2013年9月1日日曜日

ダンサーになりたいというこどもたちへ

ダンサーになりたい!という子ども達がでてくる。
そもそもダンサーとはなんなのだろうか。
そもそもダンスが踊れていればいいのか?
踊りをつくる人になりたいのか、教える人になりたいのか、自分が踊れればいいのか、いろいろ話しを聞いてみる。

黒田育世ちゃんの「おたる鳥」(2012)の冒頭で「私ダンサーになるの!」と叫ぶ女の子がいました。日本において「ダンサーになる」ということはダンスを踊る環境からつくるということで、それをやってきた彼女の心なのだと思う。
出会って10年くらいになるだろうか。10年カンパニーにこだわった彼女の心意気をとてもすてきだと思ったことを覚えている。

でもダンサーになるというのは本人の意思とは関係ないものなのではないかと思う時がある。ものすごく優秀なダンサーでもオーディションではねられることはある、怪我に悩むこともある。努力とか資質の問題ではなく、運や巡り合わせの方が大きいのではないだろうかと思う。
そもそも「どうしたらプロになれるのでしょう?」という質問をする前に「気がついたらなっていた」という人が多い。

牧師さんと「音楽でも神学でも基本的におすすめしません」という話しがでてきました。(前にも同じような話しをしました)「せざるを得ない、あるいはその道に導かれる」ものだとか。私も同感です。
某舞監さんにもいわれました。「必然がある人はつづく」と。
親や教師としてはすすめません。
いろんな生き方を知り、世界を知るべきだと思うからです。
そして知った上でそれでも踊りたいというのであれば、道を切り開かねばいけません。

私のような弱小1踊子でもかなりの縁とかなりの奇跡の連続で生きている。多くの人に守られてここまできて。そんな話しをまたいつかしなければいけないですね。



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