2013年10月4日金曜日

ダンスを教えるということ⑥ ASIAS

ダンスを教えるということ⑥ ASIAS
NPO法人芸術家とこどもたちのコーディネイトにより、都内の小学校へワークショップをしにいきました。
http://www.children-art.net/asias/

このシステムはASIASと呼ばれ豊島区を中心に展開されています。ものすごく簡単にいえば学校の授業の一環としてアーティストを招くというもので、ダンスに限らず音楽、美術など様々なジャンルの方が関わっています。また対象も小学校だけではなく中学、支援学級なども含まれ、内容も多岐にわたっています。
このNPOができたのは今から10年以上前でしたが、ダンスの必修化、表現教育重視の現在のカリキュラムを考えてみても、これからも需要が増えるだろうと思われます。アーティスト側と学校とを結びつける役割をするというのはNPO法人なのか、劇場なのか、いずれにしても必要だと思われます。
私は元教員(今も?)ですが、学校という特殊な場に異物(アーティスト)を入れるというのはかなりの冒険です。しかし本来は学校というものは多くの大人が関わるべきと感じています。各分野のプロフェッショナル、地域のおじいちゃんおばあちゃん、保護者、そして教師。芸術家に限らず様々な人がこども達に直接話しかける場があるべきだと思います。
閉じた社会になりがちなだけに、自分たちの暮らしている社会・世界を知り学ぶためにも生の声は必要なのです。

ダンスの形は人様々なので、また来年別の方がいくことになるかもしれません。しかし、そうなれば全く違うダンスにふれるわけで、これもすごい!あるいはこっちの方が好き!といった出会いがあるはずです。ダンスではない他のアートにふれるというのもよいと思います。ぜひ継続的に続けてほしいと思いました。
今はまだ限られた環境での開催ですが、SPACの中高生鑑賞授業同様、すべての小中学生が卒業までに一回はダンスにふれる機会をもてるとうれしいです。もっといえばダンスではなくてもいいです。なんかよくわからないけれどすごかった感覚を味わってほしいと思います。


イスラエルでは学校の授業でコンテンポラリーダンスを扱い、また多くの学校で公演が行われるといいます。バットシェバのセカンドは年間200以上の公演をこなすという話しを聞いたことがあります。
そこまではいかなくとももしも各学校にこのような派遣事業が行き渡れば現在のダンサー達の生き延びる仕事には十分すぎるほどではないかと思われます。限られた予算ではありますが、今後も広めていくことができればと思います。


担任の先生(身体表現に興味を持って自らワークショップなどをうけていらっしゃるそう、ちなみにそのきっかけになったのはJOUさんだったとか)曰く、皆で一つのものを作り上げるということが大事なのではないか、また身体表現を通じて皆で協力したり支えたり多くのことを学ぶことができるいい機会だったとのこと。また他者が関わることで新たに見えた側面と、やっぱりかわらない課題点と両方が見えて興味深かったとのこと。
特に小学校は担任が一人で担当しているためはなれてみるというのは重要なポイントかもしれないと個人的には感じました。

また、東京都の学校では美術・音楽の専門家がいるところが多いのですが、ダンスや演劇などはいないため2回、3回という超短期であっても専門家が関わるというのはとてもいい機会ではないかと感じました。




担当してくださった鳥居さん、堤さんありがとうございました。
T小学校の先生方も本当にありがとうございました。




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