2012年2月22日水曜日

新百合が丘版AMANOGAWAプロジェクトはじまりました。

実はここの所かなり忙しかったです。
今日はひさしぶりに落ち着いています。本当はブログで紹介しなければということもたくさんあったのに、かききれていないまま。

まず、一番はじめに書いておかねばというのが
「AMANOGAWAプロジェクト」新百合丘版がはじまりました。ということ。
銀河鉄道がなくなって、しかしそのワークショップ参加者と何か作りたいと考えた部分だけをきりとって映像化するプロジェクト。作品のタイトルはまだついていないので、しかもダンス作品と呼んでいいのかも微妙な所なので、このような呼び方になっていますが、映像ではあるけれど確実にきの新作です。
最終的に17人の方が参加することになり、顔合わせをし、初回のワークショップが終了しました。
これまでにも杉劇リコーダーず、ゆるやかにのびやかなからだをつくる時間などたくさんワークショップを行っていますが、今回もまた個性的で幅広い年齢層の方々に集まっていただき、おもしろいことがおきそうです。(17歳の高校生から60歳代までいらっしゃいます)
出来上がった映像は3月25日より30日まで川崎市アートセンターで公開します。ぜひみてくださいね。

初回はいきなり映像のヤマワキさんがインフルエンザ疑惑でこれなくなってしまうなどのアクシデントに見舞われました。インフルエンザ、確かにすごくはやっています。皆様もお気をつけ下さい。

2012年2月16日木曜日

ナジ

ジョセフナジ「烏」
よかったです。

昔から大好きですが、(実はかなり作品をみている)ナジらしい作品。音などもすごくすき。
明日まで世田谷パブリックシアター。
ナジの身体張った美術系ではパソドーブレという作品があり、それもかなりすてき。


残念なことにナジをみるのを優先してしまい、大山をみそびれてしまいました。ごめんなさい。。ダンコレ今年は全くいけていないです。

2012年2月14日火曜日

パフォーマンスのお知らせ2月25日

おどるひととひくひと(ときどきふくひと)が対決します。ただそれだけのこと。だからタイトルもありません。


2007年赤煉瓦の早朝外で踊って以来久々に対決します。今までほとんどおそとしかも団体戦だったので、2人でというのは実は久しぶり。今回はピアノのある室内でおちついて、いえ、きっちりと。


上地くんはなくなってしまった公演「幻想銀河鉄道」の音楽担当、既にフレーズなどは考えてくれていて、本当に申し訳ないことをしました。また3月にはベルリンに戻ることもあり、いる間になにかできないかと急遽企画しました。タイトルはこんなですが、結構ちゃんと話し合っています。
会場の茶会記はJOUさんに教えていただいたすてきな喫茶店。Jazzのライブなどが開催されるスペースはありますが、あまり広いお店ではありません。おこしになる際はご一報を。




会場:綜合藝術茶房 喫茶茶会記
東京メトロ 四谷三丁目駅より 徒歩5分
〒160-0015 新宿区大京町2-4 1F
お電話 03-3351-7904(営業時間のみ応対可)
メール sakaiki@modalbeats.com
http://gekkasha.modalbeats.com/
料金:1500円(ドリンク込み)


”上地正彦”
鍵盤演奏家。幼少よりクラシックピアノを学び、2002年より東京や神奈川を中心にバンドおよびソロで活動、2010年よりベルリンに移住。
http://www.myspace.com/uejimasahiko


”木野彩子”
踊子。幼少よりモダンダンスを学び、札幌、東京、横浜、パリ、ロンドン、たまに韓国、現在は相模原在住。ときどき茶会記に出没する。

音の城、音の海

神戸にある、障害を持つ子供たちを中心としたグループ音遊びの会のDVD、『音の城、音の海』をみる。
映画ではなく販売されているDVD(神戸大の野村幸宏さん作)のほうです。

みんな好き勝手に弾く、吹く、暴れる(?)。音楽とは何か?という疑問を投げかけるような問題作です。いえ、音楽とお客さんが子供たちの意識をのばしていく過程をみることができます。お客さんがいて、聞いているということ。あ、おわったというあの感じ。確実に音楽だと思います。ご興味ある方はぜひ。

音楽もダンスもあまりかわりありません。
ダンサーがみてもとても興味深いと思います。

音楽の人を私は尊敬しています。
楽譜があり、法則がある。
いえ、べつに私が無法者というわけではないですよ、多分。

和光大学ダンスパフォーマンス

TVでダンス必修化の話をみたついでに昨日アルテリオで行われていた和光大学のダンスパフォーマンスをみたので触れておきます。

和光大の大橋先生は大学の先輩で、たまたまその日の開演30分前に家のパソコンでアルテリオのウェブをみて発見、いかねばと思いダッシュでかけつけました。(近い所にいる割にあわないものなのです)

学生さんのダンスパフォーマンス(かなり気合いの入った作品たちで、男子生徒も多く迫力がある)の間に中学生のこたちの作品(伝承遊びをもとに展開したもの)がおりまざっていて、およそ1時間。私は先約があり、ここまででしたが、その後「遊び」の効用についてのシンポジウムがあったそうです。

いただいた資料によれば様々なワークショップ、出張授業を行っているらしく、とても興味深かったです。(近いエリアなので、ぜひまたお話ししにいかねばなりません)

遊び
今は亡き加賀先生の講義ではロジェカイヨワ「遊びと人間」を読みました。
私はあまりよい学生ではなく、情けない限りですが、遊びの中にすべてが含まれるその感じはとてもよくわかります。授業でも様々な鬼ごっこ、遊びをくりだしていますが、18歳向けにはある程度ルールがあるものになります。氷鬼やだるまさんが転んだの様々なバリエーション。でも本当の遊びはルールを飛び越える所にある。
授業の中でギャップを感じ、まだ解決はできていません。


熱く教える大橋先生の姿が目に浮かびます。
そしてそれにひかれて学生さんが集まってくる。
とても楽しみな学校です。

中高のダンス必修化について

たまたま帰ってきてTVをつけてみたら、中学高校の保健体育でダンスと武道が必修になるというニュースをやっていました。
その中では体育の先生がリズムダンスの講習会を受ける様子や、大学の研究室でヒップホップダンサーと初心者の動作解析を行い評価に役立てるという話がでていました。

ダンスとはそもそもどういうものなのでしょうか。

私は一応ダンスの専門家として活動しつつ、ダンサーだった時代も経て、しかしそれぞれの人の表現だと考えています。いろんな表現、違いをしり楽しむ。
評価のためにプロのダンサーとの差を明らかにし、それに近づくよう指導するというその番組で出ていた話は何か違うような気がします。

世の中には様々なダンスがあります。
技術を競うダンスもある、勝利のために必死で練習するダンスもある、
でも本当はそういうことではないと思うのです。

大学時代、私はそのまっただ中にいて、今も後輩たちはそのなかでもがいています。しかし当時から私たちはどこかで疑問に感じていました。文部大臣賞やら学長賞やらありがたいのは確かですが、なにか違う。

ダンスの楽しさとは、何か。
ダンスはもっと自由なものではないか。
そのときの作品の完成度は本当にすばらしいものですが、それを経てそんなことを思います。

保健体育の教員のほとんどは専門の競技をもっています。球技だったり、陸上、体操さまざまですが、それと表現にはかなりの違いがあります。先生方の不安はとてもよくわかります。実際私がつとめていた学校でもそうでした。
ダンサーが出張授業できればどれだけよいだろう、とおもいます。
実際にダンスの授業は1年のうちの数週間、その間その地域の各中学高校をまわるような人がいてもいいのではないか。ダンサーでなくとも、演劇の人でもよいかもしれません(体育の枠は超えてしまいますが)。

しかしどうしても外部から人を呼べない、どうしよう、そういうときにぜひと思うのが伝統舞踊の数々です。できればいくつかの地域固有のものを、その土地のことを学ぶのと一緒に行ってほしいと思います。基本的に型があるもので、動きにも意味があるので入りやすい他、長く続けられるものです。

昨年札幌の高校にダンス(表現)の指導にいきました。
本人たちが一番驚いていたのは、こんな動きもできるんだということ。
うまいとかかっこいいとかだけではなく、
初めてのダンスにふれてもらえたらと思いました。

2012年2月12日日曜日

サンサーンスの白鳥



先日伺ったトッティの会のときにせっかくだから一曲なにかといわれて、急遽踊ることになった白鳥。。。
これはワークショップ前にとりあえずどんなかやってみましょうといってとってみた映像。ちなみにクラリネット(岡本文さん)もピアノ(内丸先生)急ごしらえなのにとても上手。
白鳥というのはリクエスト(冬だし)からですが、やっぱりわかりやすくきれいって大事だなあと思い、最近バレエからはなれている自分を反省しました。
はじめて踊りをみる、ダンスってなに?というときにきちんと見せれるよう(魅せれるよう)日々の訓練を怠ってはならんとおもいました。

2012年2月9日木曜日

ちゃんと生きてます!

先日とある劇場で知り合いの舞台批評家さんにあったところ、
非常に心配されてしまいました。
公演中止、健康上の理由、またきの知人も知らなかったりということが重なり(一応近しい範囲にはお知らせしておいたのですが、、)、「余命宣告されるような大病」ということになっていました。

大丈夫です。
一応。
お仕事もセーブはしていますが、なんとかこなしています。

確かに体力が落ちてしまい、ものすごく寝ないと身体がもちません。
できる仕事量も限られており、お断りせざるをえないこともでてきました。
ラッキーなことに教育系のお仕事についていることもあり、比較的時間にゆとりを持てる状態だからこそ、やっていけている現状です。
でも大丈夫です。
たくましく生きています。

アルテリオの機関誌の発行してしまった分は公演案内なども載っていて、見かけるたびに心配してくださっていたとのこと。ワークショップの皆さんにもご心配をおかけしております。
一日一日を大切に。
ちょっとスローペースですが、続けていきますので、どうぞよろしくおねがいします。

シアターX

シアターXという劇場がある。
両国にあり、いつも独特の企画をたてていて、興味深いとは思っていた。
なんとオペラ研修会までひらいてしまうという。イタリア語でドンジョバンニをやってしまうというからすごい。(ただし劇場規模のこともありオーケストラはなく、セットも最小限のもの)
さらにすごいのは主催の公演はすべて1000円で行うとしている。

これはその昔ピーターブルックが日本の公演があまりに高い値段設定でおこって上演を取り消したという事実から、多くの人にひらかれた劇場を目指し、設定したそう。

しかしながらブルックさんはフランス政府から億単位ともいわれる助成を受けていたりとか、フランスの多くの劇場は大きい劇場で安い席もあれば高い席もあるという設定であったりとか、そういう事情があってできることであって、日本でそれをやるのは無謀ともいえる(と少なくとも私は思う)
例えばドラビル(パリ市立劇場)ではピナバウシュだろうが山海塾だろうが同じ値段でみれるが、学生値段で12ユーロくらい。いくらユーロ暴落中とはいえ1000円よりは高い。しかも席数は1200は超えるでしょう。
シアターXはどうがんばっても300席もないわけで、どのように成り立っているのかとても不思議。しかしオーナー上田さんの女気というかなんというか、心意気でがんばっている。

本当にすごいことだとおもう。
寄付などはしないけれど、ぜひ続いてほしいと思う劇場さんのひとつ。
皆様もぜひみてみてくださいませ。

2012年2月7日火曜日

こむぎねんど

こむぎねんどをつくりました。

小麦粉1kg
水300cc
塩大さじ1

をまぜあわせ、こねます。

そこでさらに
サラダ油を適当にいれ、さらにこねます。そして冷やします。

こういうときには単純反復運動しかも肉体系がよいようなきがして。みなさまもぜひどうぞ。


静岡にいってきました。
自分の精神の不安定さを思い知りました。
きちんと受け入れなきゃと思っていたのに、ひきづられてしまいそうでした。
ことばがでなくなるんだとあらためて思いました。笑えました。変な話ですが。
またすこし大きくなったこどもたちからエネルギーをもらってかえってきました。
電車に揺られてごっとんごっとん。なかなか考えさせられる時間でした。

2012年2月5日日曜日

ひらいていること

杉並区こども発達センターにてワークショップをおこなってきました。

トッティーの会という様々な障害を持つこどもたちとおかあさんの会に招いていただきました。これまで数多くのこどもたちむけワークショップを行ってきましたが、身体に障害を持つこもまじえてのワークショップははじめてでした。

今日のワークショップの主な内容は
握手でこんにちは(毎回行っているはじまりのご挨拶)
ゆるのびマッサージ
みんなで輪になって波をおくろう
むすんでひらいて(ひとりで/みんなで)
いろんなものをおくってみよう
カルメン(毎回行っているカルメンの音楽にあわせて布と動く)

正直ここまでこどもたちが動くとは思っていませんでした。12月のうちに見学にいき、こどもたちの様子をみてなじんでいたせいもあったものの、お母さんたちも巻き込んだこともあり、どんどん動いていきました。波を送りながら声もだしてみたり、いろんなものをおくりながらどんどんかたちが変化していったり、普段は身体が固い(お母さん談)こがあしをのばしたり、本当にいろんなことがありました。

それというのも今まで一緒に活動してきた仲間と一緒、みんなでうごいたらうごけちゃった勢い、一緒にたのしみながら参加してくださったお母さん方の力のおかげです。本当にありがとうございました。

それぞれの障害の質、レベルともに様々で、年齢もまったく異なるのですが、このグループでいえるのはみなひらいていること。
私自身もまたさいきんちょっと閉じ気味だったので、ああ、そうかと実感しました。世の中閉じている人の方が多いです。学校で授業をしていると閉じている人をいかにひらいていくかでかなりの時間を費やします。それがこのグループはひらいていた。
障害をもたないこどもたちとほぼ同じ内容のワークショップを短い時間ながら行ってみて、本当に大切なのは身体能力以上にこころがひらいていること、またひらくことができる場作りだと思いました。

本当に衝撃的な、怒濤の時間でした。

私も本当に楽しかったです。
うしにもなったし、はくちょうにもなったし。

またがんばれそうです。

2012年2月4日土曜日

友人がまたひとりなくなりました。

出会う人がいれば去る人がいるのです。
たまたまなのかなんなのか、ここ1年、友人昔の教え子他身の回りの方がなくなっていきます。私もそういう年なのですが、まだ若いひと(自分より若い人も多い)の訃報をきくのは残念でなりません。

とてもすてきな作品をつくるひとでした。
1人ずつ異なるすてきなデザイン画たち、衣装たちはカラフルでとてもかわいらしかった。それぞれがすてきであるだけでなく、どんどん改良し、つくり続けていくその強さも、その優しさもすべてが作品にしみわたっています。

私が一緒にいた時間はほんのわずかで、同僚のみなさん、家族のみなさんの悲しみは想像しきれません。今はしずかにご冥福をお祈りするのみです。

大きなバオバブの木に眠り、また出会う、そのときまでしばらくのおわかれです。
その感触を忘れずに、私の中に宿わせて。
踊ることでまた出会えるという言葉はきっと本当だと信じています。
だから私は今でも踊っているのではないかと思いました。



このタイミングでトラムにいくことになるとは。
そして懐かしい気配を感じました。

2012年2月3日金曜日

トラムにて金魚の公演をみてきました

大学時代の後輩で、とてもいいダンサーでもあるあしみねなおちゃんがでていることもあり、シアタートラムにいってきました。

結構昔から、金魚はみていますが、はじめてユキオさんのソロの冒頭のところがおもしろいと思いました。今までのがおもしろくなかったというわけではなく、ユキオさんという身体がおもしろかったという意味です。
おそらくとても賢い人で、作品の構成などもしっかりしているのですが、舞踏出身ということもあり身体にこだわってきたことは知っています。そして身体の質感にこだわりがあるのも知っています。それがちゃんとみえた冒頭部分。
でもなぜ照明にはしってしまったのでしょう。

私は長いこと照明効果とともに作品をつくっています。
ラッセルさんの影響はかなりありますが、実はその前から、既に片鱗は見えていました。
暗闇で踊ったり、電球振り回したり、ろうそくつけてみたり、プレイスプライズのときにも「照明が動くんです」と説得しきったくらいです。ジャッキーやあさ子さんといった照明さんも巻き込んで、ああでもないこうでもないと照明実験すること数多く。

ただ、身体にこだわるのであれば、照明はできるだけシンプルにしたほうが、身体の変化/違いがみえてくると思っています。

逆に照明にこだわるからこそ、ラッセルワークでは身体の無個性化、抽象化が必要だったしそれをしてきたのだと思っています。
私は元々あまり個性がある方ではないし、このようなトレーニングを積んで、よりいっそう”味”のようなものが減ってきてしまったと感じています。だからこそ、自分の身体を超えるために様々な人(トレーニングしたダンサーではない)に協力していただいたり、構成をきちんと構築しようとします。
なのでとてもうらやましい。
なのになぜ照明などに向かったのか。

私がなぜ自分の踊りを信用していないか、自分の踊りがあまり好きになれないのか、
それが一気に見えたような気がしました。
別にユキオさんたちはそんなことを考えてつくったわけではないのですが、でもちょっと救われました。ありがとうございました。

2012年2月2日木曜日

今年も学校のお仕事が終わりました

踊子だけでは食べていけないこともあり、学校の先生もしていますが、今年のお仕事も無事終了。中学や高校と比べると早くにおわってしまうのです。
あとは成績をだしたり、テストやレポートのチェックをしたりという作業になります。

成績というものは毎年かなり考えさせられていて、何を重視すべきか迷います。特に運動能力の高さ/低さでははかれないものだと思うので。
また、最後のレポートは自分の考えを書いてもらうことにしました。
世の中のすべてのことに正解はない。
正解はないが、きっとこちらのほうがよくなっていくだろうという推測で物事は動いていく。自分の意思や考えをきちんともち、進んでいけるように
ということが最後の授業の主旨でした。

私自身もそのように生きていきたいと思い、皆さんへときいてみました。
2年後、3年後いつかまた思い出していただけたらうれしいのですが、、、どこまで伝わったか、疑問です。

そんなわけで私にとっては成績だしはかなり考えさせられる、なかなか大変な作業です。
さて、がんばります。