「タカセの夢」振付家メルランニヤカムさんはフランス在住のカメルーン人。年齢不詳(過去新聞の取材などに対してはダンサーは年をとらなくなるんだと「頑なに」いわなかった)。ダンサーとして活動する他、ワークショップが評判でヨーロッパアフリカを飛び回る多忙な人。ダンスの人であるにも関わらず歌でCDも出している多才な人物。
「タカセ」で毎年静岡にくるようになってもう3年。ほとんど舞台芸術公園にいるものの、日本のいろんなものを学習(言葉は音楽として解読しているらしく、ニュアンスやイントネーションは完璧、でもちゃんと覚えているわけでもない)、すっかり日本人になりつつある。
今年ニヤカムさんの中で最もヒットしたものがおにぎり。コンビニのおにぎりを何かのついでに食べて、おいしい!ということに気がつき、スタッフ原田さんから作り方を習い、毎日おにぎりを作るようになった。凝り性らしく、毎日新作を編み出しては(中に入れる具も様々に工夫)スタッフや子供たちにも配る(でも数はないので、みんな一口ずつ)。今までパックのご飯をあたためて食べていたものの、あまりにはまったので、次からはお米をかわねばと話すほど。(きっと炊飯器のすばらしさにも驚くに違いない)なお、日本のラップにも感動し、残ったラップはお持ち帰りしたらしい。(ヨーロッパにもラップ自体はあるのだけれど、こんなに高品質ではないし値段も高い)
ニヤカムさんは甘いものが好きなので、日本の果物が大好き。今年はまったのは桃とグレープフルーツ(帰る頃になって南アフリカ産のグレープフルーツなことを知り残念がる)。どらやきやおまんじゅうなどの和菓子も大好き。これまでもニヤカムさんの甘い物好きは知られていたものの、今年日本のスイーツはすごいおいしいということに気がついてしまった。ドーナツ、シュークリーム、マカロン、公演時親睦会時に保護者の方から差し入れされた様々なお菓子にはまってしまい大絶賛。フランスよりもおいしいとのこと(これは事実。パリでも甘すぎるお菓子が多いので、日本のあっさりとした甘さ、ほどよい甘さがたまらないのだという)。公演後のオフ日にもドーナツ屋によって買ってから帰るんだ!といっていた。
飲み物は午後の紅茶ミルクティーを。他のお茶も試したものの、結局ここに落ち着くらしい。(茶葉が増えていたり、エスプレッソなんだかというたぐいのものはだめ)ニヤカムさんはもう何年もコーヒーを飲んでいないそうで(フランスなのに)コーヒーを飲むと眠れなくなってしまうのだとか。
3年目なのでちょっとかわったものでも食べてみてもらおうと、ひじきの煮物、高野豆腐、いなり寿司なども差し入れしてみる。梅干し、納豆も試したものの理解ができず。
「アフリカを離れて久しいから僕はアフリカとヨーロッパの文化が半々で混ざっている」という話しをして、「それから日本も30%くらいね」と付け加える。ニヤカムさんの日本人化、まずは胃袋から。
おまけ
昨年よりニヤカムさんはうどんにもはまっていて、おそらく帰りがけに某スーパーによって大量のうどんを購入したはず。友人たちにお土産として配るのだという。
0 件のコメント:
コメントを投稿