2014年3月21日金曜日

ヨーロッパロンドン編②Anjali dance company

ヨーロッパロンドン編②Anjali dance company
http://www.anjali.co.uk

前出のあやちゃんは、私が帰国したあともロンドンでダンサーとして活躍するかたわら、オクスフォードシャーにあるAnjali dance companyにフルタイムワーカーとして入りました。

このグループ、コミュニティダンスについて詳しい人なら知っている「ダウン症の人で構成されたプロフェッショナルのダンスカンパニー」です。
ただ、現在はファウンディングがカットされてしまい、完全にプロフェッショナルと言い兼ねるところはありますが、現在でも海外公演を行ったりもするし、BDE(British dance edition 英国ダンスのショーケースで2年に1度開催される)にも参加していたりします。
あやちゃんはここで指導者(兼振付家)として働いていたこともあり、現在も月に1、2度通ってきているそうです。
バンブリーのMill Art Center(https://www.themillartscentre.co.uk/wps/wcm/connect/micro/MillArts/)を拠点に英国(ダンサーのうち2人はロンドンから通ってきています)中から集結したダンサー6人ががんばっています。
ダウン症の特性として関節が極度に柔らかかったり、逆に筋肉が弱かったり、運動を覚えるのに時間がかかったり(しかし一方で長期的な記憶力はすばらしく高い)などがあげられ、それらの長所短所を利用しながら作品作りをしてきたあやちゃんのワークを見学させていただきました。
私は作品を見ることはできなかったのですが、それぞれが支え合い、とても良いバランスを保っている点、そしてダウン症というハンディを負ってはいても、それを乗り越える表現性を目指している点、とてもすてきな時間をみました。

ファウンディングカットについてはラッセルのところほどではないですが、かなり英国ダンス業界にダメージを与えています。一時はこのカンパニーも危ういところだったそうです。それを救ったのが、なんと元ラッセルカンパニーマネージャーのグエン。
グエンはちょっと田舎に引っ込んでダンスから離れようかと思ってといって2007−8年にラッセルカンパニー(及びロンドンダンス業界)から離れたのですが、その引っ越し先がバンブリーだったそうで、様々な縁つながりで助っ人になったそうです。
今回日程の行き違いであえないかと思っていたら、なんとロンドンではなくバンブリーであうことになり、久しぶりに話しをしました。
現在は週1くらいでロンドンに通いながらダンスマネージメントも少しずつ行っているとのこと。昨年は50人のプロフェッショナルダンサーと450人のコミュニティダンサーによる作品をラグビー試合にあわせて開催というなんだかミラクルな企画を行ったのだとか。(まさしく私の大学院の研究範囲にぴったりな話題)


ちなみにグエンのアシスタントをしていたクレアがつくった会社モルトンベイツカンパニーはグエンが担当していた多くの仕事を引き受けることになったこともあり、かなりの数のカンパニーを受け持つ企業になったそう。あやちゃんの所属するヤエルのカンパニーもクレアのところでそれまた驚き。







0 件のコメント:

コメントを投稿