2020年3月12日木曜日

映像の配信について

映像の無料配信について私は結構危惧している。
私たちは作品を作るときにそれなりの時間と労力、資本をかけて作っている。たとえ舞台で行うのがメインでその記録映像だったとしてもそれを作るためのコストがかかる。
今回のような事態で、無料での映像配信に踏み切るカンパニー、ダンサー、振付家もいるけれども、それでいいのだろうかと個人的には思う。
youtuberのように別の方法で収益を得ていくような人もいるが、そういうわけでもなく、また、netflixのような映画、映像作品ほどのクオリティも持っていないからと放出してしまうことで、「踊ってみた」と同じように垂れ流される映像の1つになってしまうことに危惧を覚えた。
あまりにも映像がたくさんありすぎる状況だからこそ、パッケージなり、枠組みを作り、発信していかないと埋もれていく可能性がある。

私は作品は大事だと思っていて、プロフェッションであればあるほど作品は大事にすべきと考えている。公共ホールのオペラ事業やコンサートなどはそれも可能でしょう。ある種の公共事業として収入の形がはっきり確保できる場合、また映像をDVDで販売するために無観客でも上演しなければならないとしたときに、広告として放映するケースもあり、それを否定することはできないとは思います。しかし小劇場演劇、ダンス、その他一般的に行われている公演であればなんらかの課金制度、あるいは寄付制度を作り、自分たちのところに収入として得られる形をとったほうがいいとおもう。

仕事がなかなか厳しい状況なのがわかるので、だからこそなんらかの知恵を出していきたい。

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