2011年2月25日金曜日

ケネスさんセミナー

国際交流基金より、ケネスさんのセミナーのお知らせです。
あまりにも急ですが。お時間ある方はどうぞ。


 国際交流基金(ジャパン・ファウンデーション)では、2月23日から3月6日までの12日間、イギリスより
コンテンポラリーダンスの主要機関「The Place」の最高責任者である Kenneth THARP(ケネス・サープ)氏を招へいします。 
今回の来日を機に、次のとおりセミナー開催を予定しておりますので、ご関心のある方は是非、足をお運びください。 

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国際交流基金主催/「ザ・プレイス」ケネス・サープ氏 来日セミナー
英国でコンテンポラリーダンスが生まれ、育つ場 ―「ザ・プレイス」の仕組みと現状を語る

昨年から英国では財政再建が急激に進められ、文化・芸術予算も大幅に削減された。
そのような厳しい財政状況の中で、ダンスが芸術としてのみならず、教育や福祉、地域活性化にも力を発揮しながら、
評価され、発展を続ける「ザ・プレイス」。発展のための様々な機関との協力体制や資金の獲得をはじめとするその仕組みとは?

■講師略歴:
Kenneth THARP (The Place, Chief Executive)
プロフェッショナルダンサーとして活動する傍ら、カンパニーの芸術監督や教育コーディネーターを務める。
2005 年よりロイヤル・バレエ・スクールの芸術アドバイザー、2007 年より現職。Royal Ballet 諮問委員、Dance UK の実行委員、
ロイヤル・オペラ・ハウス 理事。2005 年、英国の文化機関で指導的立場に立つ人物養成のためのフェローシッププログラム
Clore Leadership Programme へ参加。2003 年ダンスに対する貢献が認められOBE(大英帝国勲章)を授与。


◆東京セミナー
日時│2011 年2 月27 日(日) 14:00~16:00
場所│青山こどもの城(研修室906) (「渋谷」駅東口徒歩10 分もしくは「表参道」駅B2 出口徒歩8 分)http://www.kodomono-shiro.jp/access/index.shtml
モデレーター|稲田 奈緒美(舞踊評論家)


◆神戸セミナー
日時│2011 年3 月1 日(火) 19:00~21:00
場所│アスタくにづか4 番館(4F) NPO DANCE BOX (JR 神戸線・神戸市営地下鉄 「新長田」駅徒歩6 分)http://www.db-dancebox.org/06_con/01_access.html
モデレーター|佐東 範一(NPO 法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)代表)
大谷 燠 (NPO 法人DANCE BOX 代表)

■入場無料/日英逐次通訳付き

■お問合せ・お申込み
メールもしくはFAX にて、件名をそれぞれ「2/27 東京セミナー申込」、「3/1 神戸セミナー申込」とし
1)ご氏名(ふりがな)、2)ご所属、3)ご連絡先をご記入の上、下記連絡先宛に2 月26 日(土)までにお申込み下さい。

国際交流基金文化事業部 生活文化チーム(下記のHPをご参照)
Tel: 03-5369-6060 FAX: 03-5369-6036 http://www.jpf.go.jp/j/culture/new/1102/02-05.html
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2011年2月24日木曜日

札幌ビエンナーレ

札幌ビエンナーレホームページできました。
http://www.sapporo-biennale.jp/
プロポーサルも募集中。

なお、ビエンナーレプレイベントの詳細は現在ホームページ作成中。でも4月はじめでかなりせっぱつまっています。私はワークショップというなの何かをします。既存のワークショップの枠はかなりはずれていますが、それはそれで楽しそうです。

2011年2月22日火曜日

確定申告

一息ついたところで確定申告というものにとりかかっています。
今年は本当にたくさんの仕事場だったので、それらをあわせて申告したら、どうもお金がかえってくるというではないですか。
説明の本を読み、ネットで検索しながら、レシートの整理。
大変なことです。
レシートほとんどとっていなくて、困ったなあと思いつつ、こつこつやってみています。
おとなって大変です。。。

ケネスさん

アシュフォードさんがさって、一息ついて間もなくケネスさんが来日します。
これは国際交流基金の招きによるもの。(なお、この招聘制度は今年で最後なのだとか)
ケネスさん、過去にロンドンで何度かお会いしていて知っていますが、しかし私が会っても何の話しにもならんと思ったので、川口さん公演とアルテリオチームを紹介することにしました。他に大学の先生を紹介したり。
立場的にはアシュフォードさんの上司。プレイスは学校/劇場/アーティスト支援施設が混ざっているようなところで、その最高責任者にあたります。(アシュフォードさんは劇場担当)もし興味があればセミナーが開催されるということなので、ぜひあってみてください。
http://www.jpf.go.jp/j/culture/new/1102/02-05.html

アシュフォードさんとエアロウェーブ

ダンコレ、TPAMの時期に合わせて来日していたディレクターさんのなかには、仲良しアシュフォードさんもいる。プレイスの元劇場ディレクター、現在は欧州ネットワークエアロウェーブ(http://www.aerowaves.org/)をつくり、その1回目のフェスティバルがもうすぐ。3月の終わりにリュブリアナ(スロベニア)にて。
EUの広がりとともに、ダンスのネットワークも広がり、現在は36カ国だとか(なぜかモスクワまではいっていて微妙だけれど、まあいいか)。600ものDVDをみて5分ダイジェストをつくり、、、というアシュフォードさんの大変さを思うと気が狂いそうだが、ずいぶんと楽しそうにがんばっている。
ダンコレ期間中に開かれたシンポジウムでは(通訳がはいったが同時ではなかったため、非常に時間がかかり内容はあまりつっこめなかった)これができたいきさつ、3年計画、今後の展望について話し、ここまでやって次の世代(ピエリエッタ(フィンランド)やロベルト(イタリア))にまかせたいんだという。あまりに元気そうだからみんな忘れてしまうけれど既に66歳、無理はできない。
前からアジアのネットワークをと言い続けている。
ヨーロッパは航空券の安いところ同士だから可能なのであって、アジアでもできるのではないか?韓国/日本/台湾の3カ国からどうだといいつづけている。昨年もそんな話しをいっていた。ダンスコレクションはどこへ向かうのかということとも関係している。

いつも一緒にいるようだが、意外にも舞台を観ているためあまり話しておらず、最後の日にご飯を一緒に食べた。(居酒屋によろこんでいた)日本の舞台芸術全般の話しをし、木野の現状を話し、どうしようかと相談する。最終的にコミュニティワークは大切であるということになり(これは日本だけではなく英国でもそう。)、ついでに意外にもあのすぎっこがきのの生き延びる方向性ではないかという。ママダンスとすぎっこはおなじライン上にあり、いずれも私ではない身体への大冒険。
それをしながらきちんとしたソロワークをつくり、それらをあわせて上演するという枠組みを作り出す。
全国各地のリコーダーグループにDVD をおくるのだ!とかいっている。
でもちょっとありかも。
リコーダーではないが太鼓というはなしがきていて、そのうちアンサンブルとかになっていくのかもしれない。
どうなる?

TPAM終了しました。

東京舞台芸術ミーティング(略してTPAM) in Yokohamaが終了しました。
今回私はJOUさんがまとめてくださっているIndependent Artist Japanというグループでシェアブースをだしました。なお、それについてはこちらをご覧ください。
http://artistsjapan.blog29.fc2.com/
60代の花輪さん、雪さん(とてもおきれいな方です。普段は青森にいる舞踏家さん)から20代のパギまで幅広い、全く違うジャンルのダンサーたちが集まっていて、それも楽しかったです。スライドショーや映像のまとめたのもつくっていて、それらはJOUさんのがんばりによるものです。ありがとうございます!

IETMとあわせて開催されたこともあり、毎日ヨコハマがよいが続いていてなかなか大変でした。が、たくさんの舞台をみたり、お話ししたりできたのはとてもよかった。世の中には幅広い表現形態があるものです。

作品を売る場として機能していたTPAMが人との出会いの場にかわりつつあるように思いました。従って、作品は売れません(笑)。圧倒的に買う人がいないからです。売る人ばかり。でも、これからの舞台芸術どうしたらいいかということを考えている人たちがこれだけ集まっているだけですごいことだなあと思うのですが、いかがでしょう。

平田オリザさんの劇場法は結構大きな革命で、助成金のシステムや、カンパニーのあり方や作品制作の方向性も変わっていくのかもしれない予感がしました。これについてはまた後日。

もう1つ
英語の普及率がすごいですね。
もちろん舞台芸術というジャンルだからかもしれませんが、ダンサーのこにも英語が話せる子がふえてきています。留学していたとか、様々ですが。
これから最低限の英語ははなせないとという風になっていくような気がします。相変わらずへんてこ英語のママなのですが、ちゃんと勉強しなきゃなあと思いました。

ダンコレおそとダンス終了しました。

写真:古里麻衣





既に毎年恒例になりつつあるダンコレおそとダンス。いつのまにかおそとダンスというなまえになりました。今年は例年よりカオスなかんじで終了しました。
たまたまみちゃったおじいさんが最後までみてくれて、しかも次はいつやるんだとのこと。とてもうれしいことです。いや、これは1年に1回なのだよと話しをしたら、赤れんがにきいたらわかるよね、と来年もきてくれそうな勢い。
終了後もお茶(あるいはビール)を飲みつつ、わきあいあいと過ごしました。

今年はTPAMでブースをシェアしていた花輪さんまで登場。年齢の幅がかなり広がり、それもまたおもしろかったです。写真は後日アップします。(→アップしました。くじ引きダンスもしたのでぜひご覧ください!)


ヨコハマダンスコレクションEx2011
おそとダンス/Outside Dance
2011年2月19日(土)13:30〜
@赤レンガ倉庫1号館前広場
ここ赤レンガ倉庫1号館ではコンテンポラリーダンスのフェスティバルを開催しています。
ダンサー同士の交流を目的としてインプロビゼーション(即興)のダンスイベントをおこなっています。
おおよそ30分ほどですので躍動する身体をご覧ください。
また、興味深いダンサー/音楽家さんなどおりましたらぜひお声をかけてください。ダンスがより一層広まることをいのって。

赤阪正敏(エレキ)
大阪生まれ、京都在住。29歳。男。福祉関係の仕事に従事。大学時代にロックバンドを組み、約10年間ギターを弾く。脱退後はダンサーやアクターと共演したり、絵を描いたりしている。

浅野廣太郎(バリトンサックス)
強烈なインパクトをもつ、”踊れるサックス奏者”。下手なダンサーよりも踊れるダンサーキラー。横浜視聴質などでも演奏活動を多くしています。(written by 木野)http://www.myspace.com/koutarouasano

落合強(パーカッション)
スパイラルのときから、浅野さんとともにお手伝いいただいているドラマーさん。実はお寺に詳しく(お坊さんではありません)、ついでに占星術にも詳しいです。先日木野公演に見にきたときに森下真樹さんにつかまり、気がつけば舞台上で踊ることに。本格的に踊るひも近い?(written by 木野)

歌川雄介(ギター他)
落合さんの友人。きのは今回はじめてお会いします。落合さん曰く「ギターやら色々やります、 エポケーというバンドで月2ペースで活動中の本職は先生です。」

木俣潤(サンプラー、シンセ)
落合さんの友人。きのは今回はじめてお会いします。落合さん曰く「 サンプラーやシンセです。電子音楽を作ってて今度インディレーベルからアルバムを出します。あちこちで活動してます。」

石川亮(パーカッション)
84年東京生 楽器はdr/Per/馬頭琴。近年は音楽活動よりもfilmによる映像作品や展示作品を発表している。3/12(土)武蔵小金井シャトー2Fにて8mm/16mmfilm上映会「smallformat!! ~小型映画の今~」を企画上映予定。

長島大輔(多分ギター)
石川さんの職場仲間。映像仲間でもあり、今回はギターで登場。

ムラカミヒロキ(多分ギター)
石川さんの友人であり、8mm映写仲間。前回くじ引きダンスは歌あり、笛あり。

加藤チャーリー千晴(ヴァイオリン、鍵盤ハ―モニカ)
東京生まれ。小学生からピアノの即興を始める。国立音楽大学卒業。卒業後はダンス、演劇の音楽を制作。現在はクラシックと現代音楽と即興のクロスさせた企画、In the Mistを主催。落語とスヌーピーが好き。趣味は野球の試合を見に行くこと。

石和田尚子(ダンス)
幅広く活動するダンサーさん。3月23、30日に公演予定。 http://www.shoppin-gocart.com/index.html
05年踊りたい盛りの主宰が大学時代の仲間を巻き込み地味に結成。定期的に小作品を発表する。
07年ダンスがみたい!新人シリーズ5でオーディエンス賞受賞。「OASIS+sun℃」で初の単独公演。
その後2年の充電期間を経て、09年D-zoneリレーにて「れみふぁ装」を発表。

進藤ゆり(ダンス)
昨年も参加してくれた、ダンサーさん。ジャズやバレエもできる美しい感じのイメージがあります。本番がちょうど終わったばかり。

黒田なつ子(ダンス)
木野の元教え子。(そういうこというと年齢がばれてしまう)当時から身体がよく動くだけでなく、不思議な雰囲気のある作品をつくりはじめる。ダンサーとしての活動も活発にしていて、梅田宏明さんのところのアシスタント等もしています。 今日夕方のショーケースで作品発表。(written by 木野)

田中美沙子(ダンス)
Cannes Jeune Balletを経て、2005年より、BATIK(batik.jp/)へ参加。国内外多数のフェスティバルに参加、各地をツアーでまわる。近年より、自身の創作活動を本格化。数作品を発表。2010年、横浜赤レンガ倉庫1号館、日本ーフィンランド共同制作プロジェクト、大阪城ホールCONNECTvol.4に参加。主な作品は「眠れぬ花、わたしの園」、「それでもお前は食べるのか」。 今日夕方のショーケースで作品発表。

嶋田勇介(ダンス)
舞踏家。横浜市長者町のアートスペース「CHAP」を拠点に活動中。白井美穂映像作品「Unknown Binding」(飯名尚人撮影)に出演。

後藤茂(ダンス)
大野一雄舞踏研究所研究生。

児玉崇文(ダンス)
ンマツーポスという宮崎のスポーツマンダンスグループのメンバー。コンテンポラリーダンスの普及に努め、学校等でのワークショップ活動も行っている。昨年も参加してくれました(しかも、突然私が巻き込みました)。ダンコレ、TPAMとあわせて参加し、世界のダンスの刺激をうけています。今日夕方のショーケースで作品発表。

JOU(ダンス)
ダンス業界でしらないひとはいない顔の広いJOUさん。即興だけではなく、作品も多数。海外の人とのコラボ作品も多数。旦那さまはマチューさん(音楽家)。あまりにもたくさんのことをしているので、ウェブをチェック。なお、明日ダンコレショーケースにて作品発表。また、24日にも公演予定。 http://odorujou.blog100.fc2.com/

伊東祐輔(ダンス)
JOUさん主催のTPAMのシェアブースでしりあい、そのままひっぱってきてしまいました。男性だけのダンスグループ”おしゃれ紳士”をつくっていたりするほか、デザイナー、イベントプランナー等としても活躍。

木野彩子(ダンス)
札幌うまれ。大学で舞踊教育学を専攻。基本はどこにでもいく、どこででも踊るソロダンサー。のびやかな四肢と生かし,美しい瞬間を作り出す。劇場作品はこの2年ほど照明家とのトライアルから、光と影と闇を生かしシンプルに日本をみせるものが多い。ソロ、デュオともにしずかで緊張感のある時間。社会とのつながりを目指して、一般、高校向けワークショップで様々な身体のありようを模索している。 http://saikokino.blogspot.com

古里まい(写真)
生まれた沖縄、育った長崎、横浜を地にしながら川崎と東京を往復する毎日の中で、駅のホームの端や歩道の縁からあららっ、と体を転がしてしまわないようにと十分に気をつけててくてく、てくてく歩きつつ、ゆめとうつつをゆきつ、もどりつしながら目の前に現れた形を少しばかり頂戴する。掠め取る。ちょろまかす。奪う。ことを今のところの生業としています。石川くんたちとは実は8mm仲間。

御代田直樹(映像)
前回映像をとってくれた御代田くん。本当は映画を作っています。古里さん、上地くんとは渡良瀬アートつながり。この縁があってかめりあ(木野の作品)の映像もとっていただいています。もし興味があればぜひそれもみてみてください。(written by 木野)

飛び入り参加
花輪洋治(ダンス)
TPAMシェアブースでご一緒しており、今回急遽はいっていただきました。実はとても熱いです。現代舞踊協会のえらい先生ですが、(なお年齢的にも私の先生とほぼ同年代)とても気さくなかたです。トライアスロンをなさっているとか。

2011年2月15日火曜日

しおちゃんとよしこちゃん

旅立ちの銀河というグループがある。
セッションハウスで上演した作品をダンコレにだし、見事通過し、上演したものを観た。
きちんと身体を使えるだけでなく、センスのある笑いの要素と、構成を上手く組み合わせていて、一般的にも楽しめるよい作品だったと思う。
ここに私の昔の教え子が関わっていて、久しぶりに再会した。
私がきちんとできなかったせいか、なぜか教え子はきちんと踊ることができて、構成も真面目にきちんとつくり、ユーモアのセンスがある子が多い。(真逆といっていいのかもしれない)そのうちのひとりは在研でイスラエルに修行中(今回は一時帰国)。もうひとりは学校の先生をしながら、いないその子の代役として練習をこなし、舞台を影から支えていた。
中学高校の頃からだから既に15年もの付き合いになるはずだ。
大学に行き、ダンス部でも切磋琢磨し、路は違うけれども、ダンスを通じて人とふれあう仕事を選んだ彼女たちが、続けていけるような世界であってほしい。そして本当はそれをつくるのは私の世代であるはず。
ヨーロッパでもイスラエルでも日本でもどこにいても同じ。なんとかいきのびていけるし、悪くない。そう思えるようにしていけたらうれしい。私自身の課題でもある。

ダンコレコンペ部門1部について

なんと毎日見に行くことになってしまった1部。
かなり大変なことだ。
でも知り合いがでていたりもするので、観ておきたい気がした。

アジアのショーケースとして行われているダンコレではあるが、今でも賞がある。
この講評で室伏さん「圧倒的なものはなかった」といった。また、エジプトの情勢等をあげ、それとくらべて日本ではなんてしょぼいことをやっているんだといった。またビデオなんかじゃわからんから80作品がちでやったらどうかという提案まであった。室伏さん、やはりおもしろい。みんなそう思ってもなかなかいえなかったことを言ってしまう。。。

なお、80作品全部やってしまう構想はその昔2003年に石川さんにお会いしたときに甲子園のように各地で予選のようなものをやってその上で集まったらどうか構想をあげていた。実際旅費等の問題があるので、各地ごとになにかやっていくというのは(踊りにいくぜ同様)ありだと思う。その上で旅費サポート等がでてくるとなおいい。
大量上演は赤煉瓦だと仕込みが大変だけれど、全くできないことではない。と、いうのもプレイスのresolutionはそういうシステムのなか100以上の作品を1ヶ月以内に上演するからだ。そのシステムはロンドンのダンス事情を変える大きな一歩だった。それは参考にしてもいいのではないか。

もしくは逆にビデオ選考を生かしaerowave方式で、いきなり海外に全部みせちゃうようにする、あるいはyoutubeを利用してみんなが観れちゃうようにするなどして投票型にするなど一般にいかに広げるかを考えてもいい。

大切なのは
選ぶこと以上に
選ぶ過程で少しでも多くの人にダンスを観てもらい触れてもらうことではないか。
選ばれるのはうれしいことだけれど(実際それでかなり救われたけれど)優れているからということとは違うような気がする。

コンペ1はかなりレベルが上がっていたと思う。
昨年までとくらべて、各作品の完成度自体は上がっていた。確実に。うまくなっていた。
上手いことがいいことなのかはよくわからない。が、昨年よりも説得力があり、わかる作品がふえていたと思う。
では、その次。全く新しい概念がでてきたかといえばそうではない。
室伏さんの言葉はそこではないかと思う。

はあ、厳しいご意見です。

あまりにもここ数日観すぎていて、気持ち悪くなってきていて、大変です。

おそとダンス予告

ことしもやります。
お誘い合わせの上おこしくださいませ。
TPAM期間中でもあるので英語表記つけてみました。
でも意訳なのが情けないです。


ダンスコレクションExおそとダンス
日時:2011年2月19日(土)13:30ごろから14時ごろまで
出演者
音楽・浅野廣太郎(バリトンサックス)、落合強(ドラム)、石川亮(パーカッション)、長島大輔(ギター)、ムラカミヒロキ(ギター)、赤阪正敏(エレキ)、加藤チャーリー千晴(バイオリン、鍵盤ハーモニカ他), 歌川雄介(ギター他)、木俣潤(サンプラー、シンセ他)
ダンス・ 石和田尚子、進藤ゆり、黒田なつ子、田中美沙子、後藤茂、嶋田勇介、みのわそうへい、児玉孝文、JOU、木野彩子、
御代田直樹(映像)、古里まい(写真)

その他コメント
ダンスコレクション参加者同士及び即興音楽家との出会いを目指して企画、声かけがかりをしています。回数を重ねるごとに規模も大きくなってきています。コンペティションにとらわれず、お互いの身体、表現のあり方を尊重し、今後の創作につなげていければと思います。
また、同時にコンテンポラリーダンスをはじめて見る人へ働きかけ、観客層の拡大を目指しています。(木野彩子)



Dance collection Ex “Outside dance event”
19.02.2011(sat)13:30−14:00
Musician:
Koutaro Asano(sax)、Tsuyoshi Ochiai(drum)、Ryo Ishikawa(percussion)、Daisuke Nagashima(guiter)、Hiroki Murakami(guiter)、Masatoshi Akasaka(guiter)、Chiharu Charlie Katoh(violin etc), Yusuke Utagawa(guiter)、Jun Kimata(sampler etc)
Dancer:
Naoko Ishiwada、Yuri Shindo、Natsuko Kuroda、Misako Tanaka、Shigeru Goto、Yusuke Shimada、Sohei Minowa、Takafumi Kodama、JOU、Saiko Kino
Naoki Miyota(film),Mai Furusato(photo)

I start this event to make connection between dancers who were competitor of dance collection, and improvisation musicians. Year by year it becomes bigger and bigger. I hope not to think so much about competition, but also to know each other and to develop their(and also my) future creation.
This event also appeals to the person who sees contemporary dance for the first time and this aims at the expansion of new audience. (Saiko Kino)

2011年2月13日日曜日

ワークショップとは

青山学院大が行っているワークショップデザイナー養成講座のワークショップを見に行く。
http://www.hirc.aoyama.ac.jp/wsd/
@東雲児童館
パンフのなかで佐伯さんが
ワークショップがめざすべきことは、“しがらみ”を解くことである。とくに、学校教育の枠組みの中で、「学ぶ前に教えられること」、「教師が教示することをそのまま鵜呑みにして覚えてしまうこと」、「テストで個人の“能力”が評価されること」などを、当たり前のこととして受け入れ、むしろそれらに「合わせて」学ぶというクセを、長年、身につけてしまってきたことから解放されることである。」
とのべている。
これは学校教育においても重要な課題だとおもう。


今回のワークは身体で絵本をつくるというもので、
美術分野というよりは表現に近く、しかも遊びを多く取り入れており、そのまま幼少体育に結びつけれそうな内容だったのでいってみた。
かなりスムーズに進行でき、とても楽しみながら子供たちもうけていたようだ。(大人と一緒に遊ぶというかんじ)
今回のポイントはワークショップ生の職業が幅広く、これらをともにしながら交流を図れる点。ただ受講生が多いこともあり、実際の現場に即した体験とまではいかないようだった。
思えば私は毎週このような体験の連続であり、ある意味幸せなことだよなあと思う。
おもしろいの感覚は正直今でもよくわからない。
しかし、一緒に時間を共有することを大切にしたいと思う。

アライブ フロム パレスティナ

時間がないので簡単にいうと
パレスティナの現状をふまえ、一般の人の生活を皮肉(ユーモア)をこめてシーンをつくり、羅列した作品。演劇なので話し、動き、さけぶ。
事実は小説より奇なりというが、リアルな事象は人々がつくったなにかを越えてしまう。だってその場で人がどんどんしんでいくんだもの。
日本にはない、そのような環境を感じるだけで見る価値がある。
だからこそ彼らは日本へ来て公演をする意味がある。
ではいまの日本人が西欧なりどこだかで表現をせざるを得ない理由とは何か。
ひきこもりだろうが、元気でポップなかわいい女の子だろうが、メイドカフェだろうがかなわない。
13日まで。時間があればぜひ。ムバラクさんも去ったことだし、また中東地域はあついですよ。

ダンコレコンペ部門2部について

ダンスコレクションに通いつめている。
アシュフォードさんがいるせいもあるが、現在進行形で今日本に必要なダンスとは何かと考えるいい機会だし、評ではでてこないそれぞれのダンスをきちんと観たいと思うせいでもある。
こういうときに思う。
評というのも文化の1つでそれを支えることも必要だと。

さて、今年新設された2部という部門がある。大学在籍中もしくは卒業後1、2年の子たちが集まっている。場所はギャラリーで、例年と比べたらじゃなりレベルアップしたけれど、劇場というほどしっかりしていない。そこで何ができるかという部門。

今回これの1、2日目を観て(残念なことに3日目は観れず)衝撃的だったのは
あまりにも学校色がでていることだった。
友人は学校のこと等しらないので、純粋に楽しんだようだが、私はそれぞれの学校の色をしっているため、ちょっと気持ち悪くなった。
各振付家の個性とか能力ではなく、学校の色。
これで評価をつけてはいけないのではないか。
逆に言えばこれだけの多くの学校があり(主に大学)、専門教育を受けている子が多いということでもある。私たちの頃にはなかったコース等が新設されて、本当に可能性は広がった。
でも、そのなかに日本の現在の問題点があるのではないかと思う。
アカデミズムはあくまで通過点であり、そこからいかに抜け出すかが大切だ。
学校がしっかりすればするほど、真ん中があつくなる。ずば抜けた何かがでてくるのをおさえてしまう。
はみだしっこ、はずれっこ、それらはもしかしたら次へつながるはじめの一歩かもしれない。優等生っぽい作品を見ながら、そんなことを思った。
アカデミズムは必要だ。
しかしそれを疑うことも必要だ。

私はどちらかといえばはいれなかったみなので、そんなことを思う。

クワクボリョウタ作品

クワクボリョウタ作品10番目の感傷をみに文化庁メディア芸術祭をみにいく。
http://plaza.bunka.go.jp/festival/

とんでもないカオス、
というのもアートだけではなくエンターテイメントや漫画、アニメも賞の部門であるからだ。最新型のゲームを遊びにくる子供たちもいれば、アート作品もある。そのぐちゃぐちゃぶりもまたすごい。(なお、入場料が無料で文化庁の心意気を感じる)

そんななかにいてこのクワクボさん、小さな部屋に電車模型をつくってそこに豆電球をつけては知らせるインスタレーションをつくった。
かめりあのあのシーンと一緒。
ただの棒が森になり襲いかかってくるあのシーン。
それが完全にフィックスしたインスタレーションとして現場にあり、ものすごく感動してしまう。あのカオス、あのアニメと漫画とゲームの山のなかで豆電球とその影、ついでに洗濯バサミやら鉛筆やらである。わーいと正直思う。
しかもその後たまたまアーティストトークの時間だったらしく、お話まできけた。(しかし直接コンタクトをとれなかったことがとてもとても悔やまれる。はなしたかった)

ここですごいのはエンターテイメント部門でだしていたニコタマなる物体も同じ作者のものだということ。
今年特に顕著だそうだが
エンターテイメント部門で賞を取っている人が実はアート部門でも活躍しているという事態。
つまり、クライアントの依頼を受けて売れそうな商品も作っているけれど、
本当はやりたかったことがあって、それはアート部門で利益度外視でつくっちゃうみたいなことがアートの現場でも起きているということ。
ダンスよりははるかにお金が動いているアート業界。しかしそれでも「生きるためには大事だよね、子供もいるし(笑)」ということだ。
でもクライアントの依頼を受けてつくっているものもては抜いていないし、またそれを作る過程も楽しんでいる。それもまた新しい自分の発見なのだろう。なので2面両方おさえてはじめて1アーティスト。
この2面性。アートに貧しい日本ゆえなのかもしれないけれど、バランスをとるという面で彼らはそれをきちんと受け入れているのだと思う。

さて、ダンスに置き換えてみよう。
コマーシャルとか映画とかで振付けたり、学校で教えたりをする(クライアントの依頼を受ける)、一方でがんがん自分の作品をだす。
同じじゃん。
その2つは直接つながらないかもしれないけれど、それさえ割り切れば、ありなのではないかと思う。
それもまたヒントだった。

クワクボさんにビデオをおくりたいとちょっと思った。

メディア芸術祭は14日まで。

2011年2月8日火曜日

くじ引きダンス無事終了しました。



2月5日ダンコレくじ引きダンス無事終了しました。
お越し下さった皆さん、ありがとうございました。
写真は古里麻衣さんのものです。

実は3回目の石川くんはじめ多くの人に支えられて続いているこの交流企画。今回は時間の都合で12人の作家さん(音楽/ダンス/写真)でしたがご紹介でき、またそれぞれの持ち味をみせることができるいい会だったと思います。おそとダンスも楽しいのですが、どうしても踊っている本人は観ることができないので、実際あの人はどういう表現をする人なのか???というのがわからないのです。

19日のおそとダンスはまだまだ参加者募集中。
なんとこの5日をみて、私もやりたいといってくださった音楽家さん、絵描きさん(写真を撮り、それを元に絵を書くらしい)も参加することになりそう。楽しみです。

ここに、皆さんから寄せられたプロフィールをご紹介します。
なお、写真もそのうちアップできるはず。少々おまちくださいませ。


ヨコハマダンスコレクションEx2011
くじ引きセッションダンス  Lottery dance session with live music
2011年2月5日(土)18:00〜
@赤レンガ倉庫1号館2階Garelly

       ①くじを引いて3人グループをつくる。
                ②自己紹介の1人2分のソロ×3と3人でのセッション4分
③様々な表現を観て楽しむ
④最後はみんなで一緒に即興大会(飛び入り大歓迎)


赤阪正敏(エレキ)
大阪生まれ、京都在住。29歳。男。福祉関係の仕事に従事。大学時代にロックバンドを組み、約10年間ギターを弾く。脱退後はダンサーやアクターと共演したり、絵を描いたりしている。

浦 裕幸  (音楽)
1984年東京生まれ。1997年より音楽を始め、2004年よりソロでの活動と同時に、自主レーベル・TWOLINESの運営を開始。即興演奏の他に、数字や時間、法則など簡単な仕組みで作曲とし、作品の発表・演奏を行う。過去には、米・シカゴでのラジオ出演を含むライヴツアーを行ったほか、多摩美術大学テキスタイル・パフォーマンスの音楽を担当。
近年は、音楽家・山口晋似郎、美術家・金沢健一氏と共にワークショップ及びパフォーマンスを行った。  http://www.two-lines.org

柿本行廣(ドラム)
千葉県出身。東京都内で様々なミュージシャンと即興演奏や、バンド活動に参加。主にドラムでの出演が多いが、ソロではサンプラー&voice、弾き語りでも演奏。

清成晋太郎(8ミリ映写機による映写と映写機を用いた演奏)
架空のバンド、テイストオブハニーズ主催。DJ酵母の名でDJを行う。現在、8ミリフィルムによる映像作品を制作中。

石川亮(パーカッション)
2007年おそとダンスにお手伝いいただいてから、たびたび参加してくれている常連。様々な楽器を操り、しずかで優しい音をつくる(私がきいたときには)。実は映写技師。(written by 木野)

長島大輔(多分ギター)/ムラカミヒロキ(多分ギター)
私ははじめてお会いします。石川くんの友人。どんな演奏をするのか楽しみです。( written by 木野)

鐘岡美心(ダンス)
02年より即興舞踏を学び、09年まで 荒木志水 の名で活動する。<伊藤キム+輝く未来><輝く未来>、<Time and Locus>、<BABY-Q>などの国内外の作品に出演。「日韓パフォーマンスセレクション」「ダンス白州」「ダンスが見たい! 」他、東京やパリ等で作品を発表。インスタレーションやミュージシャンとのコラボレーションも多数行う。http://sewingmachine.jp/

田中美沙子(ダンス)
Cannes Jeune Balletを経て、2005年より、BATIK(batik.jp/)へ参加。国内外多数のフェスティバルに参加、各地をツアーでまわる。近年より、自身の創作活動を本格化。数作品を発表。2010年、横浜赤レンガ倉庫1号館、日本ーフィンランド共同制作プロジェクト、大阪城ホールCONNECTvol.4に参加。主な作品は「眠れぬ花、わたしの園」、「それでもお前は食べるのか」。

嶋田勇介(ダンス)
舞踏家。横浜市長者町のアートスペース「CHAP」を拠点に活動中。白井美穂映像作品「Unknown Binding」(飯名尚人撮影)に出演。

木野彩子(ダンス)
札幌うまれ。大学で舞踊教育学を専攻。基本はどこにでもいく、どこででも踊るソロダンサー。のびやかな四肢と生かし,美しい瞬間を作り出す。劇場作品はこの2年ほど照明家とのトライアルから、光と影と闇を生かしシンプルに日本をみせるものが多い。ソロ、デュオともにしずかで緊張感のある時間。社会とのつながりを目指して、一般、高校向けワークショップで様々な身体のありようを模索している。 http://saikokino.blogspot.com

古里まい(写真)
生まれた沖縄、育った長崎、横浜を地にしながら川崎と東京を往復する毎日の中で、駅のホームの端や歩道の縁からあららっ、と体を転がしてしまわないようにと十分に気をつけててくてく、てくてく歩きつつ、ゆめとうつつをゆきつ、もどりつしながら目の前に現れた形を少しばかり頂戴する。掠め取る。ちょろまかす。奪う。ことを今のところの生業としています。