のりさん、IchIパーカッションをお願いしちゃったドラマーさん。とてもいい人。そして音楽馬鹿。よい意味で。
下北の某喫茶店でひたすら音楽について聞きました。
スペカラ上地企画に伴い、私にとっての音楽について考えている最中です。しかし考えれば考えるほど私は音にあまり興味を示していないのではないかということになりました。
通常作品を作るときに私は絵というか映像が浮かびます。でもってそれに近づくべく装置(美術、空間)を考え、そしてそれに身体を放り込みます。確実に音楽後回し。私の中にリズムというかなにかがあって確実に即興でもでてくるのですが(それはとても興味深い、しかもしばしば歌いながら踊っている)頭が悪いので覚えることができません。
なので、どうしてもこの動きしかでてこない場所まで追い込んであげて作品を作り上げます。
でもそうして作り上げるのもありだし、ゆるみを持たせとくのもありだし、ただ、確実にポイントが形成されればいいと思っています。
のりさんはもともとジャズをやっていて(福岡からシカゴに行ってしまった経緯もかなりおかしい)しかし、ジャズ好きだけれど、それを越えたいなあと思ってインプロにはいり、お仕事以外ではジャズは封印しているのだとか。
私は舞踊理論みたいなものをそれほど持っていないし、舞踊理論を語れる人もそれほど多くないので(それが問題になって手塚さんがラウンドテーブル開いたくらいだ)驚きました。音楽って説明できるんだ。しかもそれは生理的な反応から形成されているんだ。そういうわけで、私の中ではちゃんとお勉強しなきゃモードです。
ジェイソン(共通の知人であるシカゴの音楽家)などを思い浮かべてみても、もっと適当というか感覚というか、勢いみたいなものでひいてる人がほとんどと思うのですが、そんなに甘いものではないようです。
まいったなあ。
悔しいけれど完敗です。きのは勉強不足のようです。
超わかりやすい音楽理論講座(おそらくのりさんからすると)を聞いて少し学び、上地ごめんね、こんなにわからない踊子でと反省しました。
しかし、先日のリハーサルでわかったことには上地は私が踊っている姿を見ておらず、呼吸とか足の滑る音とか服の音とかで私がどのように動いているかどのようなテンションかを感じ取っているらしいのです。
つまり目隠し猿と耳隠し猿の対話(対面)。
簡単にいうと即興30分は今すぐにでもできるし、そこそこのものにはなります。でもまだ私たちはお互いに探せるのではないかと考えています。さあ、ここからがんばろう。
まずはのりさんおすすめオーネットコールマンをきくとこからスタートです。
結果は9月6日スペカラと26日のIchIにて。