2010年5月10日月曜日

コンテンポラリーダンスの授業

コンテンポラリーダンスの授業というものをはじめて担当させていただきました。90分で説明しようにも、かなり厳しいものがあります。時間がありません。
簡単な講義と実技を組み合わせることにしました。


その1講義編
前回行なったクラシックバレエの考え方(上昇志向、そのためのポワントワーク、手足をより遠くへ長く、動きを大きく見せようとするための工夫)に対し、こんなの窮屈で嫌だという人たち(イサドラダンカンなど)が現れた。
裸足で原っぱ駆け巡るー。
そのうちそれらの人たちにも流派ができ、なんとなく国ごとに特色が現れはじめた。
①ドラマ性重視→表現主義(ドイツ)の影響VTRピナバウシュ春の祭典の抜粋
②身体能力の極限をやはり追求→アメリカ/カナダなど。VTRラララヒューマンステップスよりルイーズルカバリエの映像(私がもっているアメリアDVDの2枚目に過去作品のダイジェストがのっています)、VTRはないですがカニングハムの話しもしました。ジャズ研の子がいたので。
あと①と②のあいまということでDV8エンターアキレスの抜粋みせました。なお、モノクロームマンのほうにはラッセルさんが微妙な役ででていて笑えます。(でも恥ずかしいので授業のときにはいいませんでした)
③っていうか、ダンスってそもそもなんだろうと考えて、コンセプト重視→ベルギー/フランス等
で、ここで私はジェロームベルがみせたくて、それとデュクフレさん、しかし前者は見つからず、後者はパルシステムでDVDプレイヤーが受け付けずでした。がーん。仕方がないのでパソコンでバルタバス(馬ダンス)を。


その2実技編
そんなわけで(どういうわけだ?)なんでもありなコンテンポラリーダンス、作り手の身体理論によって身体の作り方自体も変えていくが、バレエに対する考え方として「床とお友達になる」という発想がある旨を話す。キャプテン翼ではない。
簡単なストレッチの後、スイングリリーステクニックをベースに展開。ひたすら転がったり腕の力で動いちゃう感じを味わう。この床がたまたま人の身体だったら/パブのカウンターだったら/壁だったらというだけで基本的に身体を放り投げるということには変わりがないという話しをする。


今回は動きを覚えて動いてみるというところまでで終了。
即興にいくにはまだ時間が必要でしょう。


なお、6回で各ダンスを語るってかなり厳しいですよね。

ちなみにシラバス的には①授業の説明とストレッチ、②クラシックバレエ、③コンテンポラリーダンス、④舞踏、⑤あなたと踊る1(カポエラとソシアルダンス)、⑥あなたと踊る2(コンタクトインプロビゼーション系)となっております。


GWあけなのになんでこんなきついんすか、というコメント多数。みため緩いのに正直おそらく一番きつい。おつかれさま。


でもね、コンテンポラリーというからには何でもダンスになりうるんだよということまで話せずに終わってしまい、それが心苦しい。


キノ講義、こんなのでよければ出張します。




また、定期的に身体について考える会をそろそろ開き始めようかと思っています。
火曜か金曜。夜。
ダンス経験は問いません。純粋に身体について考える意識があり、意欲的に参加できる人を募集します。場所は相模大野周辺(遠いわね)。ご興味のある方お声かけください。







2 件のコメント:

  1. なんでも戦後日本ではバレエよりモダンダンスが先に始まったらしいんですよ。大正期に村山知義のマヴォが舞踏のようなことをしていますが。
    昨年、黒沢父娘による石井漠「山に登る」が上演された全日本舞踊連合の舞踊ゼミナール。今年はイサドラ・ダンカン作品が上演されるらしいです。

    http://www.buyorengo.com/main/semi31_pre.html

    >なんでもダンス
    アステアがコート掛けと踊っているやつとか。

    無重力で宇宙バレエを踊るため水中バレエを伝えるべきだわ。

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  2. こんにちは
    昨年の山に登るは拝見しました。
    そのときの会でバレエよりモダンダンスがうんたらかんたらというのはいっていたのですが、今回は世界的に見ての流れということでバレエからスタートさせていただきました。
    今年は韓国の帰りの日なので、厳しいかなと思っています。残念です。

    なお、うちの大学の水泳実習はシンクロやります。(私の時代はなかったですが、その後アシスタントとしていったときにはやりました。ちなみにそのときうけていたのがプロジェクト大山チームです。また大学の先生はNASAと共同研究とかで無重力ダンスやってました。天女の舞いとかいっていましたね、そういえば。)
    施設の都合とかもあってそう簡単にはいかないのですよ。今の授業だってトレーニング室だし。また教える側も専門とは限らないので、わかりやすく、のりでやりやすいエアロビ、ヒップホップ/ストリート系になっていきやすいし、実際このたびの必修化に対し、そういう流れになっている。
    本来だと難しいよね→専門の人にたのもうとなってもいいはずですが、そこを結びつけるネットワークが不十分なので、今はまだ一般的ではないです。(一部の地域で実験的にスタートしています。文化庁の助成もあるはず)杉山先生(母校の先生)にもそれちょっとさがしてみろといわれたところです。
    これがきちんと制度になればダンサーさんたちのいいアルバイト(お仕事)になるだけでなく、ダンスをかなり広めることにつながるでしょう。

    多分もっと趣味に走っていいはずです。いろんな映像とかみせれるといい。バルタバスもかなり笑えますけれどね。

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