2017年9月14日木曜日

旅に出る3

インドの映画
前期の授業で同僚と受け持っていた芸術入門の中で触れていたインドの映画。独自の進化を果たしていました。今でも毎週新しい映画が封切られているインド映画業界。私の中でのインド映画は「ムトゥ踊るマハラジャ」に代表されるボリウッドだったのですが、あの謎にダンスが出て来る展開ばかりではなくなって来ているようです。また、なぜこの太ったおじさんがスターなのかわからないというような独特のセンスはかなり西洋的な価値観の美男美女に近づいていて、アクションの要素なども含みわかりやすくおもしろかったです。
すごいのは映画を見ながら、笑いやツッコミ(と思われる)を入れていくところ。歌舞伎でいう「成駒屋!」とかに近いんじゃないかと思う。キスシーンとかでは後ろにたむろっていた学生(と思われる)の叫びが聞こえる。みんなで観るものらしい。
思えばカメルーンや北京の劇場はそんな感じだった。舞台を共有するってそういうところもあるのかも。(でも私は暗闇の中でシーンとなって吸い込まれるような時間の方が好き)
そして突然携帯電話がなってそこで話そうとするおじさん(途中で話が長くなると思ったのか中座)。映画見ながらメールのやり取りとかもありらしい(両となりがしている)。

さらに長い。休憩が間に入る。多分3時間くらいじゃないだろうか。今でもインドでは主流のエンターテイメント。お時間のある方にはおすすめです。



ガネーシャプジャ
とりあえず私が行った時期はガネーシャプジャと呼ばれるヒンドゥの祈りの時期。お祭りかと聞いたらいや祈りだと言われたが、街中にこんな感じでガネーシャさんを飾りあちこちで爆音を流していたりするので、祭りでもあると思う。この爆音具合は後述のブバネシュワルがすごく、本当にすごく、これはやばい、さすがの祭り好きでも外へ出られないレベルの音量とテンションでした。
朝、お散歩をしていたら(これはヨーロッパにいた頃からの趣味で、ツアーなどで訪れた土地では大体朝散歩をし街中を探索する。朝市とか、山登りとか。大体小山の上に教会があって、そこから街を一望する)おじさんおばさんが集っていて、ヨガのような動きをしている。真似してやっていたら、最後に笑い始める。文字通り「ワッハッハー」とひたすら笑う。後から聞いたらこの公園で毎朝このエクササイズをしていて、ヨガではないけれど、みんなで集まって来るのだという。笑いは体に良いらしい。この公園にもガネーシャさんが。特設ステージも構えられていた。(大道芸の特設舞台を思い出す。仮設だけれど、結構立派。これが街中のあちこちの公園とちょっとした道端にあるのだからある意味街中ダンスの実例でもある)

街のいたるところにこういうガネーシャさんがいらっしゃるお参りどころが作られている。
右は別の所のだけれど、基本的にすべて竹細工。一見コンクリに見えるビルとかも竹が基礎なのがすごい。



ハンセン氏病について
マザーテレサハウスに行ったその日、今日はしまっているけれど、郊外の関連施設までみんなで出かけるツアーがあって今から行くから一緒にどうぞと言われて行くことになったのが、ハンセン氏病(癩病)患者の保護施設でした。(なお、翌日マザーハウスにも伺いました)
私はこの病気についておまり多くを知らず、しかし日本にもらい予防法があり、隔離政策を受けて長くこのような施設があったことを知っています。このインドでは隔離というよりは保護の意味合いで施設が運営されており、患者とその家族で協力して生活を営む循環コミュニティが完成されていました。園内には美しく管理された庭と畑と様々な動物を飼う飼育舎もあり、患者たちも軽度のものは糸を紡ぎ、機を織り、(衣類やシーツ、皆が使う包帯まで幅広く生産していますが、この施設及びインド国内の関連施設で使われるので、外部への販売などはしていないのだそうです)、食事を作り生活をしています。施設の方曰く、そうやって皆の仕事(雇用)も作っているんだとのこと。全てこの園の中で循環しているんだと。
家族たちも同一施設内に住んでおり、水場などを共有しながら、比較的安定した生活を送っていました。
郊外のこの小さな町(コルカタ中心地のマザーハウスからバスと電車で30分ちょっと、片道26ルピー)の小さな楽園。そのすぐ後ろには巨大なゴミ捨て場の山があるのですが、インドを象徴する場所だったと私は思っています。
 施設内にはばなななどが採れる畑も。そして池なども。(しかし奥にあるのはゴミの山)

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