2018年12月4日火曜日

アカデミックリーディングライティング2

「アカデミックリーディングライティング2」という授業が今年から開講されることになった。(2年生、複数の教員から選んで受講する)
ダンスにリーディングとライティングを要求してくる(!)この授業、どうしたものかと考え色々迷う。
今回来てくれた子が演劇っこと現代美術っこだったので、それに合わせた本をセレクト。
初回は美術手帖2018年8月号のポストパフォーマンス特集よりと椹木野衣の「反アート入門」から文章を選ぶことに。
椹木さんはその翌日トークがあるせいもあるけれど、おそらく美術教育のフレームの中にある美術とそれ飛び越えちゃった美術の違いがわからないと話が始まらないため。
ポストパフォーマンスについては民俗芸能(夏至祭できてくれた武田力くんが取り上げられている)やサイトスペシフィック、レクチャーパフォーマンスなど無意識化で木野が選んできていたキーワードが並んでいるため。私の場合は付き合った相手が民俗芸能研究者で色々連れて行かれたとか、劇場借りるお金がなかったとか、学校の先生だったとかある意味必然の中選んでいて、それが時代とマッチしているというのだからちょっとおかしい。でもそういうものなのかもしれないとも思う。ちょうど県立美術館で行っている展示(ミュージアムとの創造的対話2)がパフォーマンスを含むものなので、パフォーマンスというものを捉え直す意味でも2人に共通する題材ではないかと。

その次は『ソーシャリーエンゲイジドアート入門』
社会にアートがつながるというのはどういうことだろうかと考えるための本。

最後にピーターブルック『何もない空間』にしようかなと。
実は今から50年も前からそんなに入っていること変わっていないのかもよという。年齢ではなく、動ける動けないではなく、発見する心。それが劇場で行われるか、外で行われるか、学校で行われるか、福祉現場で行われるか、もはや場所は関係ないし、経験値というものも関係ない。

演劇とダンスの垣根を越えるためのヒントではないかと思うのです。

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