2020年3月8日日曜日

『【補講】ダンスハ保健体育ナリ?』

コロナ問題は非常に大きな問題ですが、その背後で緊急事態条項が動いていることが不安です。そんなことも踏まえて、映像版『【補講】ダンスハ保健体育ナリ?』制作中です。すでに撮影を終え(3月3日)、編集中。あまりにも事態が早く進んでいくので、不安なところはありますが、それでも、今できることをしようと思いました。

3月9日から3月29日まで開催中のオンライン映像フェスティバル「Films from nowhere」でご覧いただけます。同僚佐々木さんはじめ現代美術系映像作家の作品が72時間見放題となっていて1000円。無料放映ではなく、あえて有料にしています。

関内文庫 映像祭特設ページ
 http://kannaibunko.com/event/937

 Vimeo 作品レンタル・視聴ページ
 https://vimeo.com/ondemand/filmsfromnowhere/

このレクチャーパフォーマンスシリーズは2016年より続いていて、オリンピックについて触れていることもあり、2、3月に再演予定がありましたがこのコロナ騒ぎもあって消えかけていました。無観客でやろうか、ネット配信にしたらと模索していて、同僚と相談し、映像版を制作することになりました。
いつかDVDにでもしましょうとトライアル撮影していた映像なども織り交ぜ、今の状況でできることを作ろうとしています。

パフォーミングアーツの中止が続いていますが、それでもなんらかの作品制作は続けていくべきと私は捉えています。演劇やダンスは観客がいてこそ成り立つものですが、映像化をすることでまた異なる可能性が生まれるのではないかと思っています。今だからできること、今でしかできないことがあるからです。

パフォーミングアーツの関係者の皆さん、
ワークショップが開けないなど仕事がなくなったり大変な状況だとは思います。ただ、今このような現場だからこそ、何ができるかを考える必要があるのではないでしょうか。芸術文化は常に戦争や革命、様々な困難な時に新しい表現が生まれてきました。私はそのような力を信じているし、きっとなんらかの手段が生まれるはずです。

私は作品は大事だと思っていて、プロフェッションであればあるほど作品は大事にすべきと考えます。鳥取夏至祭という即興音楽とダンスのお祭りを開いていますが、即興に特化しているのはプロも市民も即興であれば同じ立場で遊ぶことができる、その面白さを追求したいからです。しかし作品はそれを作っていくときのプロセスを考えたらそう簡単に無料配信すべきものではありません。公共ホールのオペラ事業などはそれも可能でしょう。でもプロであれば、ちゃんと考える必要があります。
映像配信のプラットフォームのようなものを作ることで表現活動を続けることは可能なのではないか。そのような提案も兼ねて予告させていただきます。

追記
今回ダンスハ体育ナリ?シリーズの蓄積があるとはいえ、最短期間での作品制作となり、1週間後には状況変化があるかもしれず、不安はよぎりますが、それでも今できることをすることにしました。

新型コロナウィルス の影響で舞台芸術の公演が軒並み中止になり、またダンスワークショップもほぼ全て無くなっています。もちろん感染予防の観点もあり、当然だと思います。しかし一方で東京マラソンは開催されました。200人の走者、900人のボランティア。学校が閉鎖されている中高校野球春季大会は無観客で開催予定です。練習できない!という声はあるけれど、え、そこなの?と個人的には思います。
スポーツは行えるけれど、舞台芸術はできないのだろうか。そんなことを思います。
なぜ東京マラソンや高校野球を行うかといえばその放映権料が入らないと大変なことになるからです。それはオリンピックにもいえてだからこそ何としてもオリンピックを開催したい人たちがいます。結局経済なのだろうか。芸術文化は一部のオペラ、バレエなどを除けば経済規模的にはスポーツにかないません。
1972年ミュンヘンオリンピックでテロ事件が起きた際、スポーツ競技は継続しましたが、芸術展示は中止となりました。それでいいのだろうか、と思うのです。(寺山修司がそれに反発するのですが、それはまた別の機会に)
公的な会場での公演ができなくなるのであれば、私的な場所で、あるいは屋外で、様々な形で芸術活動を継続していくべきではないかと私は思います。野田秀樹さん、平田オリザさんの言葉にもありますが、今だからこそできることはあるはずです。

同僚の佐々木友輔さんに相談し、短い映像作品を作りました。免疫を高めるには笑うことが大事だと言います。少しでも笑っていただいて、鳥取行こうかな、と思っていただけたら幸いです。建国体操をお家で一緒に(孤独に)やっていただいても構いません。
木野の元キャラクターや作品とのギャップが激しく、驚かれるかもしれませんが、学校ではこんな感じです。(同僚ですらそう思っていて、時々残念に思います。)


なお、鳥取夏至祭は現在も出演者を募集しています。コロナウィルスの状況次第ではありますし、多くの舞台関係者が上演延期にあっている現状では予定が立たないのが実際のところだと思います。できる限り臨機応変に対応していきますので、ご興味のある方はご一報ください。https://tottori-geshisai.jimdofree.com


0 件のコメント:

コメントを投稿