2019年3月3日日曜日

夏至祭における思想

鳥取夏至祭を今年も開催します。

ちょっと銀河鉄道祭と間違ってしまうけれども別物です。
鳥取銀河鉄道祭はとりアートと言われる県民芸術祭のメイン事業です。初めて公募になったところをすかさず応募しました。そしてもしかすると最初で最後の公募型です。(県予算の変更による)
夏至祭はその話が来る前に始めた木野の個人的な実験です。だから木野がいる限り鳥取で開催を続けることができます(銀河鉄道祭は今年限定のもの)
私自身が面白い出会いを求めて様々な土地を求め実験を繰り返してきたことを鳥取で行うことにしようとしました。

振付家やダンサーは作品を発表する場所を求めています。
私自身も様々な場所を開拓しながら生きてきました。
でも作品作りは本来結構ヘビーな作業で、そんなにたくさんできるものではありません。振り付け料とか出る仕事があっても衣装代や交通費で消えてしまう状況。でもそれでも出さねばならない時もあります。「ダンスハ体育ナリ」のように。そのリハーサルなどに費やされる経費を考えた際、私はそこまで支払いきれないと思いました。(残念なことにまだまだ鳥取ではダンスをお金を払って見るという文化が根付いていません)
鳥取夏至祭では単純に街中で遊ぶ、いろんな人に出会うということだけに特化することで許してもらおうと思いました。それでもそれぞれがMAXを出して来るでしょう。だってそれが遊びだから。そしてまた新しいコラボレーションパートナーに出会い、一緒に作品をつくっていく、そういう出会いの場所です。(出会い系と名付けられたこともあります、まじか!)

昨年静岡の大道芸フェスティバルでギャラ問題が発生しました。
公的な助成金で回るものであればそれもいいかもしれません。しかしこの夏至祭は純粋に遊び路線で行きます。正直赤字です。でも、その分自由がある。大道芸は本来それゆえに芸が磨かれていたはず。
助成金はありがたい。でもそこにだけ頼っていていいのか問題。それを一緒に考えて、道を切り開く人を募集します。
みんなで生き延びていくために。

夏至祭HPはこちら。https://tottori-geshisai.jimdo.com/

わたしたちは踊りたいから踊り、奏でたいから奏でる。音楽もダンスも美術も。今、ここで作り出されるその瞬間を楽しむために、即興に着目し、劇場を抜け出して街の様々なところではじめてみます。音楽家もダンサーもアーティストも観客も通りすがりの町の人も一緒に巻き込み巻き込まれ、そうして新しい何かが生まれます。かつては音楽もダンスも人生も切り離すことのできない一つのものでした。
プロもアマチュアもジャンルも垣根を越えて、ただ遊ぶところから。
それが鳥取夏至祭の理念です。

0 件のコメント:

コメントを投稿