桜美林大学で行われている「銀河鉄道の夜」をみてきました。
7年めになる市民と学生、プロのアーティスト(音楽とダンス)のサポートによるレパートリー作品の上演。毎年オーディション(アフタートークによれば市民の応募も毎年100人近いらしい)によって選ばれたメンバーが6日間という超短期リハーサル(普通演劇のフルレングス公演であれば1ヶ月半くらいはかかります)で上演するというものすごい企画。
はじめは3年、それが5年となり、現在は10年は続けるとプロデューサー能祖さんはいっていました。
日本では多くの作品が一回つくっておしまいになってしまいますが、本当は長い上演に耐えうるレパートリーがあっていい。さらにそれを市民劇(学生も半分いるけれど)にというのはとてもわかるけれど、実は大変な作業。
タカセの夢に携わっていますが、6日というのは朗読劇という体裁(しかし本は読んでいないことがおおいけれど)のと、重要な役を演劇専攻学生が行うことで可能になっていること。また、ストーリーと台詞という固定があるというのも大きいでしょう。
ダンスの場合、身体に入れる作業だけで昨年の夏休みは終わったわけで、抽象性が高い分、時間はどうしてもかかってしまいます。
ただ続けることによって卒業生の関わりや、地元への還元という意味合いが見えてきたとのこと。また学生達も市民(幅広い年齢層の)と出会うことで刺激を受けるとのこと。とてもよい試みだと思いました。特に銀河鉄道は一般市民が関わって行うべき作品だと私は思っていたので余計に共感をうけます。(ちなみに昨年か一昨年も見ていますがそのときも思いました)
ただ装置などの問題があり、他へ持っていくのは難しそう。来年岩手へ行くそうですが、装置なし、練習も3日くらい、しかも地元のコーラスだか鬼剣舞だかと一緒になどとかなり厳しい日程だそう。きちんとつくり込んでいるからこそ、動かすのは難しい。でも動くことで出会う出会いもたくさんある。
宮城さんが韓国ツアー前に「この作品は大きな船のようなものだ。どんな嵐が起きても多少のことではびくともしない。ツアーでもいろんなことがおきるだろうけれど、大船に乗ったつもりでいっておいで」といっていましたが、そういう作品久々にみれたな、という感じがしました。
0 件のコメント:
コメントを投稿