2019年3月12日火曜日

わらべ館ワークショップ20190310

わらべ館ワークショップ
2019年3月10
講師:金井隆之、荻野ちよ、田中悦子
サポートスタッフ:高橋智美、木野彩子
参加者数:28
主な内容
1230— 顔合わせ、ワークショップの流れ説明
前回(930日)の反省を生かして、前半戦で飛ばしすぎない、ゆっくりと動くところも作ること、身体の感覚を拓くことにフォーカスをあてましょうという裏テーマを設定する。(1)
この空間や空気感を感じるということを重視するために、講師の紹介をしないでスタートすることとする。また、音楽の金井さんは初めから登場しないこととし、ウォームアップが終わった後、ストール(ベージュ)をかぶった何者かわからないものとして小さな音を立てながら登場する。
後半では鳥取の民謡を持ちいて歌い、踊るという流れ。前回行った碾き臼歌の他に子守唄とまりつき歌を用意してくれた(が事前に聞いておくなどのことはしていない)。
前半は基本的に金井さんの演奏、サポートスタッフたちはそれぞれに小さい楽器(カリンバ、パチカなど)を持っているが子供達には渡さないで進行することにする。
1320分〜 子供達が少しずつ集まり始める
13時半〜 高橋さんからの簡単な説明
(写真、ビデオの撮影に対する許可など)
ウォームアップとして荻野さんから簡単な準備運動(身体の各部位を回していくこと)、ゆっくり歩くこと、床がゼリー、ゼリーが全身を覆っているのをかき分けて進む、ゼリーが水になるなどイメージを重視した言葉かけで動いていく。(2)
1350分ごろ 子守唄
ストール(ベージュ)をかぶった金井さんが何者かわからないもの(スタッフたちの中では地縛霊)として小さな音を立てながら登場する。(3)
子供達が驚き、動揺する。
子守唄の歌に合わせてみんなでゆっくりと倒れ寝る。(指示はしていないがスタッフたちがゆっくり倒れて寝ていく様子を見て子供達も促されていく)
子供達がベージュストールを剥がし、「ありゃ?」と気がつく。
何をしようかなとまりつき歌へ移行する。(4)
1355分ごろ まりつき歌ワーク
みんなが見えないまりを持っているという話をする。そのまりをみんなで投げ合う。(5)金井さんが歌う中、みんなで足を踏み鳴らしつつ、まりつきを行うような動き。
まりつき歌の終わりが川に流されるという歌詞なので、そのまま流されて池に集合する(先ほどのベージュストールに集合する)(6)
1405分ごろ 碾き臼歌
歌のサビに当たる短い小節をまず覚えてもらいみんなで歌ってみる。そこに重ねるように金井さんが歌い始め、重奏となる。そこに臼を引く仕草をダンサーたちがやりながら皆で立ち上がり、円になって動き始める。
歌に合わせて手を叩いていたが、その後に足音を鳴らし、さらにボディパーカッション的に身体の各部位を叩いていくなど発展させていく。(このあたりは指示をせず、荻野、田中、木野らが動きながら見せていくことでだんだんと促して行った)
金井さんが歌い始めると言葉が発せられなくなる。同様に動きに加わると演奏がしきれなくなるので、サポートスタッフたちが随時演奏のサポートなどに回っていく姿が見られた。(7)
最後に再び碾き臼歌に戻り終了
1425分ごろ終了後
講師の紹介を行い、アナウンス(銀河鉄道祭などの案内)、金井さんより提案があり、碾き臼歌の動画をとりたいとのことだったので、時間がある方々に残ってもらい、撮影を行った。(アートプロジェクトとして日本各地の民謡を紹介するようなアーカイブを作っていきたいと思っているそう。)
1340 振り返り

    全体的に良い流れができていたのではないかとの声。バランスよく展開ができていたのではないか。
    荻野さんの進行がうまく、自然と入ることができた。ゆっくり動くや水に流されるイメージはその後まりつき歌や碾き臼歌の時にも応用され、うまくつながったように思われる。今回この内容にしたかったのは311関連番組を見ていてとのこと。しかし津波などの言葉かけは特に行っていない。
    何者でもないもの(地縛霊)は子供達にとっては驚きで、興味津々の様子。怖がる子も出てくる。(保護者の方がそばにいてサポートしてくれていましたが、年代によっては配慮が必要かも)。当日あったものでベージュの布でしたが、このような布が一枚あると便利という話が出た。(黒布でも良いですが、より怖くなるのでベージュくらいが良かったのかもしれません)
    今回のテーマとしてあまり決めすぎないというのがあった。前回(9月)のようにあらかじめプランを決めすぎると隙間がなくなり、焦った感じになってしまうのではないかという意見に基づく。ただし、これは前回を体験したメンバーが揃っているからこそではないか。今回金井さんがリードするところもあったものの、荻野さん、田中さんたちがやりながら動きを増やしていったり、音楽面でサポートしたりということがスムーズにできていた。おおよそどういう感じかを感じ取り先を見越して動くことができる関係性ができつつある。振り返りでも一人で進行するのではなく、できれば2人くらいのアシスタントがいることで進行をスムーズにできるという声が出ました。言葉を出さなくても動きやアイコンタクトで進行していくためにも複数人数いると好ましい。
    まりつき歌は今回課題として残されました。見えないボールのやりとりは個人だけではなくみんなで共有できるものであり、そのリズムを利用して動きを作るなどできそう。また、歌詞が長く覚えられないので、皆歌ったりができないのも少し残念。簡単なまりつきモチーフなどを作って一緒に踊ったり、着くのに合わせて膝をタッチするなどのゲームを作って遊ぶ時間なども作れそうという意見が出た。また歌詞も独特なので、ちゃんと聴きたい(しかも一回聞いてもよくわからないからわかりたい)という声もあった。この歌詞から動きを作るなんていうことも可能かもしれません。サポートスタッフたちも事前に聞いていなかったこともあり、消化不良という印象が残った。(→次回リベンジを図ると金井さんは言っています)
    池についてはなんとなく用意したものの、そこから発展ができず。せっかく集まったので何かできると良かったのかもと思われた。
    サポートスタッフたちが音でもサポートし、うまくつないでいきました。(4)参照。ただし楽器の置き場の問題は今回も課題となりました。隠しておく、台を用意する、布をかけておくなど子供達が手を触れない場所に置く必要がある。

今回参加者の保護者の方がかなりノリノリで楽しそうに行っていたのが印象的でした。

来年度は予算申請中ではあるものの、継続的にこのワークショップ事業を定着させていきたい。また、鳥取の音楽関係者でこのような試みに興味を持ってくれる人を開拓、広めていこうと思っています。

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