2020年5月18日月曜日

芸術入門2020

今年の芸術入門は普段だとクラシックに対してのモダンダンス・コンテンポラリーダンスということで1つで説明を終わらせるところを珍しく2項に分け。モダンダンスと表現の自由というタイトルにしてみた。あえてモダンダンスを取り上げフェミニズムとの絡みや黒人差別問題などを取り上げ、社会運動と連動していた時代というのを扱ってみた。
宮廷舞踊を理想とし美しく憧れの世界を作り上げるクラシックバレエと比較して、社会に対して訴える表現としてのダンス。それは美術や映画、文学などにも共通して言える。
その時代の人たちが作ったので、今でも学校の体育のダンスは表現に重きを置いているし、意味を伝えることを重視している傾向がある。
現代のコンテンポラリーダンスの主な動きとはだいぶんズレがある。
コンテンポラリーダンスとコンテンポラリーアートも前はもう少し近かったけれど、最近どんどん乖離していっている気がすると個人的には感じている。

今、youtubeやツイッターなど様々な形で個人が意見を発することができるようになってきた。その一方で、無記名の状態で他者を攻撃することも増えている。その情報をどこまで信じていいのか、各個人の判断が重要になってくるし、しっかりと見極めなければならない。しかし、今、それぞれが言葉をもち、それぞれに表現をすることができるということはある意味幸せなことで、民主主義がきちんと成り立つためにも自分の意見を持つ個々人が成立する必要がある。

おかしいと思ったらおかしいという。
そう言い出せるための言葉や知恵を自分をあるいは自分の大切な人(もの)を守るために得るのが大学での学びである。
絶対的な正しいや正義がない今、その言語化は非常に難しい。でもそれを模索している。
(モダンダンスの時代とかは比較的わかりやすい正義が成立していたのだとも思う)
芸術はそのようにもはたらいてきたということを端的に示した日だった。そしてツイッターデモによりとりあえず検察庁法の改正は一回ストップになった。ある意味とてもタイムリーでコンテンポラリーな会だった。
学生たちは録音を聴きながら、あっ、これのことか!って思っただろう。

色々あって体操レクチャーは映像製作が続けられている。


0 件のコメント:

コメントを投稿