2019年2月12日火曜日

ジョンアシュフォードさん

アシュフォードさんはイギリス時代の恩人。

2007年に横浜ダンスコレクションおそとダンスを一人で(上地くん(音)と奥山くん(写真)と一緒に)朝早い時間(オープンが12時なのに10時とか)を指定されて、これどうなんだろう、いじめじゃないかと思いながら始めた第1回目をたまたま通りがかりで見かけて声をかけてもらってGood morning show(賞)と名付けてくれて以来、2009年に本格的に帰国するまで助けてもらいました。

実際のプレイスのディレクターはすでにエディに譲っていて(なので直接木野が舞台を作ることには一切関係がない)、暇になっていたせいもあり、いろいろ教えてもらったりもしました。おかげでタックスリターン(俗に言う確定申告制度)や助成金の申請方法を学習し(なんと私はイギリスでそれを学んだのです。それまで必要なかったせいもあるけれど)、ロンドン、そしてイギリスのアートマネジメントについて学ぶきっかけになりました。アシュフォードさんは当時aerowaveというヨーロッパの若手振付家のプラットフォームを立ち上げているところで、申請書間に合わないとか言いながら郵便局に走ったのを覚えています。そしてそれから10年以上が経ち、aerowaveは継続開催されるようなシステムになり、そろそろ次にゆづるんだと話しています。
https://aerowaves.org
74歳。会った時から頭真っ白のおじいちゃんでしたが、変わっていない。あまりにも元気で心配になりますが、また次のこと考えている。どこまで元気なんだろう。
(本人が言うにはでもさすがに自転車通勤はやめたとのこと。)
aerowaveの批評やレビュー、インタビューなどを載せたウェブマガジン(と冊子)を作っているのですが、それを有料化し、映像とあわせて公開できるようにしたいんだよねといつの間にか出版者としての名刺を作っていました。
つまりダンスの映像は膨大にあるけれど、それをある程度セレクト(キュレーション)し、パッケージにしてみれるようにすることで新たな需要が生まれるだろうとのこと。さらにレビューなどの書き手を育て、またそれらを発信する媒体(メディア)を作ることで広めることを目指すのだそう(もちろん従来通り無料公開する部分もある)。
元気だ、元気すぎるアシュフォード。

今回は韓国で仕事があり、その後日本に立ち寄ったそう。(この1週間はTPAM周辺にいます)私でもわかる英語(英語レベルを下げて分かりやすい英語を話してくれる)なので、ぜひ気さくに話しかけてみてください。(奥さん日本人で、70年代から日本に通い続けている日本通ですが今でも日本語はしゃべれません。時々本当はわかってるんじゃないかと思う時があります)



なお、当時お世話になったエディはプレイス全体のアーティステイックディレクターになったそうで衝撃。いや、確かに人当たりも良く、優秀な人だとは思っていましたが。元DV8のダンサー。ダンサーのセカンドライフの新しい形だなあと思います。

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