2009年7月15日水曜日

中村ゼミ

現在bankartで行なわれている中村恩恵ゼミのアシスタントです。
一応身体表現を目指す方のためのゼミですが、8月に発表を控えてとにかくなにか作るしかない状況に追い込み、さらに毎回発表を繰り返しているというゼミです。恐るべきことに、毎週発表していくと、もう大混乱のまま発表せざるを得ないようなこともあり、皆恐れながらしかし確実に毎回何かを発見していきます。参加者はかなり幅広く、バレエしかやったことないよという人から普通にサラリーマンしているおじさままで。かと思えば伝説のパフォーマー(DVDはバンカートショップでみることが出来ます)もいる。そしてみんな閉館までダンスについて話し続けている。(おかげで毎回最終電車)
これは昔中学生/高校生と一緒に作品を作っていたときにも思っていましたが、最大の教育はただ見守ることだと思います。ほとんどすべての問題の答えは大体自分の中に既にあるものなのです。それに気がつくまでの試行錯誤を繰り返していくというだけで、外部者が何かをいうよりも、ただ待っててあげればみえてきます。
もしかしたら何もしないでおいておくことかもしれないし、とりあえず何でもいいからやってみちゃうことかもしれないし、どんな過程を通過しても、答えには必ずいきつく。
そのときまでただ待っていること。
そしてそれをみていること、ただそれだけです。
それはとても幸せな時間でもあります。(本人にとってはとんでもなく大変なのだけれど)
ただ、そういう時間を共有するというシステムはありそうであまりないです。あと2週ほどですが、もう少しがんばろうと思います。

来年になってしまうと思いますが、これをきちんとできるようになったらいいなと思っています。いろんなジャンルの人が集いながら、何となく話しをしながら、作品を作る過程を共有していく場。誰かが教えるというのでもなく、リードするでもなく。

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