2018年8月16日木曜日

陸上の墓踊り

先日、しゃんしゃん傘踊りに盛り上がる鳥取中心市街地から少し離れ(カフェミルキーウェイも野口店主に任せ)、陸上(くがみと読みます)の墓踊りに行ってまいりました。駅だと瑞鳳が止まるようになって超おしゃれレストランができちゃった東浜駅。キャンプには最高の立地です。ここの盆踊りはお墓で踊るんです。
明治期にできたようですが、昔は3日間行っていたそうで、寺で踊る大踊りと墓で踊る道念踊りがあったものの、今は1日だけ墓でのみ行っているとのこと。
新盆の5軒のお墓を回り、そこの親族の方々(お盆なので帰省してくる人もいます)も一緒にお墓の周りを踊るというもの。現在盆踊りは櫓を組んで円になって踊るものと思われていますが、おそらく原型はこのような感じだったのではないかと思うんです。
昔は土葬だったから踏みしめるという意味合いもあったのだとか(ちなみにこの地域は砂地で、住宅街の一角の丘が全てお墓になっています)。
70歳代の小山さんが八百屋お七などを良い声で歌ってくれます(シンプルに太鼓と唄だけなんです。マイクなども使いません)が、今年で引退なんだよと話してくれました。ガリ版の台本も見せていただき、でも今はこのうち4曲くらいしか歌ってないとのこと。しずかにしずかに。だんだんいろんなものがなくなってしまいますが、こういう風習をちゃんと伝えておきたいなと思うのでした。
鳥取伝統芸能アーカイブ
https://www.tottori-dentou.net/dantai_detail.php?id=74


夜空、満天の星。天の川も出てて、あ、ここで出張ミルキーウェイをするべきだったと思いながら帰ってきたのでした。そんなわけで出張もできます。

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