2013年12月31日火曜日

2013年

この2013年はこれまで行ってきた活動をまとめるような1年でした。特に出身地札幌での活動は離れていることもあり、なかなか実行できていなかったのですが、はじめることができたことをとても幸せに思っています。
また、自主制作による作品発表を続けることで、これまで多くの方の支えがあって活動できてきたことを改めて感じました。ありがとうございます。今後もしっかりと続けていこうと思います。

2013
◎企画運営を行ったもの
Dance and Music
1月は札幌市資料館、滝川市美術自然史館にて、10月は札幌レッドベリースタジオと東京喫茶茶会記にて即興とコンポジションの間を探る試みを行いました。Hugues Vincent(チェロ), 上地正彦(ピアノ、バスクラリネット)、中沢レイ(ダンス)の他、墨絵師杉吉貢さんなど特別ゲストも参加、好評をえました。20143月ベルリン、トゥール、パリにて上演予定です。

「筒井筒」
ティアラこうとう小ホールで行われる舞踊作家協会の公演ですが、師の牧野が舞踊展に専念するため、弟子たちが作品を発表する形をとりました。「森に浮かぶ〜夜の黒い森に浮かんでくる一人一人の心象風景」と題された会。私はフレームドラムのノブナガケンさんにお願いし、20分の「筒井筒」という作品にまとめました。


orbital link
中沢レイさんが考案したダンスと音楽のイベントを札幌で開催、地元のアーティストとの出会いの場をつくりました。また、三重の洞窟にて踊る(企画は中沢さん)などの機会にも恵まれました。

「からたちから」
昨年北池袋にある小劇場Atelier SentioのフェスティバルSentival!の企画として制作した「からたち」を同じ巣鴨教会にてつくり直して上演いたしました。巣鴨教会に通いながらキリスト教について学ぶ一方、その教会で活動するコールシャンティ合唱団にご参加いただくなど、場にこだわった作品作りを行いました。

◎セッション
上述のdance and musicもセッションといえばそうなのですが、ここではそれ以外のものを。
蜂谷真紀(vocal)・石田幹雄(piano)@Alma on music(相模大野)
地元にあったジャズバーがなくなってしまうぎりぎりのところでよんでいただいたセッション、石田さん札幌出身ということもあり、相模大野在住ということもあり今後もよろしくお願いします。新年初めのライブは蜂谷さんです。蜂谷さんはTIO時代から目を付けていましたが、歌い手であるというよりは身体も声も踊る人です。

方波見智子(malinba)@両国門天ホール
「バミ祭り」の2日目ということで昨年(昨年は移転前の門天で開かれました。before afterのようでそれも面白いことです)に引き続き参加させていただきました。たきなみさん、細田さんもご一緒です。マリンバだけではなくバラフォンも登場、面白いです。

織原良次(flatless bass)「透明な家具」×木野彩子@茶会記
織原さんは深夜廟という一晩企画を有しており、BGA(back ground ambient)という音楽形態を続けている方。そんなこともあり、今回4時間半という茶会記開店から閉店まで踊り続ける形を試みました。途中詩をよんだり、花をいじったりしてはいても4時間半ずっと踊っています。

池上秀夫(contrabass)「おどるからだかなでるからだ」×木野彩子@茶会記
池上さんは月一でダンサーとのセッションを続けており、その一人としてよんでいただきました。本人の希望もあり完全即興でした。

TIO(Tokyo Improvisers Orchestra)
過去3回コンサートに参加していますが(ワークショップなども)、残念ながら4回目は「タカセの夢」とかさなりお休みすることに。主催のMiyaさん、まれすけさん他皆さんとても面白い方々で今後も楽しみにしています。


◎ダンサーとして参加したもの
「告知」新国立劇場 新進芸術家海外研修員による現代舞踊公演
ハンダイズミ作品
クラシックバレエのバレリーナ下村由里恵さんの他廣田あつ子さん、関口淳子さんといった先輩ダンサーに囲まれて「受胎告知」をテーマに踊らせていただきました。「からたちから」とあわせてご覧いただけると幸いです。

「瞳のない目」メルパルクホール 現代舞踊展
牧野京子作品
私の師である牧野京子の作品です。最後になるかも(いえ、そんなことはなさそうです)と稽古場総動員で踊りました。

「世代間の対話」「Ren dance」森下スタジオ山崎広太企画、whenever whereverフェスの一環として開催されました。

◎ワークショップ
この数年続いている大学、短大の授業の他以下のような活動も行っています。

「タカセの夢」
毎年かかわっているこのシリーズも4年が経過、今年は韓国、大阪、静岡と上演を行いました。私は振付アシスタントとして通訳のような、先生のような、スタッフさんのような不思議な立場にいます。劇場もBOXシアター対応となり、コンパクトかつお客様全体がバオバブの樹にかこわれているかのようなかんじでご覧いただけます。

「ゆるやかにのびやかなからだをつくる時間
町田成瀬(SOPIC、高が坂ふれあいセンター)で、6−7月と10−12月で開催しました。保育資格を持つ方がこどもをみていてくださるということもあり、地域のお母さんにとても好評の企画となり、派生してまろんちゃんのおうち(保育園が開いている子育て支援のスペース)などでもこどもとままのふれあい遊びのワークショップを行いました。

「ASIAS」
北区の小学校にてワークショップを行いました。授業の一環ではありますが、昼休みに全校生徒の前でパフォーマンスを行ったりと楽しい時間でした。

「からたちから」
上述の作品はコールシャンティ混声合唱団さんにご協力いただいて作成しましたが、関わる過程で指揮者野本先生の無茶ぶりにより何曲か簡単な振付をつくり、定期演奏会で発表しています。元々身体トレーニングを行う合唱団ではありましたが、どんどんアクティブになっています。



他、北海道教育大岩見沢校、教文コミュニティダンス部、阿佐ヶ谷美術専門学校などでも短期のワークショップを開催しました。今後も一般向けワークショップは積極的に展開していきたいと考えています。




2014年は昨年神奈川芸術劇場で上演した20分作品「しづ」を「静」として練り直す試みからスタートです。
その後コミュニティダンスに関するリサーチとパフォーマンスのため1ヶ月ほどヨーロッパ(英、仏、独)へいってきます。2009年に帰国以来、約5年ぶりになります。
また春より筑波大学夜間大学院にて学ぶことになりました。(まだ入学手続き終っていませんが)英国でみてきたコミュニティダンスの事例が現在どのようになっているのか、特に劇場と地域コミュニティ形成のために継続的なプロジェクトの可能性を考えたいと思っています。
毎年夏に関わっている静岡舞台芸術センターのSPAC enfant プロジェクト「タカセの夢」も5年目になります。子供達は年々成長し、旅立っていきます。その間にも作品は練り上げられ、刻々と変化していきました。一つのイベントでおしまいではなく、少しずつ広め続けていくために、私は何ができるだろうかと考えます。輪を広げつないでいくこと、それがきっと2014年のテーマなのだと思います。
今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


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