ARICA公演「家=女」をみにいく。
歌舞伎町の小さなビルの地下、40席限定のパフォーマンス。
アンティゴネー(ギリシャ悲劇)を安藤朋子さんが演じる。
非常によくできていて、そしてこの場所、この空間だからこそできたパフォーマンスだともいえ、すばらしかったとおもう。
そもそもなぜARICAを知っているのかといえばバンカート時代に妻有でお世話になった(お世話した?)縁で、そのときは短いパフォーマンスだったし、おいしいところをもっていってしまう首くくりのたくさんとご一緒だったので、なんだかきっとまだなにかあるはずだと気になっていたから。(当人たちにも本公演みにおいでといわれていたが、なかなか機会があわなかった)
まだなにかあるはず、という直感は間違ってはおらず。
だてに年をとっていないし、だてに続けていない。
しっかりと根付いたものをみるような気がした。
何年も前からこの場所を知っていて、今回特にお願いして倉庫のようになっていたところをあけてもらって上演を決意。しかし半月以上は掃除と、壁磨きに追われながら、その場に自分たちをなじませていったというのだからただ者ではない。
箱女感覚に近いものを感じ、しかし箱女は短編であり、長編化するにはなにか物語が必要だと思っていた。そこにぴたりとくる、ああ、そうかと思わざるを得ないものをみせてもらった気がする。なお、ソファー人入り計画というのは結構よくある話しで、私の友人にもそれを元につくった作品がある。しかしおそらくそれだけだとここまで完成度は上がらないと思う。
後は安藤さんの集中力のすばらしさだろうか。
無駄がなく、シンプルな構成だけに、役者の力がもろに出る。
とてもおもしろい公演だったと思う。
なお、この日resetNのRose+もみにいった。
舞台監督の桑原さんはやっぱり1日2公演3交代とかいう恐ろしいスケジュールをこなしていて、彼なくしては「かめりあ」「月犬」のダブル公演はありえなかったとつくづく実感。ありがとうございました。
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