2013年3月25日月曜日

透明な家具終了しました。

3月20日 織原良次「透明な家具」×木野彩子@茶会記

無事終了しました。見に来てくださったお客様ありがとうございました。
今回いくつかの素材を用意してきたものの基本的に「ループとその変容」だけで構成、延々4時間半踊り続けさせていただきました。
残念なことは誰もその4時間半を体験した人がいないこと。
演奏者の織原さんも途中退出(退出しておしゃべりしていてもその声が中に聞こえてくるわけだからつながっているともいえる)したときがあり、全4時間半純粋に私が何をしていたのかを知る人はいません。
比較的長くいた人でおよそ3時間。

現場には時計もなく、たんたんと続けていたのですが、(織原さんは持っている)あ、ここ一区切りと思う瞬間、それが閉店時間(11時半つまり4時間半後)でした。横に手を広げる振り、比較的早い7時半頃に出たあと2回目の登場で、一周した感覚がきたのです。恐るべき体内時計。別に誰も何もいっていないのに。

感覚としては衝撃的で、とても面白かったですが、とても疲れたらしく、帰って翌日翌々日は使い物になりませんでした。
ただ、織原さんもすごい面白かったらしく、なにかまた組み立てましょうという話しをしております。なのでこのシリーズはおそらく終了ではなく第一歩。

おおよその流れ
7時スタート
8時頃 なんとなく区切り目で織原さん一回退出、「根の国」を読み始める。織原さんはいないものの、ループでの演奏は続くので、それとともに踊る、部屋の外では木野ダンスについて論議が展開
9時頃 疲れたので一回休憩もかねてピアノ椅子にすわり踊る
10時頃 再び織原さんが退出、木野はとなりの小部屋に移動、服を着替え、机ダンスを踊る。小部屋で踊っているとは気がついていない人続出。
11時頃 椿ダンスと「月下独酌」


元々織原さんの透明な家具は途中談笑したり、退出したりしながら展開するゆるい感じの会で、こんなにきっちり構築してしまうことになるとは予想外の展開でした。なのでそのゆるいバージョンもまたそのうち考えましょう。




織原さん、おつかれさまでしたー
(実は織原さん翌々日も深夜廟で朝まで演奏だったらしい)





2013年3月20日水曜日

藤守の田遊び

藤守の田遊び
(静岡県焼津藤守大井八幡宮、国の重要無形文化財)をみにいく。
田植え作業をもとにつくられた芸能25番を町の青年が順々に行っていく。昼間たどり着くと乙女舞といって神社の中で奉納される舞をみることができるが写真は青年達の舞。
ちなみに笛や太鼓を演奏するのはおとな達。衣装を直してやったり、振り間違いを「こっちだこっちだ」と直したり結構忙しい。

 ささやかながら夜店もでる。なぜかこの地域では水飴がものすごくでている。水飴お祭りで食べたことないけれど、そんなにポピュラーなものだったとは。

祭りのクライマックスといわれる猿田楽
このお花「しょっこ」というらしいがとてもすてき

最初と最後は天狗さんの舞(番外)神様がおりてくるのでしょうね。

面白いのは25番のうち振付は本当に最低限で、同じ動きを人数をかえるなどして2回行うということ。獅子さんも2回登場。天狗さんもはじめと最後と2回登場。巻き戻しのように戻っていく過程も興味深い。なお、終了は11時頃。おつかれさまでした。

透明な家具


織原良次の透明な家具と木野彩子の身体
3月20日(祝)7時より閉店まで@茶会記

本日のパフォーマンスは織原良次さんの「透明な家具」よりイメージをうけて踊らさせていただきます。
「透明な家具」とは
  BGMではない
  ライブではない
  もりあがらない
とご本人も話していますが、私はその中でも長い時間(半永続的に)継続するという点に興味をもちました。日本の民俗芸能の中にも一晩中踊り続ける演目があるように、それはそれで面白い発見があるのではないか。通常ダンス公演はある種の盛り上がり、カタルシスを目指します。あえてそこを目指さず、ゆっくりとした時間を作り出してみようと思いました。
                ゆっくりとただそこにあるからだをつくりだす。

今回は茶会記店主福地さんの引き合わせで実現したコラボレーション。初顔あわせです。この出会いがよき出会いとなりますように。

基本的に4時間半続けてのパフォーマンスとなります。長時間になりますので、途中退出、休憩、おしゃべりご自由になさってください。私も途中でぬけるかもしれません。話しかけていただいてもかまいませんが、無視をすることもあると思います。ご了承ください。

なお、本日用意した詩は
蜂飼耳「食うものは食われる夜」より根の国
李白 月下独酌
(茶会記で活躍する書道家雪妃さんの個展にて使用されておりました)
ですが織原さんとの掛け合い、お客様の反応具合により変化していく可能性があります。
それではお待ちいたしております。


2013年3月12日火曜日

Amanogawa 20130311 新百合ケ丘

東日本大震災から2年。
Amanogawaから1年。
昨年の3月11日18人の参加者(スタッフは別)とともに映像制作をして1年が経ちました。ふと思い立ち皆様に声かけをし、昨日、今日と集まっていただきました。

アルテリオの市民劇に参加している人、ジャザサイズ(エアロビクスやジャズダンスなどを混ぜたエクササイズ)にはまり毎週かようようになった人、amanogawaで出会った友人と一緒に住みはじめ一緒に作品制作をしようと企んでいる人、海外移住を試みる人、様々です。

ただそれぞれの人がそれぞれに「踊ることが楽しい」と感じてくださったこと、それぞれの形で表現を続けようとしてくださっていること、それぞれ全く異なる生き方なのに少しずつリンクしていることがとてもうれしく思いました。

震災、原発について鈍化している自分、
あるいは社会が流されていることに不安を覚える自分、
しかし私たちは生き続けていて、ふとしたときに「Amanogawa」で話したことを思い出し、少しずつ影響を受けているという事実。

1年は正直あっという間で。
それぞれに一つ年を取りました。
また次にあう時を楽しみに。
さ、勇気をもらってまた一歩。