2019年3月24日日曜日

未来の子供達へ

鳥の劇場で行なっている小鳥の学校(小中学生による演劇コース)の発表会と
鳥取県の財団が行なっているU-18演劇プロジェクト(高校生によって書かれた戯曲を高校生が演じる)@米子公会堂を続けて見にいく。
将来を担う子供たちが主体的に参加し、創作活動を通じて創造性と協働性を身につけていく(中島さんの言葉)企画。このような若い世代の育成事業が増えていると感じる最近。
ただ前者の特徴はお話そのものを作るところからであり、衣装を作ったり、音を作ったりそういうことも子供達が行っているらしい。(県内外の助っ人大人たちが関わってはいるけれど)このように作品を上演することではなく作ることにフォーカスを当てているところは珍しいのかもと思ったりもしました。
後者は宮田慶子さん演出ということもあり、大人との対話を通じて作品を深めていくと言う様子が後半のアフタートークでも見えてきました。(演出は怖いばかりじゃないんだけれどね)
このような育成事業はとても良いと思うのですが、財団の場合は継続的に開催できていないところが残念。と言うのもこれを見た子達がこれを目指してあるいはそれを乗り越えて行くと思うのです。財団としては幅広く様々なジャンルを展開しなければならないので演劇だけを行うわけにはいかない。また開催地域も東部中部西部と移動しているのだとのこと。小さな県ですが、これだけの規模のものをやろうとすると大変なことになります。それを思うとすごい頑張っていると思うのですが、だとすれば、もっとできるだけ多くの人に見てもらうことが大事なのではないか。
演劇をしていない普通の高校生に。友達に。家族以外の人たちに。
自分も一応高校演劇出身の身なので、なんだか考えさせられました。
とりアートで横断をしながら鳥取の広さにやはり凹みかける最近。それでも県内がつながったら嬉しいなとちょっと思うのでした。
この企画に参加したり見にきた子が銀河鉄道参加してみようかなとなったら嬉しいのだけれどな。
どちらも明日まで。鳥取の舞台芸術の未来かもしれません。


追記
静岡の子供達SPACenfantは今年お休みに入ってしまいましたが、それでも9年続いていたので、ある意味とても幸せなプロジェクトだったのかもしれません。宮城さんの信念のおかげでもある。兄弟で参加することがあったり、卒業生の活躍を見て将来イメージを作ったり、その卒業生が将来またサポートする側として関わって行くなど、ある種の循環が生まれていた。修論の時にも正しくはその前の研究主題の提出(つまり修士を受験しようとした時)の時にもこの公共事業の継続性という話は出していて、(ちなみにその話を鳥取大学を受ける時にお話ししました)けっこうずっと気になっている話題なのだと思い出しました。

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