2019年5月12日日曜日

至上の愛

至上の愛(Rosas Love supreme)をみる。(2019年5月11日)
おそらく10年くらい前に初演バージョンを見ているのだけれど、全然違うものになっていてちょっとよかった。
コルトレーンの曲に合わせてダンサー4人が踊るのだけれど、音に合わせて構成されていて、初めの無音が実は最後の曲の裏側であったり、緻密に構成されていて、アンヌテレサさんらしいなと思う。
私は音感が良さそうに見えて実は音に対する反応速度が速いだけでリズム感はあまり良くないので、こういう作品を見るとすごいと思う。(自由に踊っているように見えて全部フリ決まってますから。)

音と踊りは本来一体のものでというのはゲーテの言葉にでも出てくる。
私自身もこれまで音楽家との作品作りをしてきているが、その度に言われる。音と踊りのマリアージュねと。

でも録音音楽と作ると音に体を合わせざるを得ない。それがリアルにそしてライブに展開できないかと思い即興の音楽家との作品作りになっていった。そしておそらくその即興が私がこれまで過ごしてきたダンスの中で一番楽しい時だったように思ったのと、表現の多様性を知らせるべく即興音楽を広めるのがいいのではないかと思い、鳥取夏至祭は開始した。
本来は音とダンスは同時発生で相互に影響を与えていたはずだ。
音楽家も音を聞きつつ、目もみはる。
ダンサーも見せながらも音を出す。
全身で会話をし、その関係性が見えてくる、そんなもののはずではないか。

でも久しぶりに踊ろと思ったのは事実で、ちょっと元気になった。
愛ですね。


来週はバッハなのだけれど、遠田さんワークショップでそれはいけない。
でもバッハの時代は即興演奏が当たり前だったので(巣鴨の牧師さん曰くパイプオルガニストのクラスには即興が必ず含まれていて、啓示を受けながら演奏を広げていくものだった)私がバッハが好きなのはそんなところに依拠しているのかもしれない。牧師さんに演奏してもらった曲の他にも林さんに踊ってもらった無伴奏チェロ(その時は今井信子さんのビオラ演奏版のCDを用いた)もある。無伴奏チェロは本当に好きでこれまでも2回音楽家さんにお願いしているが、ハードルが高いらしく断られている。

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