新しい作品をどんどん作るというだけではなくて、一つのことを少しずつ掘り下げながら深めていくというのもとても重要だと思います。日本の舞台公演って一回やっておしまいになってしまう傾向があってもったいないなと思うのです。ここ数年レクチャーデモンストレーション、レクチャーパフォーマンスという形態が増えていますが、言葉のないダンスの背景を知る上でとても有効な方法だと思っています。舞台公演に限らず広めていくということが大事ではないかと。
日本全国の大学などでこのような試みが広まっていくと良いのではないかと思うので、今回の構成を上げておきます。
第1部舞踏の代表的な作品を映像で振り返る。
舞踏の発生についてのトーク、
土方巽「疱瘡譚」を見ながら土方さんについて、
大野一雄「ラ・アルヘンチーナ頌」初演時の「ディヴィーヌ抄」最後の公演の「鳥(タンゴ)」を見ながら父について、
現在若い世代へ伝えたいとして精力的に活動なさっていることを踏まえ、前日からのワークショップでまとめた学生たちによる作品発表
第2部大野慶人が踊る舞踏の今
土方巽の言葉による振り付け三章
へそと原爆(細江英公監督作品)の上映
うさぎのダンス
アンコール
全く舞踏を知らない人からよく知る人まで学ぶことが多い、充実の内容となりました。これらは慶応大学アートセンター、NPO法人舞踏創造資源、NPO法人ダンスアーカイブ構想などのご協力によるものです。また、金光さん、溝端さんといったご家族のご協力あって実現した企画でもありました。皆様ありがとうございました。
言語化しきれないダンスの世界はやはりその場所にいて共有しなければ伝えることができません。地方都市(鳥取は都市とも言えない)ではなかなか出会うこともないのでそれを作ることから始めていかねばと思います。
昨年2月大野さんといっしょに作ってた「ダンスハ體育ナリ」も分割しながらちょっとずつ深めていこうと思います。
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