2019年2月2日土曜日

AIと生身の身体

先日の未来の体育を構想するプロジェクトに続き、YCAMを見に行きました。
今日の公演はIsraelイスラエル。フラメンコダンサーIsrael GarbanとYCAMテクニカルチームのコラボレーション。なんとAIにガルバンのデータを取り込み、セッションをするという。夏至祭に来てくれていた大脇さんががっつり関わっているプロジェクトです。

今後このようなテクノロジーと身体を問うような試みは増えて行くと思っています。それと同時にAIではできないこととは何かを身体の側から考えていかねばならないだろうと。2年以上前から、プログラムの開発や靴にセンサーをとりこむ実験などを繰り返し、生身の肉体から繰り出されるリズムと動きを取り込んでいったシステムがまずすごいのですが、そのアウトプットの方法が案外アナログで、そこは個人的にはツボです。ペッパーくんみたいなガルバンロボットとか出て来たらどうしようかと思っていたけれど、そう言うこともありません。(でもネタバレになるから詳しくは言わない)
アフタートークでも語られた、でも間違ったりずれるAI、だから面白いというここの視点が結構大事で、単純に技術向上だけに向かっていないここの嗜好性が良いなと思っています。
身体を問う一つの極はこういうところにあって、ある意味現代的で、しかもポップな見せ方もできている。もう一方の極は恐らく宗教や神の領域、それを社会学でも民俗学でもおう人もいる。何れにしても生命ってなんなんだろうとか身体とはなんなんだろうとか普遍的なところに行きつくような気がします。
マークテの展示もあり、YCAMバックツアーにも参加し、ついでに2年前に踊らせていただいたCheersさんにもお邪魔し、今日はかなりお腹いっぱい。ありがとうございました。

個人的にはガルバンさん初めて見たのですが、なんかチャーミングでニヤカムさんに通じる可愛さと、あの異常なまでのテクニカルさに色々考えさせられました。
この人の中では音も動きも全てが一人で周りうると言う事。劇場が揺れる瞬間を味わいながら音は波動で振動で、それも込みで共有しうると言う事でした。
作品として成り立つにはガルバンの踊りが不可欠で、そう言う圧倒的な身体力は私は持っていないなあとつくづく思ったりもしました。

明日は15時から。

私は明日は京都です。

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