2020年6月5日金曜日

「7日間ブックカバーチャレンジ」その4

「7日間ブックカバーチャレンジ」4日目
「大系日本歴史と芸能」平凡社。写真は第14巻(竹富島とイオマンテ)
VHSブックになっていて、日本全国の芸能を網羅している貴重な資料。(今から3、40年前の状態が残っているので貴重なんです)DVD化されていないのですが、授業などで使うように変換させていただき、使用しています。
日本に帰ってきて、たまたま職場(神奈川大はもともと国際常民文化研究機構があったりします)にあったこの資料を見つけ、日本ならではのものに憧れて祭りの調査を始める。同僚に教えてもらいながら実際にもみにいく、習いにもいく。その延長上に静御前の舞(ギャラリーパフォーマンス八木美知依、michiとのコラボレーション)しず、静(黒・白)(いずれも八木美知依、三浦あさ子とのコラボレーション)が生まれたり、UZUME(天宇受売尊の舞。作曲家新倉健の委託)、死者の書再読(塩原庭村、やぶくみことのコラボレーション)に繋がったりする。
折口さん、柳田さん、網野さん、本田さん、と民俗学の重鎮達の言葉につながっていくそのきっかけとなった本。
日本の古くからある祭りと今の祭りの違いが気になり、パレードや魅せる祭りの前の巻き込まれるお祭りの楽しさを味わいたく鳥取夏至祭を始める一方、女性芸能者の存在が気になってしまう。
かつて女性は巫女として聖なる職にあったものの、時代とともに身を持ち崩していってしまう。そして歌舞伎の変遷にあるように女性は風俗を見出す不浄のものとして舞台に上がれなくなっていってしまう。
今もなお、相撲を始めとしてその名残はあるわけだが、女性の弱さが表れていると思う。そして今も舞踊業界はそんなに変わってないなとも思う。(脇田晴子「女性芸能者の源流」もついでにあげておく)
授業でもダンスを通じて、ジェンダーや、売春、ダンスが禁止されてきた歴史なども触れていく。自分の1踊子としてのルーツのようなものを探す旅でもある。

個人的には上手くはないなりに、現代の巫女を目指そうと密かに志す。結構真剣。(そして実際にこのあたりから予言の書的なものが増えてくる)




「7日間ブックカバーチャレンジ」とは、「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ」で、参加方法は「好きな本を1日1冊、7日間投稿する」というもの。ルールは次の通りです。
①本についての説明はナシでOK。
②表紙画像だけアップ。
③毎日1人のFB友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする。

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