奉納の舞も素敵なものがあるけれど、今回私が見なければいけなかったのはこの「ゆーくい(世乞い)」と呼ばれる儀式。
1日目の奉納終了後、皆で根原家にいき、庭で巻歌を歌いながらぐるぐる円になって歩き回った挙句、家の中にいる子供(場合によってはそこそこの青年(30代))を抱え胴上げをしたのち、男性女性の2つのグループに分かれ、向かい合って歌い合うガーリィ(願礼)を行う。(この辺りカオス)
その後おうちに上がらせていただき、お酒(泡盛)と塩、ニンニクとタコをいただき、次のお家へ行く。
これを3グループに分かれそれぞれ5−10件(東、西、仲筋それぞれの役員の家を回るらしい)一晩かけて行う。が、最近はさすがに辛くなってきて夜中に2時くらいには終わって一回小休止を入れるようになっている。(なお、最後の根字さんちではその後飲み会だそうで、ご家族は毎年大騒ぎのようだ)で、5時頃からゆーくい止め(つまりその年最後のゆーくい)、御嶽へ戻り最後の巻歌とガーリィ、そして朝方の神事が始まる。
そう、朝まで続く祭り。
そして朝の神事が終わると日が昇ってくる。
普段私はそんなに早起きではないけれど、こうして静かに朝を待つと、日の光とともに音が増えていくのがわかる。鶏や牛といった動物たちの鳴き声。人々が目覚め活動を始めるまで。
時々夜明けを待ちながら、こういうちょっとした感謝の時を私たちは忘れてしまっていたりする。ほんのちょっと厳かで、しゃべるのを止めたくなるようないとおしい時。
そんな時間を共有するような踊りを作りたいと最近思う。
(すでに透明な家具で4時間半というのは経験済みだし、ヴェクサシオンのような朝までとかもあるんだけれど、これはガチで)
日はまたのぼる。
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