「しづ」無事終了しました。
見に来てくださった皆様、ありがとうございました。
タイトルとプログラムにのっている和歌だけではわからないかもしれませんが、静御前の舞をもとにしています。
「しづやしづ」の和歌は鶴岡八幡宮で頼朝(敵)に請われてまうことになった際によんだ歌とされています。敵のことを歌うとはと激情した頼朝を北条政子がおさめたといいます。実ははじめ通常の奉納の舞を舞ったのですが、それはたいしたことはなく、2曲目のこの舞は思いが募ったのか本当にすばらしかったらしい。
伝説になるくらいだからよほどすばらしかったのだと思うのですが、そもそも白拍子舞とはどのようなものだったのかといえば残ってはおらず(史料をもとに復元を試みている方々はいますが)、今の時代だったらどんなものだろうと考えてみたという次第です。
八木さんと初めてパフォーマンスしたのが2010年、今回再びいろいろ試してみて、3回の公演の間にも様々に変化させていきました。私自身の振りは意外にも結構決まっていて、しかし間合いなどは八木さんとの対話のように少しずつ変化していきます。とても面白い経験でした。
能狂言の世界を思えば、まだまだ甘い点もあるとは思いますが、ライブ感を生かしつつ、作品化する試みとしてはなかなか悪くないと思います。
ただ、身体性についてはまだまだ課題が多く、長期戦で積み上げていかねばなりません。ラッセルさんのもとでいろいろ試していたことは宿題として今ものこされています。日本人としての美しさ、私の中にあるものをきちんと見えるようにしていく作業。
これからも続けていこうと思います。
感想などもお待ちしております。
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