Pieceに参加してくださった皆様を勝手に紹介、というか感謝の気持ちをこめて。
音:田中徳崇(ドラム)
見に来た皆様に「どこの人!どこでみつけたの?」ときかれるのですが、そもそものきっかけはIchIの青山トリエンナーレ再演のときにパーカッションがいなくて探していたときのこと。おそとダンスとAMANOGAWAの上地君とアメリカシカゴにいる加藤文子さんの紹介でした。その後ユーグ(フランス人チェリスト)、八木さん(箏)などともつながり、即興世界狭いぞというのを実感しました。3年前青山リハで「段ボールたたこうかな」とか言っていたのりさん、今回も面白い言葉をたくさんのこしてくれています。(そういう言葉は作品のヒントとなるので内緒です)
「1+1=3」というトライアルピースをアルテリオでつくったときに関わってもらっていて、その上演ができていないので、今回再度お願いしたのですが全く異なる作品となってしまいました。さらにとうとう舞台上を歩くことに。
普段舞台の上を歩くことはないわけですごーくすごーく悩ませてしまった気がします。ゆっくり歩くを「ここからここまでが約10歩で1分かけるには1歩あたり6秒で」などと分析をするところ、ただ者ではありません。(思えばドラムという楽器は1秒をいかに分節していくかというところもありとても数学的なのかもと思います)そして悔しかったのか隠れて練習してきたりするところもちょっといいです。(九州男児は負けず嫌いです)
でも本当は
「1から100を演奏する人はたくさんいるけれど、1から0の無限の可能性を表現しうる人はなかなかいない」
という言葉に言い表されているような気がします。
尊敬と信頼をこめて。
光:戸井香織
私のヨーロッパにいた時代(彼女は札幌に住んでいた)をのぞいて、ほとんどのきの作品に関わるきのブレーンの一人、かつ大学時代からの親友。
彼女自身は踊らないが(在学時もそんなにばりばり踊る方ではなかった)、一貫して冷静にみつめつづけるその姿勢はとてもありがたい。今回人がいなくてたまたまという以上に、もしも光という役をつくるなら戸井さんしかいないと思っていた。
観客が見るすべてのダンスは光りあればこそ。光によって観客の視点はコントロールされる。タイムキープも含め重要な役割であり、彼女なくしてはこの作品は成り立たない。
感謝をこめて。
動き:oeuf
oeufウッフ、フランス語で卵の意味。大学時代の友人は10年近く踊らず隠れていて、同したかなと思って掘り出してみたら卵になっていた。その間出産、育児様々なことがあり、しかし今回のリハーサルでたくさん話し、また今回の舞台でスパークし、「踊ろう」と思ったらしい。今のウッフさんは生きなきゃと踊らなきゃが一緒のとてもいいとき。それを紹介しなければと今回の作品になったところもある。
作品冒頭の光をあてるところ、目をぱっちり開けるとき「目覚め」だと思う。
後ろに回って背中に光をあてるところ「天使のはね」だと思う。
どこまでもとんでいけますように。
終演後他のダンサー(主にkentaro!と瑞丈くん)たちに触発されたのか、名古屋オービタルにも乱入。これからが楽しみ。
希望をこめて。
付け加えてくとウッフさんは「きのさんの専属ダンサーですか?」ときかれるらしいのですが、そんなことはないです。きのさん普段ソロがほとんどです。ウッフさんにご興味のある方ぜひ踊らせてください。きのも別に自分の作品以外でも踊ります。ダンサーとしての依頼も受け付けます。(ただし練習期間など要相談、振り覚えは悪いです)
ウッフ、戸井、きのは大学同期(濃いなあ。でも私や戸井さんは大学内では薄い方だったので他のメンツはさらに濃い)、のりさんも一個違い。心強い同年代です。本当にありがとう。
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