2015年6月24日水曜日

シルバー

一期一会で川口さんはシルバースーツでお越し下さいました。

室伏さんは実はイギリスにいた頃お会いしており一緒にご飯を食べた事があります。
クイックシルバーをプレイスで上演し、連日完全満員でした。
アシュフォードさんの目の力もありますが(まだ当時はアシュフォードさんが劇場プロデューサーでした。日本でも有名な親日派プロデューサーさんですね)、日本のコンテンポラリーダンスとか舞踏とか様々な作品がイギリスへやってくる中、作品の持つ力で観客が満員になるというのをみた数少ない例です。(某劇場で有名俳優さんが出ている事から在英日本人が8割を占める公演なんていうのもたくさんあります)

ヨーロッパにもたくさんの舞踏家さんがいて、かなり多くのワークショップが開かれています。私のようなダンサーも海外で公演すると舞踏と書かれている事がしばしば(微妙な心境)なくらい一般に普及していますが、本質的に舞踏とは何かを伝える人というのは実は多くないと思っています。
正しくは舞踏とはそれぞれの振付家にある思想であり、それぞれ異なるのでこれが正しいというのはありません。が、突き詰めている人はそう多くありません。
あの写真がとてもインパクトが強いのですが、身体なのだという「あたりまえのこと」に気づかされる存在でした。

最後までワークショップに、公演にと飛び回っていたとのこと。あまりにも急ですが、もしかしたら舞台人にとってとても幸せな生き方なのかも知れません。

川口さんの言葉の中に
みないと、みとかないと
というのがありました。
ダンスはきえてしまう芸術だから、そのときその瞬間に居合わせないといけない。
いつなにがおこるかわかりません。いつが最期のときになったとしてもいいように。

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