです、昔はこういうのなかったですよね)3回シリーズの最後の回でした。
1回目は石狩演劇部合同公演の皆さんと。(これについてはコンカリーニョさんのコラムにのせました。)
2、3回目は現在創作中の作品につながるようなかたちにしました。
「あおばと」というちょっとかわった鳩さんが稲雲高校のそばの海辺にいるのですが、その鳩と少年の心のふれあいを描いています。身体ほぐし、ストレッチなどのあと、はとらしい動きを考えたり、はしり方とび方などをいろいろためしてみたり、様々なことをしました。
そして最後に少年が去ってしまって、のこされた鳩(そのときは少女の姿)の気持ちについて考えるということで、孤独を感じる時間をとりました。
ゆっくりと身体を崩していく、皆で横たわる、その中で一人取り残されてぽつんと立っている。ものすごい時間はかかりますが、とても心を打つ、印象的なシーンになりました。
実際の公演でそのシーンがはいるわけではないにしても、学生たちの中には涙が止まらなくなってしまう子も出たりするくらい、おそらく、一生を通じて忘れないだろうような感覚を得たのではないかと思います。想像力がいかに大切か再確認しました。動ける動けないということを越えて、共通のイメージを持っていれば世界をみせることができる。シンプルな、でもとてもすてきな時間でした。
稲雲高校の公演は10月2日。見に行けなさそうですが、よい公演になることを祈っています。

今回ワークショップを手伝ってくれたのは、「教文コミュニティダンス部」のヒロくんとちひろさん。ヒロくんは踊りにいくぜ(2009)の時からしっています。ダンスを一般の人に広めるにはどうしたらいいか??などなどいろんな話しをしました。そしてこうやってがんばっている人をみると励まされます。楽しみです。なお、「教文コミュニティダンス部」は1月の踊りにいくぜ(なんと札幌復活しました!)で発表します。二人ともダンサーとして参加するのをあきらめてコミュニティダンス部の公演を盛り上げることに専念(予定)。きっといい舞台になるに違いありません。

また、ワークショップのアレンジはコンカリーニョのゴッドマザー斎藤ちずさんがしてくださいました。様々なフォローありがとうございました。教育大の学生さんがインターンできて記録をまとめてくれたりもし、とても心強かったです。

自分一人で動くのはなかなか厳しいですが、こうやって助けてくださる人がいてなんとか続いています。とてもうれしく思います。

おまけですが高校時代の友人の弦巻くんがコンカリで公演前の稽古をしていて、ばったり会いました。そうやってまた新しい人のつながりができたりして、それもまた楽しく思います。

ありがとうございました。

2011年9月8日木曜日

今後の予定

今後の予定

9月

5日より阿佐ヶ谷美術専門学校さんでのワークショップ「からだのじかん」

10日
札幌稲雲高校演劇部ワークショップ

11日
横浜黄金町高架下スペースでおどるらしい(5時ごろ?)詳しくは木野までご連絡ください。

22日より
川崎市アートセンター(アルテリオ)ワークショップ
「ゆるやかにのびやかなからだをつくる時間」
ゆるのびとよぶこのワークショップもリピーターが続出するようになり、かれこれ3回目になりました。今回は2回に分けて行うことで受け入れ人数を増やすこと、また新たな客層開拓のためカップル(別に女性同士でもいいのですが)の日を設定してみました。マッサージとか家でやろうにも旦那さんに覚えてもらわないとできないしという声をふまえてです。詳しくこちらを。
http://kawasaki-ac.jp/th/cs/cs10/kino/workshop/

なお、1月公演に参加したい人も募集しています。動き自体は簡単なものですが、個性あふれる方を探しています。

30日
「時代を創る現代舞踊公演」@渋谷区文化総合センター大和田
ハンダイズミ作品「ハコニワニハニワトリ」に出演
10分ほどの小作品ですが、結構気合いはいっています。
ハンダさん、木室陽一さん、秋月淳司さんという4人で踊りますが、なにせひさびさに男性ダンサーと踊ります(笑)まさか日本で持ち上げられることになるとは思わなかった(笑)
そんなわけで、ちゃんと舞台で踊る貴重な機会です。
現在は全力疾走のような状態で、かなりハードな作品で、それもまた私の作品ではありえないだろう感じだと思います。どこまで踊り込めるか。
なお、同日には「IchI」でお世話になった上野天志くんが踊っていたりします。

10月
12日
加藤チャーリー千晴(ピアノ)との即興(?)@七針
http://www.ftftftf.com/03_kihon.html

27日
これはまだ仮ですがアルテリオゆるのび最終回ということもあり、交流会を予定。なにかデモンストレーションをしようと考えています。ただし、平日の昼間なのですよね。。。


1月
21日2時/7時
22日1時
「幻想銀河鉄道」
既にタカセの夢には折り込みましたが、正式に決定しました。現在チラシも作成中です。
出演者等詳細は追ってご報告します!

コンカリコラム

札幌公演ではお世話になっているコンカリーニョさんの「劇場通信」にきのコラムがのりました(のっているはずです、今月号です)。今月も稲雲高校さんにお邪魔します。どうぞよろしくお願いします。






その昔、まだ高校生で演劇部だった私は石狩支部合同公演に参加していた。それから10うん年がたち、中断したり縮小したりしながら今に続いているその公演のワークショップにうかがった。がんがん踊り、がんがん歌い、思いっきり暴れてあっという間の3時間だったけれど、ものすごく楽しかった。昔お世話になった大先輩にもお会いしたりした。今でも着々と続いていて、私はここからはじまったんだなあと実感した。

「舞台には神様がいる」
きちんと全身全霊をこめて踊ること、そうすれば必ず何かが伝わる。決して運動神経がある方ではない私が続けてこれたのはこの一言のおかげでもある。
まさか自分がこのように先に生きる人として子供たちの前に立つことになろうとは。そのときいわれた言葉をまた話しかけることになろうとは。
中高生の頃に、様々な生き方をする人に出会うことはきっとよいことだと思う。またこの時期にやってみたことはその後に大きく影響を及ぼす。将来舞台に関わることはなくとも、人前で話せるようになったり、自信が持てたり、子供と遊ぶのに役立ったり、一生に渡る親友を手に入れたりするに違いない。
それはどこで学んでもかまわないのだろうけれど、私にとっては舞台でだったということ。
しかし最近、神様は舞台にいるのではなく、見に来るお客様の中にいるような気がしている。人が集うことが力となる。

10うん年の間に、大学に行ったり、教員になったり、海外に出てダンサーになってみたりして、この後どうしようかと迷っていたところでコンカリのゴッドマザーちずさんにお会いした。踊りにいくぜvol.10に参加し、自分の作品をはじめて札幌で発表したのだが、その公演も高校演劇ワークショップもコンカリの人々に支えられていた。そしてそれらをみた人々の紹介によっていったりきたりの生活が続いている。気がつけばコンカリは帰る場所となり、その度に「ただいま」という感じがしてとてもうれしい。
 そしてここにくると必ずたくさんの人にあう。札幌の演劇人に限らず北海道中からいろんな人がやってくる。付け加えるとたいていそれは“ふる里”(コンカリのそばの居酒屋)で、舞台に限らず様々な話しに盛り上がる。舞台を飛び越えて人をつなぐ、そういう場になりつつある。
コンカリがより一層たくさんの人のふる里になり、集いの場になることをいのって。

     


阿佐美ワークショップスタート

阿佐ヶ谷美術専門学校さんでのワークショップがスタートしました。
ただし3回だけなのであっという間におわってしまうのですけれども。
閑静な住宅街にある美術学校のアトリエでのダンスなので、予想以上に汚れと危険にみちてはいましたが、なかなかおもしろいキャラクターの学生さんがそろっていてすてきです。

おわら風の盆

旅よりかえってきて、ダウンしてしまい、なかなかアップもできないままでした。
思い立ち、台風くるよといわれながら夜行バスと青春18切符で富山県八尾まで。
おそらくご存知の人も多いはず。風の盆という踊りを一晩中踊りつづけるお祭りがあるのです。http://www.yatsuo.net/kazenobon/
一応舞踊教育学科(今はなき名称ですが)出身の私としては一度はみておくべきとされていた踊りの1つで、毎年いこういこうといいながらうん10年。長い時間かかってしまいましたがやっといくことができました。なお、郡上踊りもそういう踊りの1つですが、毎年夏は山ごもりが続いているのでなかなか見に行けません。
とりあえずすごい人の数です。
台風で大阪方面からの電車がとまっていたのにそれでもすごいことになっていました。(毎年はもっとはやくに売り切れるんだけれどねえ、とコロッケやのおじさんが12時ごろにいっていました。)
町が11の部落にわかれていて、その地区ごとに衣装や踊りの踊り方がちょっとずつ違い、それをみながら歩くという形になります。
3日間行われ、私がいったのは最終日。最終日は夜からスタート。11時で一応終了し、電車等もなくなった後、「町の人が自分たちが楽しむために踊るおまつり」がスタートします。既にそれはかなり有名になっているので、通な方はこれをねらって遅くにきたりもするらしい。お客側は年齢層が高い(おそらく60代の皆様)のに元気で驚かされます。
町の皆さんもこのお祭りを大事にしているのがよくわかり、おそらく町の長老みたいなおじいちゃんが真ん中に座ってみていて、小さな子供たちも一緒にまねっこして参加していたりしてというのもとてもよかった。
残念だったのはあまりにもたくさんのお客、とカメラのフラッシュ。舞台で踊っていてもそうですがたとえきれいな写真がとれたとしても、それで集中がそがれてしまったり、周囲の人に迷惑をかけたりするのはどうなのかなと。強引に割り込んできたり、前を通過しようとしたりというかなり単純な失礼さがきにかかりました。特にお客さんを招いてのお祭り終了後にもフラッシュが続くというのは非常に残念で。
きちんとおまつりの姿をのこしておくためにも、配慮する心配りは必要だと思いました。

が、もしいらっしゃる際はぜひ深夜をごらんになることをおすすめします。
カメラをオフにして、
眠いながらも夢のようなきれいな風景を見ることができます。


あまりになれていそうだったせいで地元の人に常連さんと間違われました。
でもほんとうにはじめてだったので、大変で、ついでに眼鏡をなくしてきました(これはおそらく帰りの電車の中。おそらく疲れから爆睡していたせいかと思う)。この1週間で2個眼鏡をなくすという失態をおかしてしまい、情けない限り。