SPACenfantプロジェクトは今後も続く予定です。
タカセの夢は終ってしまいましたが、それをベースにニヤカムさんの振付で新しい子どもたちとまた作品作りをはじめます。
そのためのオーディションがこの週末3日間で行われました。
新しい作品ということで踊りを作りそれを教えてみたり、即興で踊ってみたり、楽器演奏等一芸を披露してもらったり、本当に密度の濃い時間でした。
オーディションというものは上手いから、下手だから選ばれるのではなく、そのときのメンバー全体のバランスや作品の方向性によるものだったりします。特にコンテンポラリーというジャンルでは個性という名の下、かなり幅広いセレクションなため、神経質なダンサーさんはかなりつらいです。ましてや小学校ー高校という多感な時期の子どもたち。
大切なことはこのオーディションを通じて自分が何をえたかということです。
あきらめないで自分の表現したいことをひろげていくこと。道をきわめていくこと。
いろいろ迷いながら3月にも追加オーディションを行うことにしました。
新しい作品はまだはじまったばかり。これからどうなっていくか楽しみです。
追記
その後の様々なミーティングの末、今回オーディションでのニヤカムさんの要求レベルがかなり高く、混乱をきたした子どもたちのための補講(?)ワークショップを開催しながら少しずつ成長していくためのプログラムを組み立てていくことになりました。月1くらいのペースですが静岡に通いつつ、ケガをしないための身体の使い方などを伝えていきます。半年の間に子どもたちはどんどん成長していく、その間に何ができるか、それぞれが考え行動できるようにと思っています。
オーディションは単純に選ぶ選ばれるというだけの場所ではなく、出会い、学ぶための場だとすれば、その後のフォローも必要ではないか。最終的にはどうしても(人数の制限はあります)何人か選ばれないことになるだろうけれども、その期間学んだり考えたりということが大切ではないかと考えます。
大人役者(ダンサー)の場合オーディションというとその場で切られたりというシビアな現状があります。が、このプロジェクトは小学ー高校生という世代であり、ダンサーではありません。ダンサーではないからこそできる表現も多くあり、この作品はそれゆえに成り立ってきました。
ワークショップにきたらオーディションにうかるというわけではありません。
毎回必ず来たって、たまたま新しくうけにきた子がインパクトが強く、自分のタイプに似ていて落とされちゃうかもしれません。
それでも今日、その日1日、考えたりいろいろやってみたことはきっとあなたの人生に役に立つ。そう思ってチャレンジしてくれることを私たちは待っています。
夏にオーディションを受けニヤカムさんにあった子どもたちは、きっと何かを受け取っています。でもこれからうけようという子どもたちも私たちは待っています。オーディションとはもともと出会いの場。いつからでも遅くありません。
こうしたときに私たち(we)といってしまう自分がちょっと怖いです。
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