2018年11月19日月曜日

鳥大ラジオ

鳥取大学では地域へ開いた大学を目指して(?)ラジオ番組を作り始めました。その四回目のゲストに木野が選ばれ、これまでの活動や現在行っていることをお話ししました。
でもあまりに多岐にわたる活動すぎて、ちゃんと伝わったのかはわかりません。


で、2曲紹介できるらしいんです。どうしようかなーと思って、一応ゆかりのある感じの曲を選んでみました、
⑴UFO
あのピンクレディの名曲ですが、
私は3歳くらいまで言葉をほとんど発さなくって、どうしようかと思いあぐねていた頃、この曲がテレビにかかっているのを見て「踊っていた」ため、近くのモダンダンスのお稽古場に通うことになったのが私のダンスを始めるきっかけだったのです。
そのためもしピンクレディがいなかったら私は踊っていなかっただろうということでもあります。
また、その時はあまりに小さかったので、自分が好きで始めたという意識とも異なっていて、今現在に至るまでのダンス観の形成にも強く影響を及ぼしていると考えています。改めて聞くと、なんか結構予言の曲的な感じもします。最近宇宙と交信中(鳥取銀河鉄道)だしUFOだし。

⑵Goldberg Variation Aria  バッハ作曲、グレングールド1983年版
グレングールドはまだ若かりし頃と最晩年に同じ曲を演奏しており、その最晩年の方の最後の曲。若い頃はものすごい勢いでテクニックを見せつけるかのごとく演奏しているのですが、最後は1音1音丁寧に演奏をしていきます。彼の歌声とともに。それは30年近い年月を経て、彼が得たものであり、人生が現れているようであり、私はとても素敵な生き方だなと思っています。一般常識的にはかなりの変人のようで、しかもすごい寂しがりのようなんですが。
過去これで5分の小作品(Angel's bone)とそれを発展させて20分の作品(The three cornered world日本では上演していませんがグレングールドの「草枕(タイトルは英訳より)」朗読などを掛け合わせています。彼は漱石好きだったんです)、1時間の作品(からたち(ゴルドベルグを全曲使用)、からたちから)を作りました。
そんなわけで、芸術家の端くれとして、しんどくなった時に聴く曲でもあります。



山路やまみちを登りながら、こう考えた。
に働けばかどが立つ。じょうさおさせば流される。意地をとおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。
 住みにくさがこうじると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいとさとった時、詩が生れて、が出来る。
 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りょうどなりにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
 越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容くつろげて、つかの命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命がくだる。あらゆる芸術の士は人の世を長閑のどかにし、人の心を豊かにするがゆえたっとい。

0 件のコメント:

コメントを投稿