2011年2月13日日曜日

クワクボリョウタ作品

クワクボリョウタ作品10番目の感傷をみに文化庁メディア芸術祭をみにいく。
http://plaza.bunka.go.jp/festival/

とんでもないカオス、
というのもアートだけではなくエンターテイメントや漫画、アニメも賞の部門であるからだ。最新型のゲームを遊びにくる子供たちもいれば、アート作品もある。そのぐちゃぐちゃぶりもまたすごい。(なお、入場料が無料で文化庁の心意気を感じる)

そんななかにいてこのクワクボさん、小さな部屋に電車模型をつくってそこに豆電球をつけては知らせるインスタレーションをつくった。
かめりあのあのシーンと一緒。
ただの棒が森になり襲いかかってくるあのシーン。
それが完全にフィックスしたインスタレーションとして現場にあり、ものすごく感動してしまう。あのカオス、あのアニメと漫画とゲームの山のなかで豆電球とその影、ついでに洗濯バサミやら鉛筆やらである。わーいと正直思う。
しかもその後たまたまアーティストトークの時間だったらしく、お話まできけた。(しかし直接コンタクトをとれなかったことがとてもとても悔やまれる。はなしたかった)

ここですごいのはエンターテイメント部門でだしていたニコタマなる物体も同じ作者のものだということ。
今年特に顕著だそうだが
エンターテイメント部門で賞を取っている人が実はアート部門でも活躍しているという事態。
つまり、クライアントの依頼を受けて売れそうな商品も作っているけれど、
本当はやりたかったことがあって、それはアート部門で利益度外視でつくっちゃうみたいなことがアートの現場でも起きているということ。
ダンスよりははるかにお金が動いているアート業界。しかしそれでも「生きるためには大事だよね、子供もいるし(笑)」ということだ。
でもクライアントの依頼を受けてつくっているものもては抜いていないし、またそれを作る過程も楽しんでいる。それもまた新しい自分の発見なのだろう。なので2面両方おさえてはじめて1アーティスト。
この2面性。アートに貧しい日本ゆえなのかもしれないけれど、バランスをとるという面で彼らはそれをきちんと受け入れているのだと思う。

さて、ダンスに置き換えてみよう。
コマーシャルとか映画とかで振付けたり、学校で教えたりをする(クライアントの依頼を受ける)、一方でがんがん自分の作品をだす。
同じじゃん。
その2つは直接つながらないかもしれないけれど、それさえ割り切れば、ありなのではないかと思う。
それもまたヒントだった。

クワクボさんにビデオをおくりたいとちょっと思った。

メディア芸術祭は14日まで。

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