舞台芸術に関わるアーティストさんにはぜひご紹介したいと思ってのせておきます。
セゾン文化財団の創造型劇場における芸術監督、プロデューサーのための基礎講座
http://www.saison.or.jp/search_past/search_past_02.html
こんなものがあったことすら知りませんでしたが、
おそらく多くの若手芸術家の人が持っておくべき視点だと思います。
日本では芸術監督といえば萬斎さんとか蜷川さんとか、野田さんとかビッグネームが何となく浮かびますが、様々な形態が考えられると思うのです。
もっと若い世代が劇場とともに考え、ともに発信していく事業に関わっていくべきで、それは舞台作品を作るというだけでなく、学校教育や観光といった地域の事情とともに舞台芸術がどのように関われるかを考える必要があって、それ故にその土地にしかないオリジナルなシステムが生まれてくるのだと思います。
実際に現場で作ってきた人の当時の話はとても興味深く(でも実はまだ途中までしか読めていません)、また今をかえていかねば今後の生き残る道はないと思うだけに、参考になります。
この2年アルテリオのサポートを受けながら、すこしずつ地域のためにできることを考えてきました。静岡の事例なども間近でみさせていただいています。
今まで日本にはそういう人がいなかった。
ではそれを作り出そうという。
振付家、舞踊団、劇団、劇場、そういうものが社会にある意味を真剣に考え、説明し、動かしてきた人の言葉です。
海外から帰ってくるとき、日本厳しい、収入どうしよう、様々に思いましたが、それと同時にでもその状況を変えなきゃいけないんじゃんとも思いました。私が教えた子供たちが帰ってきても大丈夫と思える場所にしていかなければ、どこでも生きていけると思えるようにしていかなければとも。私はかなり恵まれて生き延びれていますが、それがすごいラッキーな事なのではなく、ある程度当たり前になっていかねばいけないはずで、そのためにも今の間に自分の道を切り開く努力をしなければいけない。
と、一応元教員としては思いました。ダンサーになってしまった教え子たちもいる事だし。
途中倒れたり、公演中止になったりいろいろしていますが、それでもちゃんとがんばらねばと思います。
そんなことを考えるのは年のせいかも知れません。
今度お世話になるSentival!2012の鳴海さん(第7劇場という劇団の座長でもある)も、地方都市T市で地元発信型の劇場をつくっていきたいというような話をしていました。実際には大分先の話ですが、そういう先の事を考えるようになったり、方向性のようなことを考えるようになったりというのは最近の事です。
つい先日、30歳の若手ダンサーに周りがどんどんやめていって(結婚、子育てなどライフステージの変化に伴い)不安になるという話をされて、ここに35歳のさらに不安定な人がいるんだけれどなと思いつつ、気がつけば一山こえていたのだということを知りました。
幸か不幸か(世間一般的には不幸な方だと思う)気がつかないうちに通り過ぎ、周りのお言葉に甘えてなんとかいきのびてきました。でもそろそろちゃんと自分の力で生きる力を養わねばなりません。
では私は何ができるのだろうか。とりあえず巣鴨です。
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