2012年2月9日木曜日

シアターX

シアターXという劇場がある。
両国にあり、いつも独特の企画をたてていて、興味深いとは思っていた。
なんとオペラ研修会までひらいてしまうという。イタリア語でドンジョバンニをやってしまうというからすごい。(ただし劇場規模のこともありオーケストラはなく、セットも最小限のもの)
さらにすごいのは主催の公演はすべて1000円で行うとしている。

これはその昔ピーターブルックが日本の公演があまりに高い値段設定でおこって上演を取り消したという事実から、多くの人にひらかれた劇場を目指し、設定したそう。

しかしながらブルックさんはフランス政府から億単位ともいわれる助成を受けていたりとか、フランスの多くの劇場は大きい劇場で安い席もあれば高い席もあるという設定であったりとか、そういう事情があってできることであって、日本でそれをやるのは無謀ともいえる(と少なくとも私は思う)
例えばドラビル(パリ市立劇場)ではピナバウシュだろうが山海塾だろうが同じ値段でみれるが、学生値段で12ユーロくらい。いくらユーロ暴落中とはいえ1000円よりは高い。しかも席数は1200は超えるでしょう。
シアターXはどうがんばっても300席もないわけで、どのように成り立っているのかとても不思議。しかしオーナー上田さんの女気というかなんというか、心意気でがんばっている。

本当にすごいことだとおもう。
寄付などはしないけれど、ぜひ続いてほしいと思う劇場さんのひとつ。
皆様もぜひみてみてくださいませ。

0 件のコメント:

コメントを投稿