2012年1月28日土曜日

木下黄太講演会にいってきました。

震災後、私の友人ダンサーたちが関西/九州などへ移住している現状があります。
ダンサーという身体を使うお仕事だからこそ、放射能他身体に及ぼす影響を気にする人が多いというのが一点、もともとお仕事もアルバイトなど比較的自由な形態の人が多く、移動してもなんとかやっていけるというのがもう一点。あとは同年代のダンサー(もしくは年上)は皆ままさんあるいはままさんなりかけなので、それらの問題にいち早く反応しているというのもあります。

その中の1人、春から九州へ移住する友人におしえられるがままに、木下さんという人の講演をききにいきました。500人以上の関東圏で放射能問題に意識を持っている人たち(多くはガンガーカウンターをもち、マスクをしているので、ちょっとあやしげ)が集まっていました。

簡単にいえば今も現在進行形で進んでいて、既に首都圏の土壌/大気(ちり、ほこり)などに放射能汚染は進んでおり、がれきの受け入れするしないに関わらず、危険なものは危険だからとにかく逃げるべきであるという感じです。
いかにリスクがあるか、またどのようなことがおこりうるか、とうとうとはなし、それをききました。質問者の意見もどこへ避難すべきか、家庭内における考え方の違いをどのように解決していくかなどがほとんどでした。
詳しくはブログなをみてください。


アマノガワプロジェクトをたちあげるにあたり、とても考えさせる課題です。
私の中では
では逆になぜはなれないのか
ということを考えています。
なぜ、それらの危険があり、それをうすうす感じていてもはなれられない理由とは何か、そして何を守ろうと(維持しようと)しているのかということです。

先日玉川にいったときに学生さんより「なぜ札幌にかえらないのですか?」(ちなみに質問した学生さんも札幌出身でどうしようか迷っていたとのこと)という質問がありました。その質問は放射能とは関係なく、私の活動ベースが二つに分かれていることに対する疑問でした。いたいところです。


各家にそれぞれの事情があり、それぞれの考え方があると思います。
アルテリオ映像プロジェクト(AMANOGAWAプロジェクトの一回目にあたります)はいろんな意味で、今私がきいてみたいこと、気にかかっていることをいろんな人と話すためにひらくようなものだなあとあらためて思いました。


今日も地震がありました。富士山のふもと。


そもそも今生きているのは何のためか、それを強く問われているような気がします。
こどもをもたないと考えているから、私はいまここにいることができているのかもしれないとも。

2012年1月26日木曜日

face book

フェイスブックおそるべしです。
私はウェブなど管理があまりできておらず、このページをご覧の皆様にはご迷惑をおかけしていますが、世の中はとても進歩しているようです。
3月の関係のTIOのみなさんが動画など貼付けてくださっている様子。興味のある方みてみてください。残念なことにこのブログに転送できないので(力量不足?)申し訳ないです。

11ぴきのねこ

11ぴきのねこみてきました。@紀伊国屋サザンシアター
友人の森下真樹さんが振り付けしていて、これまた友人のまいまいが制作にはいっていてというせいもありますが、私の中ではとても大事な思い入れのある作品なので見に行きました。

その昔高校生だった頃、母校のがおかと啓北2つの高校の演劇部が合同公演を行いました。こども向けのやまびこ座という小さな劇場で。こどもたちで満員御礼というとても幸せな環境で。中学の演劇部の同期がいるというつながりが高校までつながり、私たちはまきこまれ、しかしとても幸せな公演だったことを覚えています。

ぶっちゃけていうとかなりお話はかわっています。
音楽も前半はかなり近いのですが、後半はかなり違いがあり、しかもお話の筋まで異なる。なので、まったく違うものでした。が、それでもなつかしく、そして楽しい(しかしブラックな)お話でした。
なお、馬場のぼるさんの絵本の11ぴきのねこは原作ですが大分話は異なります。

私たちのお話しでは
ニャン作じいさんは一緒に旅に出るし(わしはこのほうがにつかわしいといってた独り台詞のあとみんなが迎えにきて強引につれていきます)
ニャン吾(私が高校時代におこなった役)は寿司屋のマスコット猫でしたが、自動ドアにはさまれてしまい、ダイエットを決意したり、星の光にあこがれながら、魚を食べてしまう自分に落ち込んだりします。
最後は大きな魚を食べ、よかったよかったと思っていたら、実は人間の工場のつくった毒にやられてしまいみんな死んでしまうというブラックな終わり方です。実は大きな魚も毒にやられて苦しんでいてだからこそ子守唄を歌っていたのだと、あとからわかります。
皆がぱたぱたと死んでいき、最後にニャン11が歌う歌(作中で全員でも歌う)が本当にすばらしく、そこに雪が降ってくるというおしまいでした。

本当にすばらしくうつくしい終わり方で、(ニャン11のリック先輩がすばらしかったせいもありますが)名演でした。

もう、おわるんだ
ひとりぼっちの、さみしいよるは、もう、ともだちができたから。

いまでも忘れていません。



今回の公演も皆さんすてきでよかったのですが、やはり本のよさというのを感じました。井上ひさしさんのユーモアのセンスが随所にみられ、楽しめます。そのブラックさは好みがわかれることでしょう。(今回の終わり方についてはネタバレをさけるためにいいません)

ただ一つ残念なのはこども向けミュージカルでありながら、見に来る人は大人のみ(しか年齢層は高い)こと。どうしてもチケットの値段が高いのです。(通常7800円)
名作であるだけに、もっと小さな小屋で、もっとお手軽値段で(私たちが行っていた頃は高校生ということもあり500円とか1000円とかそういう金額だったはずです)行えるようにはならないものかと思いました。

がおか/啓北バージョンはきのの世代が上演した後しばらくしてがおか演劇部がなくなってしまったこともあり、世代交代したこともあり封印されていると思いますが、ぜひ復活していただけないかと思いました。

それくらい、多くの人にみてほしい、すてきな作品です。

2012年1月22日日曜日

ダンコレおそとダンス今年はお休みです

2007年より毎年続けてきた(私が日本にいるとき限定ですが)ダンコレおそとダンス企画、今年はお休みになりました。
本来は昨年の10月頃より企画を相談しなければいけないのですが、きのがダウンしていたため、出遅れてしまいました。今年はTPAMなども開催時期が重なっているため、ショーケース希望者が増えていて、スタッフも限界なのだそうです。
赤煉瓦の皆さんにも楽しみにしていただいているようで、いろいろなんとかできる方法はないか模索していただいたのですが、やはり難しいとのこと。また音楽の皆さんにも今年はやらないの??といろいろきかれていたのですが、すみません。

でもまたなにかやりましょうと赤煉瓦の方にもいわれているので、何かのかたちでまた起こしていこうと思います。

元祖おそとダンスメンバーの上地くんとは2月25日に対決をする予定。でも今回はちゃんとピアノのあるお部屋の中での演奏です。


2012年1月21日土曜日

玉川出張授業

久々の玉川にいってきました。
大澤寅雄さんのうけもっている授業のゲストという形でアルテリオがいくのにあわせて、クリエーションサポート事業の実例ということでお話ししてきました。
最も近く、縁もある学校なのですが、こういう機会でもないといかないものなのです。

アルテリオチームはアートマネージメントのお仕事はどのようなことをするのか、どうしてその仕事に就いているのかなど現場の学生さんにわかりやすく説明をしていました。今でこそ、大学で学ぶコースもありますが、なるまでの経緯は本当に様々で、結局は人のつながりで気がつけば道になっていたということでしかないのだなと思いました。
アーティストという名目の私もそうですが、1人として同じキャリアの人間はいないし、自分の道は自分で切り開いていくしかないのです。
なかなか興味深いお話を聞きました。

映像作品作りのプロジェクトのお話もしました。学生さんの何人かにも震災のときのこと、その前後でかわったことなどをお話いただきました。でも時間はあっというまで(昨日は雪もふって遅れてスタートになってしまったせいもある)少し残念。もっときけるとよかったのですが。
さあ、がんばらなければです。

応募はまだ受付中ですが、結構人数的には集まってきているとのこと。興味のある方はおはやめに。

茶会記でおどりました。

3月10日のTokyo improvisation orchestraの顔合わせをかねて茶会記にて少し踊りました。
岡本希輔さんの企画するソロシリーズなのにサックス森順治さん、ダンサー佐渡島明浩さんと私が入るという。岡本さんありがとうございます。

岡本ソロ、森ソロ、ダンス2人のデュオ(無音)、岡本/森デュオ、全員という流れ、すべて完全即興です。なお、岡本さんの演奏はHugues Frantzとのセッション@cafe zumiにて聞いてはいますが、あとははじめて。佐渡島さんにいたっては完全にはじめましてでした。

岡本さんは前に5分くらい余興で(?)踊ってる私をみて、「神経衰弱の2枚のカードをひきあてたようなかんじがして」佐渡島さん!と思ったらしく、皆様にもはじめてとは思われない息のあい具合といわれました。

佐渡島さんはぽろぽろと自分のことをはなしてくださり、(話し方がぽろぽろという感じなのです。とてもしずかなかんじの人でした)オイリュトミーをやっているとか。オイリュトミーは音のものと言葉のものと両方あるらしく、どちらも呼吸がとても重要だとのこと。さすがにオイリュトミーは経験がないのですが、身体の知覚の仕方とか、準備運動の様子とか近いものを感じます。俗にいうモダンダンスもドイツから来たものだし。

森さんは体調がわるいとのことで早く帰られてしまいあまりはなせませんでしたが、とても楽しい会でした。


3月10日どうなるのでしょう。楽しみです。

2012年1月19日木曜日

不快感について

昨日の不快感についてやっぱり気になってまた考える。

本当に面白くないものの場合は不快感すら抱かない。
興味がないまま通り過ぎてしまう。
不快感を抱くということは「きらいきらいもすきのうち」という言い方もあるが悪いことではないのかもしれない。

不快感は抱かないけれど、別の意味でここちよくなってねてしまうというときもある。正直、こういうことはすごく多い。しかしふわふわねているわりに、よい作品の時にはきもちよかったことを覚えているものでそれも面白い。

ねてしまわず、不快感をいだかず、しかしすごく集中してみてしまうときというのもある。でもそういう時はすごくまれで、たいていちょっと素敵な時間だ。




本当は今週はクリエーションウィークで劇場こもりきりになるはずだったのに、こうしてパソコンでAMANOGAWAについて書いたりしている。ダンスの人というよりは物書きの人になりつつある自分がすこし残念。しかしきちんと場所を作る作業は続けなければいけない。

2012年1月18日水曜日

コンテンポラリーダンスをみて不快感を感じた知人への手紙

先日コンテンポラリーダンスがよくわからない!虫酸が走る!どうしたらいい??という意見を受けて書いたお手紙です。差し障りのない範囲で短くしてのせてみます。

さて、
これはとても重要な問題です。
演劇もダンスもなんのためにつくるのでしょうか。
また観客は何を求めてくるのでしょうか。
そして何をよいといえるのでしょうか。


見方は様々で不快感を感じる人がいることはありえなくはありません。もしかしたら不快感を起こしたくてしている可能性まであります。ただ、そこから何を感じ何を考えるかというのも大事なポイントで、「  」さんはなんでこんなに不快なのかいろいろ考えたので、これはこれでみた意味があるとおもうのです。

私は基本的に芸術とはつくりたいと思ったからつくる、できてしまうものだと思います。しかしながら人に見せる上で、推敲に推敲を重ねたものにすべきであって、中途半端なことなら他の人でもできるし、しなくてもいい。その人にしかできないものをきちんと作り上げることが必要だと考えています。
おもしろい/おもしろくないは観客がかんじるものですが、本当にきちんとつくってあるものはいやがおうにも何かをのこします。そこで感じたことを振付家に返す、また練り上げていくというコミュニケーションのような作業だと思っています。
ピカソの絵もへんだと否定をされた、しかしつくらざるをえないものだった、そして遺された膨大な絵画は、時代を経て評価されるようになった。ダンスは消えていってしまうものなので、観客の感覚にゆだねられてしまいます。でもだからこそ、そのときに立ち会い、共有した感覚をえられることはすばらしいことだとおもいます。

が、ぶっちゃけ(すみません)そんなにすばらしいパフォーマンスばかりではないです。10個みて1個あたるかどうかです。でもその瞬間に立ち会うために観客は足を運び、踊り手は必死でつくる。観客と作り手が一緒につくっていくものなのです。
よいパフォーマンスだけみたいというのであればおそらくクラシックバレエや能にかないません。歴史を重ね推敲を続けてきているのです。でも今の時代にそくしたなにかがつくれるのではないかと思っている気違い(といわれることもある)が何人かいるという感じです。


コミュニティダンス部のひろくん、ちひろさんとの即興をみて何かを感じたというのであれば、多分その何かみたいなのがあることはわかりますよね。でもそれは即興であって、それを作品にしていくのはとても難しい。(難しいのか?という疑問もあります)その試行錯誤をしているわけですが、なかなかうまくいかないものです。

人によっては目立たせようとか、こういうテーマでとか考えすぎて、あるいみわかりやすくしすぎて「私こんなにつらいんです!」という感じになってしまったり、奇をてらいすぎたりしていることがあります。実際ヨーロッパでも90年代は特にいかに衝撃を与えるかという自虐的ともとれる激しい動きが多かったのです。

が、現在、この今を生きる上で何が必要かを考えたときに私はもっと繊細でやさしいものではないかという気がしています。もしくは純粋なエネルギー体。
それを作り出すにはからだの作り方から、思想から考え直す必要があります。が、そのようにかんがえるひとはまだ少ないのかもしれません。

一般のひとと関わってつくる作業をはじめ特にそんなことを思います。
静岡のアフリカンダンスのお仕事もそんなことを思いました。

世界には本当にいろいろな表現があります。
私の作品にもロッカーの中からでそうででない作品(劇場では15分、美術館では60分のパフォーマンス)がありますし、
生肉体中にはっていくひと、かにもって振り回すひと、舞台上で火を燃やし始めるひと、天井から吊るされて死にかけたひと、毎日一回首つりをしているひとなど様々です。
いろんなひとがいて、そういういろんな生き方がこの世界にあるということを楽しむ、あるいはそこから自分の生き方について考える視点というのもあってよいのではないでしょうか。

それらもみつつ、でも私はこういうかんじがいいとおもうと出していければよいのでは、と思います。
ただ、もし教え子にそういうかわった子が現れたとしてもそれはそれで認めてあげれたらと思います。拒絶ではなく、共存というのでしょうか。

先生の力は正直大きく、
しかし先生の力を超える可能性をこどもたちは持っているということを私は大事に考えています。
こどもたちの方向をそれぞれのばす、
最も難しい作業だと思いますが、可能性のある、とても楽しい作業だと思います。


踊りの世界は奥が深いですね。
よいダンスはジャンルを超えてなにか感じるものがあるので、コンテンポラリーにこだわらず、とにかくいろんなものをみてみてください。


2012年1月16日月曜日

今後の予定

今後の予定

久々に出しますが、予定は未定で変更があり得ます。各イベントご確認ください。

1月
19日
『Performance』岡本希輔Two Different Ways for Improvisation(二つの異なった即興へのアクセス)
@茶会記
森順治さんとの会に少しだけお邪魔します。というのは3月に行われる即興セッションのための顔合わせのためです。
もう1人ダンス佐渡島さんという方となにかするはずです。何も決まっていません。





2月

『WS』AMANOGAWAプロジェクト@新百合ケ丘
現在川崎市アートセンターで絶賛(?)募集中です。
http://kawasaki-ac.jp/theater-topics/20111223/

4日
『WS』トゥッティーの会@東京
様々なハンディのあるこどもたちとともに学ぶ会。普段は音楽教育がメインなのですが、からだも動かしてみようとよんでいただくことになりました。先日見学にいき、なにができるだろう、なにをしてみようと考え中です。私自身も勉強しなければと思います。

25日
『performance』@茶会記15時
1月公演は中止になってしまいましたが、帰ってきている上地くんと何かつくりましょうということになり、強引に進めています。
スケジュール的になぜ強引かといえば即興ではなくつくることを考えているからです。メニューとしてはクラシックバリバリ、ジャズバリバリ、即興クラシックベース、即興ジャズベースと既にめいっぱいなかんじで、もし文字通りいくとすればかなり大変なことなのです。
その分気合いいれていきます。
上地くんとは長い付き合い(白州のときからだ)ですが、2人でなにかというのはダンコレ外ダンス1回目のあの朝の9時半とかのオープンもしていない赤煉瓦倉庫の前で1人で踊ったとき以来。昔は大変だったのです。たまたま通りかかったアシュフォードさんにgood morning dance賞をもらったのもそのとき。







3月
10日
『performance』Tokyo Improvisation Orchestra@浜田山会館
前出岡本さんが発起人の即興音楽イベント。多分演奏者だけで40人くらいになります。なぜかダンスなのに入ってしまったため(もう1人佐渡島さんという人がいるらしい)、どうなるのか非常に心配。
公演としても行うようですが、最終的にyoutubeなどにアップして世界配信を行うようです。
岡本さんはHugueたちのパフォーマンスの相手だったことから知り合いました。狭い世の中です。


11日
AMANOGAWAプロジェクト撮影日

15日
『WS』ままさんワークショップ@ちえりあ(札幌)
こちらも絶賛(?)募集中だそうです。既に午前の会はかなりうまっているとか。周辺の方はぜひ。
17、18日
『WS』大人向け/小中学生向けダンスワークショップ@滝川文化工房(滝川)
昨日いってきました。実は札幌からも通えなくはない距離です。意外に近いのですよ。
珍しく”ダンスの”ワークショップとなっています。2時間ずつ計4時間(各グループ)なので、あっという間かとは思いますが、ちいさなピースへとつなげられるとよいのではないかなどとはなしていました。

24日〜30日
AMANOGAWAプロジェクト新百合ケ丘バージョン展示




体調は大丈夫か、とよくきかれます。
万全ではないですが、ぼちぼちです。
無理はしすぎないよう、しかしこうしてお仕事の合間がとれるときに動けるときに動こうと思います。

ダンコレおそとダンス今年はやらないの?という問い合わせをいただいています。
実は昨年申し込みで出遅れてしまい、声かけも間に合っていません。ただいま赤煉瓦チーム等交渉中です。少々お待ちください。

教文コミュニティダンス部

教文コミュニティダンス部のみなさんをみる。
教文というのは札幌の劇場教育文化会館。そこでコミュニティダンスを学ぶ人のグループがあり、稲雲高校のワークショップを手伝ってくれたひろくん、ちひろさんがひっぱっている。
年齢層も幅広く、2歳(!!)から60代まで。教授(あだ名)にいたってはピアノから歌から何でもこなすことができる。それぞれは昔ダンスをやっていたり、全くの素人だったり、でも気がついたらすごい踊っていることになってしまった。

ついた日の帰りがけにコンカリによったら、練習中で、そのまま水野さんの一声で一緒にはいって踊ることになってしまって、すっかり他人とは思えず、とてもきになるグループになりました。どうしてもはなちゃん(2歳)の天才的な演技に(既にその年にして魅せることを知っている恐るべき才能)目がいきがちですが、それぞれの人が本当に個性的で、よいワができていて、そのグループをまとめてきただけで、ひろくん、ちひろさんに拍手という感じ。
作品自体も決して悪くはなかったと思います。このひとたちの良さを出すにはリラックスして舞台に乗るのが重要で、ちょっと練習のときに比べて焦っちゃっている感じはしましたが、きっと夜はうまくいったに違いない。
ほんのちょっとした間の感じで上滑りすることもあれば、笑いになるときもある。なれていないからこそ、確信犯的についているわけではないからこそ、練習ではなく、単に落ち着くということが大事だなあと思ったりしました。

あとはこのようなグループはどこを目指すのだろうという話をちひろさんとしました。作品の完成度とはなにか、何が目標なのだろうか。
いずれにしても、きっとおもしろいグループになっていくと思います。
で、2月にシンポジウムがあるそうで、再演も決定。
勢いに乗ってますね。

私もがんばらなきゃ。

高文連石狩支部合同ワークショップ

昨年4月にお邪魔したときとは別で、石狩周辺の演劇部があつまって舞台機構について学ぶためのワークショップ。@ビジュアルアーツ専門学校
せっかくいるんだったらみにこればといわれ、いったが最後きがついたらアシスタントに。。。ともあれ、160人もの演劇部員(つまり後輩たち)は楽しそうに和気あいあいと参加していました。
ここでなんと昔お世話になった、ミッちゃん先生におあいし、11ぴきのねこ話で盛り上がりました。その昔高校時代うちのがおかと啓北は仲良しで、やまびこ座で合同ミュージカルを上演していたのです。(ちなみに原作井上ひさし、いま東京ではミュージカルをやっていて、その振り付けは森下真樹さん。これはみにいかないと!でも高いんです。)
さらに当時の伝説の照明家(私の友人はその下で学んでいた)すばるさんは、その学校で非常勤講師をしているとかで、今もみゃくみゃくとつながっていてびっくりしました。

昔は合同で公演を開いていたのですが、関わる生徒だけで100人を超える大掛かりなものでした。不景気などもあり、それはできなくなってしまったけれど、学びの場としては今でも続いているのです。

終わった後話をしてるなかで、顧問がどこまでかかわるかというものが出てきました。
このようなレベルになってくると顧問の力がなければなかなかできません。顧問がつくるわけではないけれど、脚本を書いたり、演出的にはたらいたり、となっていきます。
かつて大御所といわれた先生方(定年はとっくに迎えたが、今でも北海道演劇のドンといえる)は全国優勝をとり続けた世代だそうで、確かにその力量はすごいものがありました。でも先生がすべてつくっていたわけではなく、そのバランスがとてもよかったのではないか?
逆に生徒にすべてまかせ、自主性を育てる方針の先生方がその後でて、
現在の世代はその両方をみて今に至る。
それぞれの顧問たちが迷いながらつくりあげてきた生徒との関係性が見えてきます。またその世代/時代による変化も。

中には演劇なんてやったことないのに、気がつけば顧問になって巻き込まれていた先生もいたりして、でも石狩の先生方はみんなで集まりながら続けているのでした。他の部活動もそうなのでしょうか。部活動をはなれてとらえなおしてみると、実は大変なものだと思うのでした。

札幌からかえりました。

札幌から帰りました。
とりあえず、鬼のように忙しい日程でした。正しくはそんなにはかっていったわけではないのだけれど、あった人に誘われてついでに参加したらどんどん広がってしまった感じでした。最終便(私の神奈川の家は少し遠いので9時半前後の飛行機に乗らないと間に合いません。それでもついたのは夜中の1時近く)で、かえってきました。

雪でとばないとかなると大変なので昨日帰りましたが、今日はその分お休み。今日のうちにたまっている書類かきをしようとおもいます。

札幌の皆様いつもありがとうございます!次はおそらく3月に!
ではまたすぐに!

2012年1月13日金曜日

明日よりさっぽろ

今日は富士山アネットをみました。大学時代の友人関典子が神戸より参戦。どうやってリハをこなしたのか聞きたい所です。ともあれたっぷり1時間半激しいダンス(?)をみました。
前にもこのグループをみていますが、ダンスのくくりではなくやはり演劇だとおもいました。その境目は微妙な所ですが、台詞の有無や動きの問題ではなく、ドラマツルグのようなもの、見えるものをどこまで信じるかかなとおもいました。でも演劇をやっていて、しかし海外で芝居を見たときに台詞がなくともつたわってくるものがあって、それを大事にしたかった長谷川さん(演出家)の言葉はとてもよくわかります。私もそう思います。ニヤカムさんとの対話なんて英語じゃないですもん。
単なる運動とダンス舞踊の違いはイメージがあるかどうかだと思います。
私はダンス的といわれるこのグループの作品はイメージよりもきちんと見える事実を重視していると感じました。明日以降も一日2回ずつ公演というハードスケジュール。がんばれ関ちゃん。

さて、私は明日(すでに今日)札幌に帰ります。
ワークショップの打ち合わせだけでなく、おどりにいくぜもみにいっちゃいます。ちなみに踊りにいくぜ札幌は完売で追加公演だそうです。ぜひ。

2012年1月9日月曜日

i phoneになりました

どうでもいい話ですが、
年末年始のこのドタバタ時期に携帯が突然使えなくなり、いきなりi phoneにせざるをえなくなりました。i pod touchはもっていましたが、いきなり一気にレベルアップ。情けないことにうちのパソコンさんはそこまでレベルが高くなく、全く連動していない(マックなのに)という恐ろしい事態になっていますが、がんばって使いこなそうと焦っています。

携帯が使えなくなった。
ということはデータも消えたということです。
これで何回目でしょう。

皆様、すみません。
思い出したらメールください。

おまけですが、i phone使いこなせなくて電話に出ようとして切ってしまったり、電話帳に登録しようとしたらかけてしまったりという情けないこともおきていて、大変です。周囲の皆様にはご迷惑をおかけします。

新年そうそう飛び回る日々

新年早々飛び回る日々が続いています。
正しくはとんではいなくて、電車の旅。日本には青春18きっぷというとても便利なきっぷがあって、それと夜行バスとを駆使してなんだかとんでもなく歩くたびに出ていました。
歩くということはそれ自体に癒しの効果があるようで、面白かったです。携帯の電波もろくに通じない山の中をひたすら歩く、山の中じゃなくてもひたすら歩く。とにかくもくもくと。幸せなことです。

年明け一個目にみた舞台は青山円形劇場のこどもミュージカル。
シークシークシーキングストーリー
http://www.aoyama.org/topics/kirin/family2012.html
温子先生の優しさがたくさん詰まったすてきな会でした。
高谷さんがもういないのだというあたりまえのことをまたおもいかえし、しかしきちんとそれが続いていく、そのおもいが見えてくるような舞台でした。もちろんミュージカルとしてうまくできているのはいうまでもありません。これも円形を知り尽くしているからこそ。

翌日に宮沢賢治のシンポジウム@シアターX
実はシアターXさんの今年の舞台芸術祭のテーマが賢治さんだそうです。それはいってみなければといってきました。その足で花巻まで。

今日は戻ってきて久々の友人たちに会いました。
皆さん、きのの身体のことを心配してくれていて、すみません。ありがとう。元気です。
特に上地くん(銀河鉄道音楽担当)とは日本にいる間に(現在ベルリンより一時帰国中)なにかつくらなきゃいけないなあと(既に曲もあるので)思いながら様々にお話。
また少しずつつくらねばなりません。

銀河鉄道、なくなったのではないです。
シアターXとは限らず(公募も募集中)、
形はかわるかもしれないけれど、きっと続くはず。いえ、続けていきます。

2012年1月2日月曜日

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

昨年は公演が中止になってしまうなど、皆様に多大なご迷惑をおかけしました。
現在は回復し、少しずつですが、活動を再開しています。

公演内で行おうと思っていた一般の方に参加してもらうシーンだけでも現実化させるため、映像制作のプロジェクトを開始しました。
http://kawasaki-ac.jp/theater-topics/20111223/
元々の案では1日練習して舞台に上がってしまおうという形のものだったのですが、それぞれの人とお話し合いをしながら、それぞれの人の生き方をみていくということを考えたときに、従来の舞台公演にこだわらず、制作過程をのこしていくことのほうが大切なのではないかと思いました。
練習日程など限られた日程ではありますが、できるかぎりのことをしたいと思います。

3月には札幌ちえりあ(生涯学習センター)でのママむけワークショップ、滝川市文化工房でのワークショップも行います。様々な方々が紹介、支えてくださっているからこそ、続けることができています。ありがとうございます。

舞台公演についてはしばらくは予定しておりません。
また決まり次第おしらせいたします。


新しい一年がはじまります。
今後ともよろしくおねがいいたします。

きのさいこ