2011年8月28日日曜日

桜美林 銀河鉄道

桜美林大学の市民参加型群読劇「銀河鉄道の夜」をみにいく。
銀河鉄道に限らず、今年は宮沢賢治当たり年らしく、あちこちで公演が行われている。コンサート等もききにいったが、この銀河鉄道は毎年おこなっているもので(今年で5回目)学生/教員と街の人々の協力によってつくられる。
たった5日でつくられているとは思われない完成度の高さで、また熱演でもあり、とても考えさせられる舞台だった。
あの大震災を経てタイタニックの悲劇、カンパネルラとの別れをみると、感じ方も大分かわる。基本的に群読劇なので、キャストも台本をもっているし(台本は小道具としても使われる)台詞もあり、ほとんど小説のお話そのままにすすんでいく。途中賢治の代表作(クラムボン、永訣の朝、ふたごの星など)を織り交ぜながら展開してくところも、音楽が生演奏であることも、とても興味深かった。そしてこのお話が示すものがとても多岐に渡っていて、言葉を使わずにどこまで表現できるのだろうかと考えさせられた。
賢治作品には確実に言葉の美しさというものがある。
言葉を越えて表現できるものだろうか。

表現する人のエネルギーについて考えさせられる、とてもいい舞台だった。
一応演劇。でもどのジャンルの人も楽しめる(考えさせられる)公演。明日まで。お時間ある方はぜひ。

0 件のコメント:

コメントを投稿