2010年11月7日日曜日

ジェロームベル

ジェロームベル/アンヌテレサドゥケースマイケルの公演をみにいく。@彩の国さいたま
アンヌテレサ自身の音楽への愛情を知っているだけに、また他の作品を知っているだけに、好感をもってみる。非常に真面目で、一生懸命な人だ。
直球ストレートを投げる人はそれほど多くない。でもそういう人は貴重だと思う。
何を目指すかは人それぞれだし、それが社会に対し、どのように影響を与えるかは考えるにしても、やりたいと思ったこと、気にかかったことを形にしようとした、その経緯が見て取れる作品だったと思う。

帰りがけ友人はでもおもしろくないといった。ではおもしろいとなはにか。そして私たち観客はおもしろいを見に行くのか。私たちはなぜ劇場に行くのか。そんなことを考えさせられた。


別日、ジェロームベルの講演をききにいった。@早稲田大学(早稲田大学は舞台芸術の研究拠点なのですよ。舞踊に限らず)
あまりにも明快な彼の理論展開をすばらしいと思う。ロンドン/パリで実は結構彼の作品はみてて、それらがはじめてすべてつながり、納得した。こういう機会はヨーロッパでも意外になく、ジェローム自身も様々なことを発見したといっていたので、よい機会だったと思う。
その作品は好き嫌いがでるかもしれないが、
それを承知でボールを投げるその強さ、私はとても好きだと思う。
show must go onは来年日本で上演予定だが、jerome belのほうがはるかに強い。もし今からでも再演できるものならぜひお願いしたいものだと思う。(なお、過去に日本で上演予定があったが、許可が下りなかったのだそうだ。裸体が原因か、アイルランドで訴えられたのが原因か、放尿が原因か。とても残念に思う)
個人的にファンだからよくみるのであるけれども、基本的に小劇場で充分な作品なので、きたついでに特集くんでやってくれないものだろうか。(ロンドンではサドラーズの小劇場リリヤーズブレイヤーズで1ヶ月ジェロームベル月間があった)

たまたまあった堤さんとお話をして日本にはこのタイプのひとなかなかいないんだよねという話しになった。最も近いのはキムさん。でも創作休止中(ほんとかな?)
こういうセンスはまねできるものではないが、うらやましいと心から思う。

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