2015年2月17日火曜日

イギリス ラッセルカンパニーの現在

イギリスではかつてのボスラッセルさんと同僚アレックス、ロベルタにあうこともできた。
当時ラッセルマリファントカンパニーはバブル期ともいえ、元々そんなに大きなカンパニーではなかったものの、私のような外国人をとることもできたし、公演数も多く、様々な土地にいくことができました。(特にはじめの2年。その後の作品が売れなかったのとアルバイトなどができない、ビザの書き換えなど様々な問題があり私はさっさと帰ることをきめましたが凡そ3年半お世話になりました。最後の半年くらいはサドラーズとプレイスがビザを発給してくれたりしました)
現在ラッセルは以前から抱えていた膝を手術、療養中です。彼も50代となり、子どもたちもなかなか難しい年頃なので、ツアーなどを減らし家にいる時間を増やすようにしたいと話していました。年齢、そして身体の変化。シルヴィーさんも今年引退を発表していますが、ダンスの種類によっては長く踊り続けることができるとは限りません。それでも彼らはよく身体を知り、ケアし、長く続けている人たちでもあります。(特にラッセルはフェルデンクライス、ロルフィング、太極拳、合気道、スェーデンマッサージ、様々なことを学び続けてきました。作品の動きも自然運動が多く、イギリスのカンパニーにしては珍しくダンサーの年齢層も高いです)
アレックスは昨年キューバ仲間カルロスアコスタワークに出演、そのときにラッセルの短いソロを踊ったら大反響で、「また踊ろうかな」と思ったそう。当時からあまり練習(ケア、準備運動、クールダウンなど含め)しない人でしたが、40代半ばを超えて(ケアしていないのに)ケガもなく、ばりばり元気な身体を維持している様子。
ロベルタは結婚出産で舞台からは遠ざかりつつ、ピラティスクラスを教えたりはしているそう。他のメンバーたちも元気に踊っているらしいです。ただgirlsは出産子育てでやっぱり舞台からは離れてしまうよねとの話しがでてきました。
身体の年齢は個人差が大きく、何ともいえません。結局自分の身体とよく話し合うことしかないのだなあと。

アレックスのマシンガントークは健在で、ケンサルエリア(北西ロンドン、私たちがすんでいたエリア。)の学校の話し、テレビドキュメンタリーの放映権の話し(BBCと大もめにもめて、弁護士さんに相談し、そうしたら0がひとつ増え、さらに今後の使用については別契約になることになったそう。テレビ番組などで扱われる場合、どれだけ後ろのちょこっとうつっているだけでも契約が派生します。さらにその映像で別のドキュメンタリーを作ったり、その映像を海外に配信するときにさらに別の契約になります。舞台放映権料というのは結構曖昧でごまかされてきたところはあるものの、実はかなりのお金が動いています。)、キューバのリゾートにいたるまで(なぜそんなことを??という気もしますが、彼は昔からダンサーという仕事は寿命が短いので、何らかの異なる仕事を持つべきだと思っており、キューバの秘境を案内するツアーや、キューバサルサのショーなどを考えるアイデアマンでもあるのです)だーーーーっとはなし、私とラッセルはひたすら聞き、5年たったけれどあまり変わっていないと改めて思いました。

今回のツアー中に勝手に映像とってしまう問題、勝手に映像流してしまう問題が発生し、作者(出演者)なのにしらないんですけれど!ということが多数おきました。私はそんなに厳しく取り締まったりするつもりはなかったのですが、あまりにも重なったので、困っています。それによって10年前のお宝映像がでてきて衝撃を受けた(これについては後日)もしたのですが、皆さんもお気をつけ下さい。



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