2014年9月6日土曜日

タカセの夢アフリカツアー⑤接触について

タカセの夢アフリカツアー報告がなかなか終っていない。

しかしとても気にかかったことを2つほどあげておく。
このツアーの頃ちょうどカメルーンをめぐって問題になっていたのはテロ(カメルーン極北で副大統領婦人が拉致されたなど)、そしてエボラ出血熱。
現在も感染が広がり続けるこの病気、感染しただけでは症状がでず、気がつかないうちに広めてしまうこの病気は今もなお治療薬がなく(未承認薬を試験的に使いつつ検証している段階)、致死率は50%を超えるといわれている。(90%を超えるというネット情報もある)
未来にあふれる子どもたちがかかわるプロジェクトであるだけに最後の最後まで引率者側はもめていました。
現地の方との接触をさけること、
またニヤカムさんはじめ大人スタッフも現地の方(ニヤカムさんにとっては家族なども)にふれないようにする。
ふれるのであれば子どもたちにもふれるべきではない(マッサージなど)
ではふれるとはどこまでをさすのか、
握手は、ビズ(フランス語圏なので普通にビズの習慣があります)はどうなのか、、、、
現地にいる日本人の方はいいのか?
ハグやビズが当たり前の国で断るというのは失礼に当たるのではないか?コミュニケーションとして必要ではないか。
何度となくメールのやり取りをしながら、またニヤカムさんやスタッフの方々にもお話しながら非常に難しい問題であると感じました。

おそらく私の感覚だけでいけばエボラであろうとなんだろうと死ぬときは死ぬときとし、その土地の習慣に少しでもなじみ学ぶことを優先させる。
しかしながら子どもたちは?あるいはこの場にいない親たちはどのようにとらえるだろうか。もしも感染が起きた場合の責任問題など。

帰ってきてほっとする。(検査入院がでたりなど心臓には悪いものの、皆無事かえってこれました)帰ってきてしまえば、ここまで心配しなくても大丈夫だったよねなどいいながら笑うこともできる。また、実際カメルーンには現在も60人くらいの邦人(逆にそれしかいないということにも驚く人がいるかもしれない。ちなみにヤウンデ(首都)には20人ほどの日本人がいるそうだが、このツアー中はそれが倍増していたわけだからそれもすごい話しだと思う)が、またニヤカムさんの家族も含め普通に暮らしている人々がいる。
そのような事実がありながらも、心配してしまう、また警戒してしまう自分たちに気づかされる。
この感じはAIDS差別のときを思い出させる。

帰ってきたらデング熱で大騒ぎだった。
感染症という点でとても似ている。
情報に踊らされすぎないように気をつけねばならない。



おまけ
カメルーンの情報はなかなか集めることができない。
あの地球の歩き方ですら東アフリカと南アフリカしかない。(ちなみにカメルーンは中央アフリカに含まれる)
静岡大学の先生、カメルーン日本大使館の方々(直前になって情報がはいったそうで、そこからの追い上げサポートは心強かったです)などが現地情報を送ってくれたものの、いくまでわからない!こともたくさんある。
図書館にいってアフリカコーナーをみてみれば、それもわかるだろう。あんなに大きく、あんなにそれぞれに全く異なる歴史を持つ国の固まりなのに、書籍はほとんどない。
それでも最近アフリカ本をよみ続けている。


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