2009年8月27日木曜日

原口さんというひと

妻有であった原口さんは実は縁がある人で、はじめてあったのは3年前の白州だった。その時原口さんは巨大な坂を作り上げ、その坂の横に小屋をたて暮らしていた。

帰国してすぐに田中みんさんの舞台を見に行ったら再びあって(なお、バンカート史上のこるであろういい展覧会だった)、それが縁で私はバンカートで働くようになる。

そして、妻有。私が居たのはたかだか1週間の話しで、その間に滞在したのだから(もちろん偶然)よほどのタイミングだ。

「これは運命だから」と原口さんはいう。そうかもしれない。

この原口さんとんでもなく酒飲みである。だから酔っぱらっているのか酔っぱらっていないのかその境目が難しい。というか飲んでいない時はない。だから多くの話しは酔っぱらいの戯れ言(えんえんと口説かれる。べた惚れのくるみさんとののろけ話を散々していたにも関わらず)として放っておくに限るのだが、ときどきふっと真実を言う。

「おどるとかおどらないとか関係なく」「ただそのままにあるということの美しさを追求しろ」「圧倒的な美しさを」「それだけで生きていけるようになるから」

シンプルでしかし力強い美しい作品を作るその人は来年くらいから地方巡業を考えている。日本各地(あるいは世界?)飛び回りながらその土地の人に出会い、その土地に必要なものを作る。63歳まだまだ休んでいる暇はない。

札幌にもいくという。ご案内せねばならない。

今年の誕生日プレゼントは原口語録とポケットに入っていた小さな石。

 

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